沼津高専 電子制御工学科
I/Oボード
MIRS9805-TECH-0008
改訂記録
版数 作成日 作成者 承認 改訂内容 提出先
A01 1998.12.14 大野

I/Oボード


I/Oボードの設定

I/Oボードの説明

PIOの説明


I/Oボードの設定


  1. I/Oボードは静電気を水道の蛇口などで放電してから触るようにすること。また、使わないときは、静電気から守る袋に入れておくこと。
  2. 図1のようにI/Oボード(VIPC310)のジャンパーを設定する。(赤で記されている)
  3. 図2のようにIP-Dig.48のジャンパーをセットする。(赤で記されている)68230の下にあるジャンパーは、はんだごてを使って線をはる。
  4. 図1のようにINDUSTRY PACK Aにロータリーエンコーダボード、INDUSTRY PACK BにIP-Dig.48をのせる。
  5. 詳しくは、各ボードのマニュアルを参照すること。


図1 VIPC310ボードの設定



図2 IP-Dig.48ボードの設定

I/Oボード(VIPC310)の説明


1 I/Oボード(VIPC310)の機能概要
  • インプット/アウトプット、メモリ、割り込みの働きを持つ。ボード上でのバッテリーによるバックアップが可能である。
  • VIPC310は、3U(シングルハイト)の要素によってVMEbus Specification C.1(IEEEにより、P1014/D1.2または、IEC821busとしても知られている。)と結合する。
  • IPキャリアは、DMAボードや、68020処理装置を乗せると(6U(ダブルハイト)でも可)様々な機能を利用できる。
  • IPキャリアは、他の標準的なIndustrybusでの利用もできる。
  • VIPC310は、IP Logicの接合方法に従う。IPは互いに、VIPC310の前面を通って50ピンのフラットケーブルによって接合される。
  • 二つのIPは、"A"及び"B"と名付けられている。
  • インタフェースの接合は、基準寸法で、ケーブルでつながれたシステムであれば、IPキャリア上にディレクトリを添え付けられる。
  • 接合ケーブルルは、VMEのシャーシから、VIPC310を動かさずに、差し込み、引き抜きができる。
  • IPは、I/Oからの信号に依らずに、ON/OFFができる。
  • どんなときでも、IPは、グリーンフロントパネルの指示器が点灯していれば、VMEbusから、アクセスされる。
  • 二つの表示器があり、一つづつ、相互のIPに用いられる。
  • どのアクセスに対しても、活動の指示を明確にする為に、一つ又は複数の関係のあるLEDを点灯させる(約三分の一秒間)。
  • ボード上のリチウムバッテリは、こういった機能を利用するIPの為のバックアップ用として用いられる。尚、バッテリは、VMEbus+5 又は、STDBYラインかを選択して使用できる。
  • 通常、バッテリの補佐作用は、スティックRAMと、日時計に使用される。
  • IPのI/Oは、VMEbusA16/D16空間中に位置する。
  • 使用者と、管理者のアクセスは共に、読み取り、修正、書き込み(テスト/セット)の作業を受ける。
  • 相互のIP上にあるI/O空間は、IPの詳細書によって、16ビットのワードが64個と決められている。
  • 相互のIPが、64語を占有するPROMの搭載ができる。
  • こうして、二つのIPのA及びBは、ShortI/O空間のVMEbusシステムの64[KB]中、512バイトを占有する。
  • 割り込みは、全面的に、指示を受ける。相互のIPは、二つに分割された割り込み要求により、動作を行う。
  • VIPC310は、VMEbusのIRQ1,3,4,6の支援をする。
  • 割込み要求を受けた相互のIPは、自身に8ビットのVECTORを供給しなければならない。このVECTORは、VMEbusに受け取りを知らせるサイクルで、割込みバス間に供給される。
  • VIPC310は、VMEbusBERRの操作を受けない。
  • ソフトウェア上の、意味の無いアクセスは、動作していないCPUボード上の停止回路バスによって、停止される。
  • パワーアップ、パワーダウン、バスリセット関数は、全面的にサポートされている。
  • VIPC310は、5,12,-12[v]の電源をLC piフィルタを通して、相互のIPに供給する。これは、精密なディジタル作用とともに、アナログの使用を可能にしている。

    I/Oボード(IP−Dig.48)の説明


    1 I/Oボード(IP−Dig.48)の機能概要
     IP−Digital48には、MC68230PARALLEL INTERFACE/TIMER(PI/T)が2個搭載されている。
     MC68230には、入出力ポートA,B,Cがあり、A,Bは単方向または双方向の8bitまたは16bitの入出力として使用できる。このポートはダブルバッファ内蔵である。ポートCは、DMA,タイマおよび割り込みの制御としても使用される。
     PI/Tは、その内部にTIMERを持っているが、このTIMERは24bitのダウンカウンタを含んでいる。このタイマの基本的な使い方として、
    1 Periodic Interrupt Generator
    2 Square Wave Generator
    3 Device Watchdog
    等がある。1は、設定周期毎のタイマ割り込みが可能であり、2は、設定周期の方形波をTOUTより出力できる。3は、TINが立ち上がると、設定値からカウンタがダウンしていき、TINが立ち下がると止まる。また、underflowになると、TOUTに一発パルスが発生する。