沼津高専 電子制御工学科 | ||||||
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改訂記録 | ||||||
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版数 | 作成日 | 作成者 | 承認 | 改訂内容 | ||
A01 | 1999.2.2 | 杉本篤史 | 品川彰 | 初版 | ||
A02 | 1999.2.9 | 杉本篤史 | 品川彰 | 図等を修正 | ||
A03 | 1999.2.16 | 杉本篤史 | 品川彰 | 図等を修正 |
品名 MA40B5R/S
特徴 汎用・広帯域
公称周波数 40kHz
感度 −47dB以上
音圧 112dB以上
指向性(半減全角) 50°
静電容量 2000pF
分解能 9
検地距離 0.2〜6.0m
測定範囲は20cm〜6mで測定誤差は±1cm以内とする。一定時間内に反射波を受信できない場合カウンタはアンダーフロー信号を出す。信号としては測定距離を8ビットで表し、アンダーフロー信号は0016として表す。
トルク定数:16,30[mNm/A]
端子間抵抗:1.34[ohm]
無負荷電流:53.90[mA]
端子間電圧:7.2[v]
ギア型番 :GPO26A037-0016b1A00A
ギア減速比:16.00:1
ギア効率 :76[%]
・電圧:7.2[V]
・容量:1700[mAh]
プログラムはいくつかの処理単位に分割できる。タスクは必要に応じてかなり細かく分割することもできる。
このようにして分割した仕事の固まりをタスクといい、それぞれのタスクで行われる処理(ノーマル処理)、一定
の時間周期で行われる処理(タイマ処理)、非同期で発生する外部信号による割込み要求によって行われる処理
(割り込み処理)がある。
1.はじめに
本仕様書はMIRS98競技規定に基づきMIRS9804チームの作成する自立型小型知能ロボットの基本仕様を記述する。
2.システム概要
ハードウェア
MIRS9804システムのハードウェアは標準MIRSに準ずる構成を有するが、 MIRS9804固有の機能を実現するためにいくつかの変更点がある。 以下、標準MIRSと異なる点のみ述べる。
ソフトウェア
ソフトウェアは複数のイベントドリブン型のタスクからなり、割り込みおよびタスクの管理はリアルタイムモニタMIRX68Kを用いて実現する。
システムの動作
MIRS9804システムは1回目の競技開始時に真ん中を直進し、最も近いポストへ移動する。
そして同時にボタンの存在位置のマップを作成する。そして2回目の競技ではこのマップを利用してなるべく無駄の無いコースどりをする。
3.諸元
図1.MIRS9804外観図
(ポストスクリプト形式,GIF形式)
図2.MIRS9804外観図(正面)
(ポストスクリプト形式,GIF形式)
図3.MIRS9804外観図(横)
(ポストスクリプト形式,GIF形式)
1[m]の直線をトレースしたとき移動中の左右のぶれが±10[cm]以内であること。目的地点での停止位置が半径10[cm]以内の円内にあること。
競技規定のポストが発光する赤外線の正面40cm以内に接近したときこの赤外線を検出できること。
バンパの形状は外形図を参照すること。バンパーはマシンに対して前後方向に移動可能とし、通常はばねにより前方に押し出されている。可動ストロークは1cm程度とする。
電源制御回路以外は標準MIRSの回路を使用する。主要回路基板は5スロットのVMEラックに搭載され、VMEバスにより接続される。標準MIRSの回路基板の機能性能は下記のMIRSデータベースを参照する。
制御回路用の電源とモータ駆動用の電源は完全に分離されていなければならない。電源は以下のスイッチによりコントロールされる。
下記電池を制御回路用とモータ駆動用にそれぞれ1個づつ計2個使用する。
4.システムの動作規定
MIRS9804システムは1回目の競技開始時に真ん中を直進し、左右の超音波センサで、ポストを探索し、自分のいる位置に最も近いポストへ移動する。超音波センサを使い、MIRS本体とポールの距離が短くなるのを確認しながら、ポールへ近付く。そして、ポールとMIRSとの距離が20cmになった所から、移動速度を落としてタッチセンサにポールが接触するまで前進する。またその時に、赤外線の反応があるか確認する。
ポールに接触し、タッチセンサに反応があったらMIRSを5cmほど後退させ、時計回りに90°傾け、反時計回りにポストの周りを回り、本体左側に付いている赤外線センサでスイッチを探す。また、そのときに本体外側(右側)についている、超音波センサで次のポールを探索する。赤外線センサに反応したらその方向に本体の後ろを向け、後ろにあるセンサで赤外線を感知しながら、後退しスイッチを押す。
