名称 |
MIRS1704 外装・リング詳細設計書 |
番号 |
MIRS1704-MECH-0004 |
版数 |
最終更新日 |
作成 |
承認 |
改訂記事 |
A01 |
2018.1.24 |
大勝友晶 |
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初版 |
ドキュメント内目次
- 1.はじめに
- 2.導入目的
- 3.製作部品設計図
- 4.素材
- 5.参考文献
1.はじめに
本ドキュメントは、MIRS本体のメカニクス分野の外装・リングについての詳細設計書である。
2.導入目的[1]
MIRS1704では運搬物を載せるための荷台部分のデザインとして、木を用いた円柱の箱に荷物を載せたいということになった。形については、角ばった外形よりも丸みを帯びたデザインのほうが、ロボットのある生活というコンセプトに合うと考えた。材料に木を採用したのは、木を使うことでロボット自体に温かみが出ると考えたためである。
木を円に曲げることは難しいと判断し、長方形の板を並べて、円柱の形に近づけることができるのではと考えた。そこで何角形にすれば、ほぼ円柱とみなすことができるかを調べた。
アルキメデスは、円に内接する正96角形を用いて、円周率がπに非常に近くなることを発見した。箱を正96角形の角柱とすれば、ほぼ円柱とみなすことができる。しかし、それは部品数が多くなり製作が困難であると判断した。そこで、正96角形の3分の1の正32角形の角柱を作ることにした。
リングは、正32角形の角柱を作るために板を並べるため、かつ、板を角柱の形に固定するために導入する。
リングは側板を固定するため、32角形の上リングと下リングの2組を作成する。
Fig.1に上リングの概形、Fig.2に下リングの概形を示す。
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Fig.1 上リング
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Fig.2 下リング
3.製作部品設計図
工場のレーザー加工機を用いて、コンパネ板から厚さ12㎜のリングを作成する。
リングは直径400㎜の円に内接する32角形である。
直径を400㎜としたのは、荷台が、リングの周りにつける側板を含めて、MIRS本体の直径より、外にはみ出さないようにするためである。
上リングは、リング幅12㎜、下リングは、MIRS本体と荷台を固定するためのねじ止め用の穴を考慮して、リング幅22.64㎜とする。
Fig.3に上リング、Fig.4に下リングの設計図を示す。
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Fig.3 上リング設計図
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Fig.4 下リング設計図
4.素材
コンパネ板を使用する。
5.参考文献
[1]数の世界 彌永健一 日本評論社,1982