名称
MIRS1704
子機メカ開発報告書
番号
MIRS1704-MECH-0014
版数
最終更新日
作成
作成者
承認
改訂記事
A01
2018.02.23
2018.02.09
石川 仁
加藤 智己
青木先生
初版
ドキュメント内目次
1.はじめに
2.製作物一覧
3.製作物評価
4.工数
5.総括
1.はじめに
本ドキュメントは子機の開発報告書である。
2.製作物一覧
2-1.全体
製作した展示用模擬エレベーターとそれに子機を取り付けた状態の全体図をfig.1に示す。
fig.1 全体図
完成後、展示する予定だった動作を記す。なお、詳しくは以下table 1に詳細設計書のリンクを示すので参照されたい。
table 1 詳細設計書リンク
ドキュメント名
リンク
MIRS1704 エレベータボタン操作用子機および展示用模擬エレベータ 詳細設計書
MIRS1704-DSGN-0005
MIRSからの赤外線信号を②の赤外線通信ユニット箱で受信する。
①の子機についているサーボモータで③の展示用模擬エレベータのボタンを押下する。
③展示用模擬エレベータが押されたボタンのLEDを点灯する。その後、表示板のLEDを階を移動しているように点灯させる。
"到着"するとボタンのLEDを消灯する。これが子機への合図となる。
子機がMIRSに対して発信命令を出す。
MIRSが発進する。
2-2.子機
以下、fig.2、fig.3にそれぞれ子機の表、裏の写真を示す。
fig.2 子機 表
fig.3 子機 裏
2-3.子機上箱
子機の上箱を完全に実装した状態の表と裏の図を以下、fig.4、fig.5に示す。
fig.4 子機上箱表
fig.5 子機上箱裏
2-4.子機底板(サーボモータ実装板)
以下、fig.6、fig.7にそれぞれ底板のサーボモータ実装状態の表、裏の写真を示す。
fig.6 子機底板(サーボモータ実装板) 表
fig.7 子機底板(サーボモータ実装板) 裏
2-5.赤外線通信ユニット箱
以下、fig.8、fig.9にそれぞれ赤外線通信ユニット箱の表、裏の写真を示す。
fig.8 赤外線通信ユニット箱 表
fig.9 赤外線通信ユニット箱 裏
3.製作物評価
3-1.子機上箱
箱の外形の寸法は精度は誤差±1mmの範囲に納っていた。
接着は、木製ブロックに木工用ボンド、箱の接合にはゴム系接着剤を用いた。
ビスが止まっていない箇所が大きく分けて上部と下部に一箇所ずつある。
fig.2の上方のビスが止まっていない箇所は、複数のミスが重なって発生した。
一つ目のミスは、レーザー加工の際に表裏を逆に加工してしまったことである。
fig.10に示したように、基盤の穴の位置を表裏逆に当てると一致する。
fig.10 加工ミス
二つ目のミスは、もし加工の向きが合っていたとしても基盤が箱内に収まらないこと。
fig.10の上部で基盤が0.5mm出っ張ってしまっていた。子機内部で基盤と側面の板が干渉してしまい、この向きでは設置することができなくなった。
箱の側面の板の厚みを考慮していなかったことが原因である。
最終的には、fig.11の向きで固定することになった。
なお、穴の位置が1mmずれているため、片方のビスに直径2mmのものを用いた。
fig.11 基盤固定向き
fig.2の下方の電池交換フタでビスが止まっていない穴のうち右上の箇所では、
ブロックに空いている穴が1.5mm下方にずれておりビスを通すことができなかった。
以下fig.12にその状況を示す。
fig.12 電池交換フタのビス穴のずれ
対角のねじ計2本を閉めることでフタを止めることはできるため、その方法で固定した。
なお、ボタンユニットの直径30mmのアクリル板はなくともボタン機能の支障は出ないためこれを省略した。
3-2.子機底板(サーボモータ実装板)
寸法はの精度は誤差±1mmの範囲に納っていた。
サーボモータと木製ブロック同士の固定には10mmの小釘を用いた。そして、底板への接着には木工用ボンドを用いた。
なお、フォトトランジスタユニットは製作が間に合わなかったので、設置されていない。
3-3.子機
以上に書いたように、省略した部品が2種類ある。
上箱と底板の固定にはビスを用いた。 ここでのビスの穴の位置は問題なかった。
ビスは途中で止まることなく最後まで回しきって固定できた。
3-4.赤外線通信ユニット箱
寸法はの精度は誤差±1mmの範囲に納っていた。
接着は木工用ボンドを用いたが、十分な強度を確保することができた。
4.工数
以下fig.13に石川の全工数とその内訳を示す。
fig.13 全工数とその内訳 石川
以下fig.14に加藤の全工数とその内訳を示す。
fig.13 全工数とその内訳 加藤
5.総括
設計に非常に長い時間をかけてしまったことが、完成できなかったことの主な原因と考えた。
また、度重なる計画変更、縮小によって、無駄となってしまった作業量が大きかったことも原因である。
タスクの全体量の早期把握と計画実行開始時期を意識的に早めることが必要だと痛感した。