この時、後ろのタッチセンサが反応した後、後ろの赤外線センサが反応していないか確認し、反応していたら再度スイッチを探してスイッチを押す。成功したらあらかじめ見つけておいたポストへ向かう。見つかっていなかったら、そこから前進し,左右の超音波センサで、次のポストを探す。また、ポールを複数発見した場合はMIRSに最も近いポストへ移動する。
この時に押したボタンの存在位置のマップを作成し、2回目はこのマップを利用して、スタート位置にポストから順に、ポストがある位置へ直接移動するようにする。このときロータリエンコーダを使って、MIRSの位置を把握しながら、進むためになるべくずれが生じない様に、ポストや壁への激しい接触は避けるように、ポストや壁に近付いたらスピードを落とすようにする。
5.ハードウェア構成
MIRS9804製造仕様書 |- MIRS9804組立図 | |- シャーシフレーム組立図 | | |- シャーシフレーム | | |- モーターx2 | | |- モーター取付金具x2 | | |- 可逆モータパワー変換ボード | | |- タッチセンサ・ロータリエンコーダケーブル | | | |- マイクロスイッチx4 | | | |- コネクタ類 | | | |- ケーブル類 | | | |- ケーブル検査仕様書 | | |- 前面タッチセンサ機構部 | | |- 背面タッチセンサ機構部 | | |- 斜め前タッチセンサ左機構部 | | |- 斜め前タッチセンサ右機構部 | | |- バンパ機構部 | | |- 取り付けネジ類 | | |- シャーシフレーム試験仕様書 | |- 電子回路フレーム組立図 | | |- 電子回路フレーム | | |- ラック | | | |- VMEラック | | | |- CPUボード(VSBC1) | | | |- IOボードアセンブリ | | | | |- IOボード(VIPC310) | | | | |- IPDigital48ボード | | | | |- ロータリエンコーダボード | | | | |- ジャンパ設定仕様書 | | | |- IOSubボード | | | |- MMIボード | | | |- VMEラックジャンパ設定仕様書 | | |- 電源制御基板 | | |- 超音波センサ | | |- 赤外線センサ | | |- ケーブル接続図 | | |- 取付金具 | | |- ネジ類 | |- ケーブル接続図 | |- 電池ホルダ | |- 取付金具 | |- ネジ類 |- 電池 |- ソフトウェアインストール手順書 | |- MIRS9804.X(プログラムファイル) |- MIRS9804試験仕様書 |- MIRS9804取扱説明書
図4.MIRS9804エレクトロニクス回路ブロック
(ポストスクリプト形式,GIF形式)
各部の機能
Single Board (68HC000) Computer Module for the VMEbus
この機能は指定した超音波センサから超音波を送信させ、受信するまでの時間をカウント値として測定するものである。本システムは以下の超音波センサを用いる。
赤外線センサ回路は、赤外線の受光状態を2つの値(反応有り,無し)で得るようになる。この回路は、赤外線センサの受光素子から送られてくるH 又は Lの信号を処理し、信号に状態変化が起きたときに、割り込み要求信号をCPUに送る機能を有する。最大8個のセンサを用いる事ができるが本システムでは4個使用する。
マイクロスイッチを用い、異物との接触を判断するものである。
方形波のduty比を0〜50%まで128段階で変化させる機能を持つ
ロータリエンコーダから信号を読み込んでカウンタでカウントし、CPUの要求に応じてカウント値を出力するものである。
モータ型番:REO25-055-34EBA200A
・電池 Ni-Cd電池 1700SCR(田宮)
電源より +5 [V] 最大 3 [A]
±12[V] 最大 100[mA] をエレクトロニクス回路に供給する。
また、スタートスイッチが押されてからポールをすべて獲得、もしくは開始後5分経過するまで電力をモータへ供給する。
図5.電源制御基板外形図
(ポストスクリプト形式,GIF形式)
以下に保守交換単位を示す。
※超音波センサのアドレスはセンサ選択のアドレス。データを読み出す場合は、FC616F,FC6171,FC6173をBCD形式で読み込む。 センサ IO port Address/bit 備考 超音波センサ 前 FC6151/00 右 FC6151/01 左 FC6151/10 後 FC6151/11 赤外線センサ 前 FC6157/0bit 左前 FC6157/1bit 左後 FC6157/2bit 後 FC6157/3bit バンパタッチセンサ 左前 FC6003orFC6007/6bit 右前 FC6003orFC6007/5bit 前 FC6003orFC6007/4bit 後 FC6003orFC6007/4bit
6.ソフトウェア構成
図6.状態遷移図
(ポストスクリプト形式,GIF形式)
@
A
BH
C
DE
F
G
I
@初期状態
-
赤外線を感知しない。→左右超音波を出しつつ前進。
