名称 | MIRS1403システム基本設計書 |
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番号 | MIRS1403-DSGN-0002 |
最終更新日:2014.12.12
版数 | 最終更新日 | 作成 | 承認 | 改訂記事 |
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A01 | 2014.11.14 | 大塚 | 牛丸 | 初版 |
A02 | 2014.11.16 | 大塚 | 牛丸、小谷 | システム概要を追記した。 機体の動作シナリオの画像に各動作の所要時間を記載した。 ソフトウェアの構成概要を追記した。 スケジュール表をガントチャートに変更した。 |
A03 | 2014.11.20 | 大塚 | 牛丸、大林 | システム概要を追記した。 Table4の題名が機能要求になっているのを非機能要求に訂正した。 ソフトウェアの構成概要を追記した。 モジュール一覧からdebugを消去した。 新規モータ制御ボードについて追記した。 エレクトロニクス構成の構成図において、CPUとFPGAをくっつけて表示していたのを分離させた 木製ボードの厚みとその使用目的を追記した。 怪盗の風船を割る為の針について追記した。 |
A04 | 2014.11.23 | 大塚 | 牛丸 | システム概要に記載されている表を、<4:機能・性能>の後にシステム開発項目として追加し、システム概要の表を消去した。 新たにシステム概要を記載した。 エレクトロニクス構成の構成図において、ロータリーエンコーダの場所が間違っていたのを訂正した。 各table内での書式が統一されていなかったのを訂正した。 |
本ドキュメントは、MIRS1403のオリジナル機体についての基本設計及び、開発スケジュールを記録に残すことを目的とする。
MIRS1403機体の動作シナリオを、フローチャートとして以下に示す。
システム概要で述べた機能の性能、及び実現方法を以下に示す。
機能 | 実現方法 | 標準機からの変更点 | 担当者 |
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直進走行を行う | 超音波センサやタッチセンサの情報を元に、常に直進走行を行えるように補正する。 | 超音波センサを四つに増やした点。設置場所は機体概形を参照。 | 野澤 |
自己位置を把握する | マップ情報を予めMIRSに入れて置き、 各センサ類及び、ロータリエンコーダによって現在の位置を把握し続ける。 |
超音波センサを四つに増やした点。設置場所は機体概形を参照。 | 野澤、堀部 |
必要量回転を行う | 各センサ類やカメラからの情報をもとに、必要回転角度を算出し、 ロータリエンコーダを用いて正確な回転を行う。 |
カメラの映像も回転角度の算出に用いる点。 | 野澤 |
画像処理を行う | 機体前方部、後方部にそれぞれ設置予定のWEBカメラにより画像を撮る。 | 正面部に設置してあるカメラに加え後方部にも新たにカメラを設置する点。 計二つのカメラを設置する。具体的な設置場所は機体概形を参照。 |
野澤、堀部 |
機能 | 実現方法 | 担当者 |
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敵機位置を把握する | 怪盗捜索中はカメラからの画像の中で、赤の色合いが大きい方へと移動する 移動中も適宜画像処理を行い、常に赤が多い方へと進行方向を補正する。 | 野澤、堀部 |
走行速度を向上する | シャーシの素材をアルミ複合板に変更し、MIRS自体の軽量化によって走行速度を上げる。 | 五十棲、古儀 |
怪盗の風船を割る | 機体正面部、後方部にそれぞれ針を設置する。 これにより、追跡中、怪盗に激突した際に怪盗の風船を割る。 | 五十棲、古儀 |
機能 | 実現方法 | 担当者 |
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外見に親しみを持ってもらう | シャーシにデコレーションを施す。 | 新谷、部谷 |
エレクトロ二カルパレードを行う | 複数のLEDとスピーカーで派手な演出を行う。 | 新谷、部谷 |
非機能要求 | 実現方法 | 担当者 |
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メンテナンス性を向上する | ロボットのシャーシ上に基板を箱状に並べることにより、 不具合が生じた際の取り付け・外しの手間を省く。 基板の回りから出たケーブル類を箱の中に通すことで、 絡まりにくく、外見がすっきりする。 | 五十棲、古儀 |
システム開発項目を以下に示す。
また、具体的に変更する点をシステム構成に示す。
システム項目 | 内容 |
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タイヤ・シャーシ・バンパの変更 | タイヤ、シャーシ、バンパを変更することでMIRSの重量を軽くし、MIRS自体を小さくする。 |
怪盗確保の為の針玉と支え棒を作成 | 怪盗機にぶつかった際に風船を割るために針玉を搭載する。 |
