NEWGYM員

Project

学校で活躍するロボットってどんなだろう?

開発にあたり、私たちがまず考えたことがこれでした。
私たちが普段生活している学校内ではどんな問題があり、何があれば便利でしょうか。学習をサポートしてくれるロボットや学校を掃除してくれるロボット、先生達の荷物を持ってくれるロボットなど様々な案がチーム内で挙げられました。


先生を助けるようなロボットにしよう

私たちは様々な案の中から、先生達を手助けするロボットを開発することに決定しました。
学校で最も忙しいと言える先生達は、常に時間に追われています。次の授業の準備をし、生徒とコミュニケーションをとり、その他事務作業までも行います。事実、日本の教職員は他国の教職員と比べ、格段に仕事量が多いといったデータがあります。
もし、先生達を手助けできるロボットが存在すれば格段に先生達の負担が減り、生徒とのコミュニケーションの時間を増やしたり体を休める時間を作ることができたりします。


先生を助ける第一歩目として

私たちは、先生を助ける第一歩としてこのプロジェクトを立ち上げました。限られた分野、作業でも先生達の作業を肩代わり、もしくは補助を行うことによって先生達の負担を軽減できるロボットの開発を目的としています。

新しい「ジム」員

「ジム」員

 学校には事務作業を行う事務員の人たちがいます。この人たちは、事務作業を行うことによって先生達の負担を減らしています。
 では、他にどんなことで先生達の助けになるでしょうか。先生達の授業準備の中で大変な作業に体育の準備があります。白線を引くためには先生自らラインカー を走らせなければならなく、時間的にも体力的にも大変です。
 先生達を助けている事務員。私たちの作る新しい事務員は体育(GYM)のサポートをします。体育の準備は新しいGYM員にお任せください。


体育の準備はGYM員で

 あの大変な白線引きはGYM員が行ってくれます。たくさん歩く、線が曲がらないように気をつける、距離を測って正確に描く。こんなことをする必要はもうありません。
なぜならGYM員が行ってくれるから。

 さらに、マーカーコーンの設置まで行えます。線を引きながら目立たせたいところにはマーカーコーンを。マーカーコーンを設置するために倉庫に戻るなんて二度手間はさせません。

白線機構

白線を引く

 新しい「GYM員」は自動でグラウンドに白線を引きます。
 もう、自ら白線を引く必要はありません。


モーターを使った粉落下機構

 モーター制御によっていつ、どのタイミングで粉を落とすか自由自在です。好きな場所まで移動してから描き始めるため、無人の描画が可能になりました。
 さらに、描画の自由度はぐんと上がりました。

マーカー設置機構

マーカーコーンを置く

 マーカーコーンを正確な位置に配置できます。
 目測で並べて、「少しずれる・・・」「ちょっと調整・・・」そんなことももうなくなるでしょう。
 正確な走行に加え、マーカーを確実に一つずつ落とす機構を備えることによって等間隔の配置は得意分野となりました。


白線と同時進行で設置

 白線を引きながらマーカーコーンを設置していくことができます。白線機構をモーター制御することによって可能になりました。設置場所で自由に止まれるため、白線の上でなくても設置できます。

体育準備はGYM員と共に

その仕事お任せください!

 全国には小学校だけでも約20000校もの学校があります。20000校の小学校にいる先生達は毎日忙しく働く中、この製品があったら。作業に割かれる時間もなくなり、肉体的疲労も軽減されます。近い未来、将来を担う子供達を育てている先生達を少しでも楽にさせようとグラウンドを走るGYM員の姿を見かけることがあるかもしれません。

さらなる発展

 沼津高専では毎年グラウンドで人文字を行なっています。生徒が立つ場所には、白線が引かれています。もし、GYM員の性能がもっと向上したら・・・。
 図面を読み込ませ、あとはボタンを押すだけ。時間が経てば描きたい図形がグラウンドに描かれてる!そんんな風に進化していく可能性も期待できます。