名称 |
MIRS2203 システム提案書 |
番号 |
MIRS2203-DSGN-0001 |
版数 |
最終更新日 |
作成 |
承認 |
改訂記事 |
A01 |
2022.07.30 |
吉貞 |
大沼先生 |
初版 |
目次
1.はじめに
- 2020年ごろから新型コロナウイルスの感染拡大により80%もの大幅減少をおこしたインバウンド需要は、2022年現在、規制緩和により回復の兆しを見せている。※1,2 このことからもわかるように、観光には大きな市場がある。
しかし、観光地には日本国内だけでも大きな地域格差がある。※3 地域格差を埋める具体例として山古志村が挙げられる。山古志村では高齢化、過疎化、資金不足が問題となっていた。そこで山古志村は名産の錦鯉をNFTアートにし、購入者にデジタル村民票を発行し、デジタル村民選挙を行うなどのサービスを行った。結果、デジタル村民としてふれあいの場が設けられ、観光と帰省がセットとなる新しい体験となっている。※4,5
ここで出たNFT(Non-Fungible Token)とは非代替性トークンという意味である。ブロックチェーンの技術が使われており、デジタル資産としての希少性を担保してくれるもので、近年多くの注目を集めている。
2.プロジェクトテーマ
-
ロボットでの擬似観光を用いた体験型広告による地域創生
Robot As Pseudo Trip Avater
「疑似旅行アバターとしてのロボット」
の頭文字をとり、プロジェクト名は「RAPTA Project」(ラプタ プロジェクト) とした。
プロジェクトのロゴを以下のFig.1に示す。
Fig.1 ロゴ
3.製品コンセプト・特徴
-
・製品コンセプト
アフターコロナによるインバウンド需要の回復に伴い、地域格差問題が大きく浮き彫りになると考えられる。過疎化が進む地方では魅力的な宣伝を十分に行うことが出来ない。
RAPTAではその問題を「ロボットでの擬似観光を用いた体験型広告」によって解決する。
疑似観光とは、自宅などから遠隔で現地にあるロボットを操作しながら観光地を巡ることの出来る旅行の事である。
-
・アバターの利用
RAPTAプロジェクトではアバターを利用してコミュニケーションを図る。
アバターを導入するメリットは、NFTとして販売しやすい事や、コミュニケーション時にデータ通信量を削減することが出来る事が挙げられる。
これらにより、地方の経済面や技術的な面にアプローチすることが出来る。
表示するアバターの参考としたイラストをFig.2に示す
Fig.2 アバターイラスト
4.主な機能
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走行機能
・角度変更可能なカメラ
・プレイエリアの制限
・コントローラーでの遠隔操作
-
コミュニケーション機能
・ディスプレイ表示
・会話可能なマイクとスピーカー
・簡易アーム
5.外観イメージ
-
外装のイメージイラストをFig.3~4に、フレーム等詳細をFig.5に示す。
寸法[mm] ・W400, D489, H1300
-
Fig.3 rapta外観1
Fig.4 rapta外観2
Fig.5 raptaフレーム
6.開発項目
-
A:必須
走行機能
・可動カメラ
・カメラ映像出力
・走行部分
・コントローラーによる操作
コミュニケーション機能
・ドットマトリクス出力
B:是非
コミュニケーション機能
・アバター部分
・スピーカー、マイク実装
C:出来れば搭載
・簡易ロボットアーム
7.主要な購入部品
-
購入予定の物品をTable.1予算案に示す。
Table.1 予算案
品名 |
型番 |
個数 |
値段 |
備考 |
ホイール |
|
2 |
1500 |
自作 |
オムニホイール |
|
1 |
1500 |
自作 |
サーボモータ |
sg-90 |
2 |
880 |
|
ミスミフレーム |
HFS5-2020-200 |
4 |
1000 |
|
ミスミフレーム |
HFS5-2020-400 |
4 |
720 |
|
ミスミフレーム |
HFS5-2020-600 |
2 |
560 |
|
ミスミジョイント |
5シリーズアルミフレーム用後入れバネナット |
40+ |
1840 |
|
ミスミジョイント |
5シリーズ突起付反転ブラケット |
40+ |
2760 |
|
PPシート |
|
- |
1000 |
外装用 |
ドットマトリクス |
|
2 |
7000 |
128×64bitのものを2枚 |
スマホVR化ゴーグル |
VRGS01BK |
1 |
2173 |
|
雑貨 |
|
|
5000 |
|
コントローラ関係 |
|
|
2000 |
自作 |
合計 |
|
|
27933 |
|
8.参考文献
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※1 JTB総合研究所「ウィズ/アフターコロナ時代の生活者の意識変化と観光復興による地域活性化のあり方」
※2 三菱UFJリサーチ&コンサルティング 「オンラインツアー」の現状及び市場規模について
※3 毎日新聞デジタル 「地方×デジタル」新潟・山古志で生まれたNFTの使い道
※4 山古志オフィシャルウェブサイト
※5 日本政府観光局 日本の観光統計データ