新規モータ制御ボードの作成 | 新しくモータドライバを調達し、新規モータ制御ボードを作成する。 |
電源ボードの再作成 | 電源ボードを新しく作り直す。 |
超音波センサボードの作成 | 新しく購入した4つの超音波センサを統括するボードを作成する。 |
巡回用プログラムの作成 | 小部屋を巡回し、その後競技場の中心地に向かうプログラムを作成する。 |
通信プログラムの作成 | MIRSとサーバ間で通信を行う為のプログラムを作成する。 |
画像処理プログラムの作成 | DBの値及び怪盗機に設置されている風船を認識するためのプログラムを作成する。 |
マッププログラムの作成 | 自己位置を把握し、目的の場所へ正確に移動する為のプログラムを作成する。 |
デバッグ用プログラムの作成 | 各プログラムが正常に動作するかを確認するプログラムを作成する。 |
LED点灯プログラム作成 | LEDの点灯プログラムを作成する。 LED自体は市販の物をMIRSに貼り付ける形で使用する。 |
音楽再生プログラムの作成 | MIRSの動作開始と共にエレクトロニカルパレードの音楽を再生する。 |
シャーシにデコレーションを施す | MIRSをゴキブリっぽくする。 |
開発概要 | 目的・理由 | 担当者 |
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シャーシの素材をアルミ複合板に変更する | 車体重量軽減による走行速度上昇。アルミ板に比べ加工しやすい | 古儀 |
シャーシのサイズを変更する | シャーシのサイズを標準機の2/3にする。これにより壁と接触しにくくなり、タッチセンサの余計な反応を減らせる | 古儀 |
シャーシの形状を円形にする | 壁に引っかかる頻度の低下。 | 古儀 |
バンパを変更する | シャーシの形状を円形にするにあたって、それに合わせた形のバンパを作成する。 | 古儀 |
木製ボードを作成する | 機体中心部において各ボードを仕切り、ボード類が直接アルミ複合板に触れないようにするための板を作成する。 絶縁体である木材を使用することで、回路が導通することを防ぐ事が出来る。 | 五十棲 |
ボードの置き方を縦置きに変更する | 省スペース化。 | 古儀 |
上段シャーシに針玉と支え棒を搭載する | 怪盗の風船を割る為。 正面部、後方部にそれぞれ一つずつ支え棒と針球を設置する予定。 | 古儀 |
バッテリーの置く位置を変える | バッテリーを取り外しやすくする為、又、メンテナンス性の向上の為 | 古儀 |
要素 | 概要 | 個数 |
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シャーシ | アルミ複合板で作成。上下ともに新規作成。直径270mm | 2 |
タイヤ | アルミ製。昨年度MIRS1303班が使用していたものを使用。直径115mm | 2 |
バンパ | 壁に引っかかる頻度の低下。 | 3 |
超音波センサ取り付け金具 | 15×15のアルミアングル材を使用して作成 | 4 |
木製ボード | 200mm×100mm×3o木材に穴を開けることで加工する。 | 6 |
モーター | 標準機のものを使用する。 | 2 |
ロータリエンコーダ | 標準機のものを使用する。 | 2 |
針玉 | アルミ複合板を用いて新たに作成する。 針部分はアルミのささくれを用いて作成する。 |
2 |
支え棒 | 8mmのアルミパイプ棒を用いて新たに作成する。 | 2 |
開発概要 | 目的・理由 | 担当者 |
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超音波センサーを今年度新たに購入するもの×4(パララックス社#28015)に変更する | 動作が安定化し、3cm〜335cmまで測定可能になる。 機体の縮小化の為、超音波センサを設置できる場所が制限された。 その為、超音波センサの設置場所を工夫して距離を稼ぐことが難しい。 よって、特に工夫をしなくても既存の超音波センサよりも性能が良いパララックス社#28015に変更する。 | 新谷、伊藤 |
カメラを正面部と後方部にそれぞれ一つ設置する | 怪盗の発見時、発見した状態からそのまま追跡動作に入れる。 | 五十棲 |
電源ボードを再作成する | 2ピンコネクタをDCジャックに変更する。 又、基板自体の半田がいくつもはがれてしまっているので、基板自体を新たに作り直す。 |
大塚 |
新規ケーブルを作成する | 電源ボードのコネクタをDCジャックに変更するに当たって、作成する必要が生じた。 又、モータ制御ボードもギボシ端子に変更する為、ケーブルを作成する必要がある。 | 五十棲、部谷 |
タッチセンサをMIRS後方部に設置する | バック走行を行ったとき壁を検知する為。 | 五十棲 |
LEDを使用した外装を作成する | 観客の目を引く為。 | 新谷、部谷 |
USBミニスピーカを用いて音声を出す。 | 観客の気を引く為。 | 新谷、部谷 |