赤外線を感知した。→そのスイッチを押すために前進。
×
×
×
×
×
Aポール探索
×
-
×
左右の超音波センサのどちらかが反応→前の赤外線センサをONにしてそのポールに向かう。
前のタッチセンサに反応あり(ポールを発見)→そのポールのスイッチを押す。
×
×
×
BH回転前にスイッチ発見
×
×
-
×
×
×
スイッチを押した後、超音波センサをONにしてそのポールをまわり超音波を感知できなかった→調べていない所に左右の超音波を出しながら進む。
スイッチを押した後、超音波センサをONにしてそのポールをまわり超音波を感知(次のポールを発見)→そのポールに向かう
Cポール発見
×
×
ポール到着前に赤外線反応あり→そのスイッチを押すために前進。
-
前のタッチセンサに反応あり(ポールを発見)→そのポールのスイッチを押す。
×
×
×
DEスイッチ探索
×
×
×
×
-
次のポールが発見されていない場合→ポール一周回るまで超音波で次のポールの探索を続ける。
×
次のポールが発見されている場合→そのポールに向かう
F次のポール探索
×
×
×
×
×
-
一周しても新しいポールが見つからない。→まだ探索していない領域に移動。左右の超音波センサON。
一周したら新しいポールが見つかった。→そのポールに向かう。
G7でもみつからない時
×
×
ポール到着前に赤外線反応あり→そのスイッチを押すために前進。
×
前のタッチセンサに反応あり(ポールを発見)→そのポールのスイッチを押す。
×
-
左右どちらかに新しいポールを発見→そのポールに向かう。前赤外線センサON
I次のポール向かう
×
×
ポール到着前に赤外線反応あり→そのスイッチを押すために前進。
×
前のタッチセンサに反応あり(ポールを発見)→そのポールのスイッチを押す。
×
×
-
状態の定義
MIRS用に開発されたMIRX68Kを使用する。
MIRX68K user's manual(現在作成中)
図6.タスク構成図
(ポストスクリプト形式,GIF形式)
・タスクの概念
電源投入時またはリセットボタン押下時に一回だけ起動され、処理終了後行動計画タスクを起動する。
初期診断プログラムの実行、ハードウェアの初期設定、自己位置を競技開始位置に設定、タスクの初期化、掲示板(BB)の初期化を行う。また、DIPスイッチを読み込み、動作モードをBBに書き込む。DIPスイッチの状態によっては、リモートタスクを行動計画タスクとともに起動する。
タイマ割り込みにより起動される。ロータリエンコーダのカウント値を読み込み、自己位置(X,Y,θ:姿勢角)を計算しBBに格納する。処理終了後、次のタイマ割り込みを設定する。また、LED表示モードがX、Y、θのいずれかであればMMI制御タスクを起動する。(MMI制御タスク用のBBを参照することにより何を表示しているか知ることができる。)タイマ割り込み間隔については、総合試験で決定するが、総合試験版では50msに設定する。
タイマ割り込みにより起動される。4つの超音波センサから1つずつ選択し順次距離を測定し結果をBBに格納する。処理終了後、次のタイマ割り込みを設定する。LED表示モードが超音波センサ状態を示していれば、MMI制御タスクを起動する。タイマ割り込み間隔については、総合試験で決定する。
ハードウェア割り込みにより起動され、赤外線センサの状態をBBに書き込む。LED表示モードが赤外線センサ状態を示していればMMI制御タスクを起動する。
ハードウェア割り込みにより起動され、タッチセンサの状態をBBに書き込む。
7SegLEDの表示内容を更新する。4桁のうち最上位桁は下位3桁の表示内容を示すIDでIDは0から9までの数値、LED表示要求時に起動されBBに掲示された情報に基づき表示する。
起動時に軌跡と目標位置が与る。
行動計画タスクから起動される。起動後、BBに実行中コードを書き込み、目標位置に到達するまでタイマ割り込みにより50ms毎に最起動され、与えられた軌道に対する差を補正しながら移動する。目標位置に到達したときは実行完了コードをBBに書き込む。実行中に実行を強制停止する機能を有する。
ノーマルタスクであり、補正の必要な時に適宜呼び出される左右の超音波センサの測定したデータに基づき、左右方向(XかYか はMIRSの姿勢及び現在位置により決定する)を補正する。
テストモードにしたがって、超音波、赤外線、タッチセンサ、サーボ、ロータリーエンコーダ、及び走行テストを行う。
ポスト到着後、ポールの周りを周回行動し赤外線センサでスイッチを探す。スイッチを見つけ次第、スイッチに対してMIRS本体を後ろ向きにしスイッチを押す。
BBに掲示された情報に基づき、MIRSの行動を決定する。このタスクより走行制御タスクが起動される。
マンマシンインタフェースとして以下の機能を具備すること。
下記の試験機能を有する。
7.システム試験
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