名称 | MIRS1403 エレクトロニクス開発報告書 |
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番号 | MIRS1403-ELEC-0008 |
最終更新日:2015.2.13
版数 | 最終更新日 | 作成 | 承認 | 改訂記事 |
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A01 | 2015.2.13 | 大塚祐一郎 | 青木 | 初版 |
A02 | 2015.2.26 | 大塚祐一郎 | 青木 |
製作物一覧において、改めて定量的に評価を付けた チェックシートの所に詳細設計書のリンクを張った 写真にコメントを加えた 文章の校正を行った |
本ドキュメントは、MIRS1403のエレクトロニクス開発報告書である。
新規作成したボードを以下に示す。
ボード名が各詳細設計書のリンクとなっている。
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達成率 | 部品図 |
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備考 | 担当者 | |||
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超音波センサボード | 100% |
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距離計測のテスト結果を超音波センサチェックシートに示す。 この結果より、標準部品の超音波センサより、高精度である事が確認できた。 さらに、近距離(2p以上)と遠距離(3m以下)の距離計測が可能になった。 このことにより近距離(2p以上)と遠距離(3m以下)での正対補正を行えた。 標準機は親機・子機に分かれていたが、1つのボードにまとめ、 機体に乗せやすくした。 ボードにLEDをつけ、CPUから識別番号が送られた場合、基板のLEDが光る設計をしたので、 動作しているか判別しやすくなった。 本ボードは、標準プログラムを変更せずに使用することができる。 上記したことをチェックシートに示す。 これより、達成度を100%とした。 |
伊藤 新谷 |
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モータ制御ボード | 75% |
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競技会前、半田付けが不十分で片方が動かなくなる誤作動が起きた。 また、ドータボード・エンコーダ間のプルアップ抵抗回路の設計ミスで、クロスケーブルが必要になったが、 牛丸先生の助言のおかげで、それらの問題を1日で解決することができた。 競技会で高速化をアピールできなかったが、競技会中も問題なくモータは動作した。 製作中に問題も発生したが、最高速度を上げるという目的が達成できたので、この評価とした。 反省点として、基板が180×95mmと縦長になってしまった為、MIRS本体も縦長になってしまった点が挙げられる。 駆動部ボードの配線を工夫し、制御部ボードが真上に来るよう設計出来れば、栄えのいい外装になったと思われる。 駆動電圧を7Vから14Vに変更したため速度の上限が約165cm/sとなったが、巡回中は制御を優先する為に、約40cm/sで動かすことが決定した。 モータドライバを変更した為、動作中の発熱もなく高速化を実現できたが、 走行試験が不十分であった為、本番でモータをフルパワーで動かす機会がなくなってしまった。 |
堀水 | ||||
電源ボード | 80% |
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度重なるミスで、想定よりも完成が遅れてしまった。 予定日より20日の遅れが生じた為、80%の評価とした。 回路自体は標準の物を流用している為、完璧に動作した。 (制御系入力電圧7.2[v]に対して、出力電圧5.4±0.2[v] 駆動系入力電圧14.4[v]に対して、出力電圧12.5±0.2[v]を確認できた) しかし、電源から先に繋がっている各回路との折り合いで問題が多発した。 最終的には、電源分岐ボードを作り、既存のケーブルを一部流用するという形に落ち着いた。 駆動電圧を標準と同値に戻したい場合、回路内の抵抗を標準の物に戻せばよい。 |
大塚 | ||||
LEDボード | 90% |
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観客の目を引くという目的が達成され、審査員特別賞を獲得する要因となった。 本ボードは設計通り作り、点灯させることができたが、 PICの最大入力電圧を無視をしているなど問題がある。 本来ならFPGA用いてMIRSの動作に合わせて点灯パターンを変えたかった。 上記したことをチェックシートに示す。 これより、設計準備が達成できなかった10%を引いて、達成度を90%とした。 LEDテープは市販品を使用した為、作成は容易であった。 PICを使用している為、プログラムを変更すれば点滅パターンを変えることができる。 PICの最大入力電圧が5.5Vであったが、動作が確認できた為、単三乾電池8本を直列につないだ12Vを使用した。 仕様上の最大入力電圧を超えている為、同じような物を作りたい場合はPICを変えるなりの変更が必要である。 LED点灯動画 |
*新品の乾電池で12VをかけるとPICが壊れる事が判明した。 | 伊藤 新谷 部谷 |
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音楽再生ボード | 90% |
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基本的にはアンプモジュール等の既製製品を組み合わせたボードの為、期待通りの動作をした。 必要な仕様を満たす為に、アンプモジュール裏のパターンを一部変更した。 一つのユニバーサル基板上に、電圧調整部も収める為に多数ハンダ付けを行った。 ハンダ付けと導通試験を慎重に行った為、ボードを一回で正常に動作させることができた。 完成度に関しては満足している。 最初に購入したスマートフォン用のスピーカーが小さすぎた為に、十分な音量が確保できないという問題が発生したが、アンプモジュールがD級アンプで高効率であった為、スピーカーを一回り大きな物にする事で十分な音量を得ることができた。 音楽再生プログラム検討の初めは非常に苦戦したが、端末上の"aplay"で簡単に操作することが可能だった為、シンプルに解決することができた。また電圧調整ボードの試験をした結果、このボードでの目標達成率の指標となる項目をチェックシートに示す。 |
本番の競技会で実際に音楽が再生されることがなかった点は、非常に残念である。 |
五十棲 |
以下に各ボードのテスト結果チェックシートを示す。
モータ制御ボード : (モータ動作試験チェック表)
超音波センサボード : (超音波センサ動作試験チェック表)
電源ボードのテスト結果は、電源ボード詳細設計書を参照
完全にスケジュール通りとは行かない結果になってしまった。
本来、年末には終わっていたはずの作業(電源ボード、モータ制御ボード)を年明けに持ち込むことになり、スケジュールにずれが生まれた。
更に、次々と想定外のトラブルが続出、しまいには構想の甘さが露呈する事態になってしました。(主に電源ボード)
電源とモータの進捗が遅れたため、プログラムの動作試験にも支障をきたし、全体が遅れたと言っても過言では無いと考えられる。
発生した問題点について一つ一つ述べるとキリがない為、ここでは割愛するが、大まかにまとめた物を以下に示す。
以上で本ドキュメントの終わりとする。