本ドキュメントは、MIRS2501のPoC（Proof of Concept：概念設計）構想についてのサンプルドキュメントである。

1. ペルソナの設定

1.1. ペルソナの属性

山本栄作(68歳)​ 山本栄吉(68歳)​）

長泉町在住。60歳で定年退職。退職後シルバー人材として 伊豆ゲートウェイ函南で駐車場の警備員として働く。

1.2. ゴール（達成したいこと・理想の状態）

無理のない範囲で、地域に貢献し続けたい。若いスタッフとの 連携や業務改善にも前向きに取り組んでいきたい。将来的には 、自分の経験を活かして新人へのアドバイスや現場の仕組みづ くりにも関わっていけたらと考えている。

1.3. ストーリー（状況・環境）

休日や大型連休になると、伊豆ゲートウェイ函南の駐車場は観光 客で溢れかえる。駐車台数が多く、目が届かないエリアが出てき てしまうのが大きな悩み。特に高齢の来場者や子ども連れへの安 全配慮が行き届かないことに責任を感じている。限られた人員の 中で、より効率的に安全を守る方法がないか常に考えている。

1.4. 課題（困りごと）

• 駐車場の見通しが悪く、混雑時、駐車場の一部に目が行き届かない​
• 高齢者や子ども連れの来場者への安全配慮が十分に行えず、　責任を感じている​

1.5. 現状（行動・工夫）

1.6. 情報源（日常的に触れている情報）

2. リーンキャンバス

3. PoC計画

3.1. PoCの目的

駐車場における誘導業務をロボットが代行することにより、人手不足の解消を図る。また、見通しの悪い箇所を遠隔で確認できるようにし、業務の改善を図る。

3.2. 検証内容（仮説）

次の2つの項目の達成により、ロボットによる駐車場誘導業務の代行が可能になると考える。

• 画像認識技術により自動車の認識を行うこと。
• 駐車場の利用者がロボットの誘導に従うこと。

3.3. 検証環境

• 手動によりロボットを動かし、誘導を行う。

3.4. 使用機材・技術

• Webカメラ
• 画像認識技術
• LEDマトリクス

3.5. 成功基準（KPI）

次の2つの項目を満たすこと。

• 自動車の認識率が90%以上であること。
• 駐車場利用者の誘導に従う率が80%以上であること。

3.6. リスクと対策

• 自動車や歩行者との衝突→センシング技術により回避
• バッテリー切れによる動作不良→自己診断機能で予知

4. 試用物品・購入物品（PoC検証用）

MG5標準機以外でPoC検証に必要な追加物品を以下に示す。