沼津高専 電子制御工学科 |
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改訂記録 |
版数 |
作成日 |
作成者 |
承認 |
改訂内容 |
提出先 |
A01 |
2000.1.25 |
稲葉 |
佐田 |
初版 |
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I/O Subボード
1. I/Osubボードの機能概要
- 2. 超音波センサ回路の機能概要
- 超音波センサ回路の機能は大きく分けて、@ トリガが送られてくると周波数40kHzの矩形波を0.4msの間、送信回路に出力する機能と、A 受信信号を受け取ると、割り込み要求信号をMPUに送る機能の二つがある。また、正しく距離計測を行うために、回りこみ波を無視する機能(比較回路)も備え付けられている。回り込み波を、送信から一定時間受信禁止というプログラムと機械的にも無視出来るよう作成したい。
距離計測はPITに内蔵されているタイマを利用している。このタイマは、トリガを受け取った時点でカウントを開始し、受信を感知すると停止する。このカウンタ値を読み込む事により障害物迄の距離を知ることができる。すなわち、タイマのクロック周波数は8×106/32[Hz]であり、音速、カウント値より距離がもとまる。
注)音速は一定値ではなく、周囲の温度で変化するため、この方法では、ある程度の誤差は覚悟しなければならない。しかし温度による距離の誤差は非常に小さいので無視できると思われる。
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3. PWM回路の機能概要
図4 回路構成図
この回路は、モータを制御する信号であるPWM信号を作り出し、方向データとともに出力する回路である。速度データとカウンタのカウント値との比較によりPWM信号を形成している、この信号のDuty比は、速度データで128段階に変化させている。
- 回路構成
図1に回路構成図を示す。右速度・方向データは68230のpartAから、左速度・方向データはportBから送られてくる。カウンタのCLKは、68230のToutから得ている。PWM信号発生回路は、カウンタより得られた8ビットのカウント値と7ビットの速度データとの比較によりPWM信号を形成している。PWM信号波形形成原理を図2に示す。Duty比は0%から50%で、これを128段階に分けている。速度データをnとするとPWM信号のパルス幅TとDuty比Dは次式で計算できる。
T[μs]=(n+1)×5[μs]
D[%]=(n+1)/256×100
0≦n≦127
図5 PWM信号波形形成原理図
4. 赤外線センサ回路の機能概要・回路構成
図6 回路構成図
この回路は、赤外線周辺回路から送られてくるHigh levelもしくはLow levelの信号を処理し信号に変化が起きたときに、割り込み要求信号をMPUに送る機能を持つ。またその時の各受光素子の状態は後述のレジスタを読むことにより得る。I/OSUBボードに搭載されているこの信号処理部は主に周辺回路からの赤外線信号の同期をとる信号同期部と、68230に割り込み要求をする割り込み信号発生部から成る。図5に回路構成図を示す。
製作時の注意事項
スルーホールは絶対に見逃さないで、しかも丁寧に作る。これがうまくできていとはんだブリッジができやすくなる。
バイパスコンデンサをつけるとノイズが減る。
パターン図のGND、電源のパターンが細いためノイズがのりやすいから、GNDを強化する。
超音波回路の増幅器が弱いのならば、増幅器をもう一段ふやす。
これにより信号がとりやすくなる。
コネクタの向きに気をつけること。ストレート型とアングル型では1pinの場所が逆。