名称	MIRS2402 システム提案書
番号	MIRS2402-DSGN-0001

版数	最終更新日	作成	承認	改訂記事
A1	2023.06.24	馬場　啓士朗		初版
A2	2023.07.01	馬場　啓士朗		第二版
A3	2023.07.05	馬場　啓士朗、立山　悠世	大沼	第三版

目次

はじめに
プロジェクトテーマ
製品について
主な機能
外観
開発項目
主要な購入部品

1 はじめに

1-1 背景とニーズ

近年「治安が悪化している」と感じる人が増えている。
これはfig1の結果からも明らかである。
つまりこれ以上の治安の悪化を防ぐことと人々の安全確保が最優先課題であり、これを解決することによって社会に安心感をもたらすことができる。
私たち学生にとってもこれは当てはまり、学校の安全が確保される上で警備員は抑止力としての重要な役割を担っている。
しかしながら、fig2、fig3、fig4にそれぞれ示すように人々の安全を守る役割を担っている警備員の現状はあまりよろしくないことが分かる。
給料が低い点や、高齢化も進行し現在は人員不足であるといった問題点が挙げられる。
こうした現状の警備体制の中、学校のイベント等（例：キャンパスツアー）の普段とは違い人が多く集まる場でイレギュラーな状況に陥った時、警備員の負担増加や対応の遅れが生じると予想される。
以上により、従来の警備体制は今後も持続可能な体制であるとは言い難い。

そこで私たちは「ロボットによる警備のバックアップ」を行い、新しい警備体制を実現する。

fig1.治安に関するアンケート

fig2.警備員の給与

fig3.有効求人倍率

fig4.警備員の高齢化問題

fig1出典：読売新聞オンライン調べ
fig2出典：e-Stat調べ
fig3出典：e-Stat調べ
fig4出典：e-Stat調べ

1-2 提案

学校に導入する新しい警備体制として、ロボットによる警備のバックアップを提案する。
これによって更なる警備の効率化、抑止力としての役割、それらに伴う安全性・安心感の向上へと繋げてゆく。

2 プロジェクトテーマ

私達は「KBin Project」を提案する。

"Keep Bases in the school"

"学校の縁の下の力持ち"
学校生活の基盤である安全を維持する、という意味が込められている。
この略称が「KBin」であり、また日本語の「警備員」を由来としている。

fig5.プロジェクトロゴ

3 製品について

3-1 コンセプト

"見回りで安全を、見守りで安心を"

見回り：
警備のバックアップとして、校内をカメラを搭載した機体に巡回させ、抑止力としての役割を果たし警備品質の向上に繋がる。

見守り：
ロボットと人の相互作用を通じた安心感の確保（見回り時の人との音声でのやり取り等）
校内を巡回することによる警備存在のアピールが見守られているという安心感へと繋がる。

3-2 特徴

本プロジェクトが提案する警備ロボットは、以下に示す4つの主な特徴を持つ。

"警備員に代わり校内を見回りするロボット"

3-2-1 校内の自動巡回

3-2-2 指定場所への自律移動

3-2-3 映像の中継・音声の送受信

3-2-4 人を検知した際の通知

3-3 運用イメージ

通常時

キャンパスツアー(イベント)時

4 主な機能

本製品に搭載する機能を以下に示す。

４-１警備機能

ロボットと管理PC間の通信

画像認識

撮影映像の録画

ドア・窓の施錠状態の確認

カメラの画角調整

4-2 巡回・走行機能

Lidar、SLAMによる自己位置推定

ROSによる経路選択

巡回ルートの切り替えシステム

エレベーター搭乗機能

4-3 入力・操作機能

タッチパネル操作

4-4 Webアプリとの連携機能

Webアプリを用いた警備員による遠隔通信

4-5 本体機能

防水機能

5 外観

5-1 デザインイメージ

デザインイメージを以下に示す。

fig6.全体像

fig7.正面

fig8.側面

fig9.後方

5-2 機器搭載イメージ

機器搭載イメージを以下に示す。

fig10.機器搭載案

6 開発項目

開発項目とその優先度をTable1に示す。

**Table1.開発項目**
機能	開発項目	担当	優先度
警備機能	ロボットと管理PC間のWi-Fi通信	S	A
	画像認識による人間検出	S	A
	撮影映像の録画/送信	S	B
	ドア・窓の施錠状態の確認/報告	M/E/S	C
	カメラの画角調整	M/E/S	C
巡回・走行機能	Lidar、SLAMによる自己位置推定	S	A
	ROSによる経路選択	S	A
	巡回ルートの切り替えシステム	S	B
	エレベーター搭乗プログラム	S	C
入力・操作機能	タッチパネルによる操作	M/E/S	A
Webアプリとの連携	遠隔での指令出し	S	B
Webアプリとの連携	人間検出時の通知送信	S	B
本体機能	防水仕様	M	C

開発担当　M:メカ　E:エレキ　S:ソフト
優先度　　A:最優先事項　B:より利便性を追求　C:あればより良い

とした。

7.主要な購入部品

現時点での購入予定の物品と予算をTable2に示す。

**Table2.主要な購入部品**
物品名	型番	単価(税込)	数量	価格(税込)	備考
Lidar		-	1	-	各班へ配布
Jetson Nano		-	1	-	鄭研究室から借用予定
加速度センサ	MPU-6050	1,656	1	1,656	URL
超音波センサ	HC-SR04	300	4	1,200	URL
ミスミフレーム			-	4300～	URL
スピーカー			2
マイク			1		検討中
ランプ			1		検討中
赤外線カメラ			1		検討中（3～4000円程度）
ライト			2
モータ			2		ブースのものを利用予定
冷却ファン			1		検討中
外装	-	-	-	2000～3000	主にプラ板など
合計				14,156

改訂履歴

2024-07-01 改訂

06/27に行われたレビュー(議事録)に基づき、以下を変更した。

背景について、導入文章と根拠となるデータを変更した
プロジェクトテーマについて、プロジェクト名の由来等を追記した
特徴の内容を機能と差別化した
主な機能をより詳細に変更した
開発項目を機能の変更に合わせ更新した

2024-07-05 改訂

07/02に行われたレビュー(議事録)に基づき、以下を変更した。

背景の文の語尾を変更した
背景の出典をより詳細に追加した
コンセプトの「見回り」「見守り」の内容を変更した
特徴から運用イメージを別枠で用意した
外観をデザイン案と機器搭載案に分けた
主な機能の内容を変更した
開発項目の内容を変更した
特徴の序文を変更した
Webアプリに関する項目名を変更した

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