新規モータ制御ボードを作成する | モータの必要電圧に適うモータドライバが必要になった為、新しく作成する。 上記の仕様を満たしたモータドライバが要求している電圧が高いため、 駆動用バッテリーを二つ確保し、バッテリーを直列に繋ぐことにより14[D]の電圧を確保する。 | 堀水 |
部品・ボード名 | 概要 |
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超音波センサ×4+ボード | 一つのボードで四つの超音波センサを管理する。 |
電源ボード | コネクタをDCジャックに変更 |
新規モータ制御ボード | 基板の強度を上げるため、ガラスのユニバーサル基板を使用。 標準機の2倍以上の電流をモータに流すため、フォトカプラ以降に太い導線を使用。 |
CPUボード | 標準機のものを流用。 |
FPGAボード | 標準機のものを流用。 |
LEDボード | 市販LEDを使用したLED外装のON/OFFを制御する。 |
バッテリー | 駆動系用バッテリーが2つと制御用のバッテリーを1つ確保している。 |
USBミニスピーカー | MIRS動作開始時に音楽を再生する。 |
モジュール名 | 用途 | 概要 | 依存モジュール | 担当 | 備考 |
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g-mirsak | 機能統合 | 各モジュールを呼び出し統合する。 | thief,sequence,map,server | 野澤、堀部 | |
run | 走行制御 | 直進及び旋回を行う。 | motor,uss | 野澤 | |
thief | 怪盗確保 | 怪盗発見後の追跡動作を行う。 | run,camera,map | 野澤 | |
sequence | 最初の動作 | 最初の小部屋へ行き宝を確認する。 | run,camera,map | 堀部 | |
map | 地図情報管理 | 競技場データのインポート、ルート計算を行う。 | run | 堀部 | |
camera | 画像処理 | 怪盗およびDBの判断を行う。 | 無し | 野澤 | |
uss | USS管理 | USSボードの処理を行う。 | 無し | 野澤 | |
touch | タッチセンサ管理 | タッチセンサの管理を行う。 | 無し | 野澤 | |
motor | モータ管理 | モータの管理を行う。 | 無し | 野澤 | |
server | データの送受信 | サーバとのデータの送受信を行う。 | 無し | 堀部 |
品名 | 販売元 | 型番 | 価格 | 個数 |
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超音波センサ | 青木研究室 | 超音波レンジファインダー#28015 | 1250円 | 4個 |
ギボシ端子 | ホームアシスト(柿田川店) | ギボシ端子30個セット | 648円 | 1パック |
アルミ複合板 | ホームアシスト(柿田川店) | 複合板両面600×600 CGGGO グレー | 1512円 | 1枚 |
木材 | ホームアシスト(柿田川店) | アカチス材 600×100×3 | 330円 | 3枚 |
電池 | 秋月電子通商 | 006P形アルカリ電池(6F22)9V ゴールデンパワー(五個セット) | 200円 | 1シート |
モータドライバ | 秋月電子通商 | TB6643KQ | 250円 | 2個 |
PICマイコン | 秋月電子通商 | PIC16F630−T/P | 100円 | 6個 |
Dサブコネクタ | 秋月電子通商 | Dサブコネクタ9P・メス(半田付けタイプ) | 40円 | 3個 |
Dサブコネクタ用シェル 9P | 秋月電子通商 | Dサブコネクタ用シェル 9P | 50円 | 3個 |
積層セラミックコンデンサ | 秋月電子通商 | 積層セラミックコンデンサー0.1μF50v (25個入) | 100円 | 1パック |
ヒートシンク | 秋月電子通商 | 放熱器(ヒートシンク)25x24x17mm | 40円 | 2個 |
片面ガラス・ユニバーサル基板 | 秋月電子通商 | 片面ガラス・ユニバーサル基板2.54mmピッチ(210x155mm) | 550円 | 2枚 |
タッチセンサ | マルツオンライン | 【SS-5GL】マイクロスイッチ OMRON製 | 160円 | 2個 |
ラッカースプレー 黒 | ホームアシスト(柿田川店) | サンデーペイント 鉄部、木部用ラッカースプレー 黒 400ml | 838円 | 1本 |
RS232CインターフェースIC | 秋月電子通商 | RS232CインターフェースIC(DIP)ADM3202AN(2個入) | 300円 | 1セット |
虫ピン 0.7×26 約100本入り | ホームアシスト(柿田川店) | 虫ピン 0.7×26 約100本入り | 135円 | 1ケース |
発砲スチロール しんちゃーん 25φ 15個入り(4979874295) | ホームアシスト(柿田川店) | 発砲スチロール しんちゃーん 25φ 15個入り(4979874295) | 320円 | 2袋 |
引きバネ | ホームアシスト(柿田川店) | 引きバネ | 316円 | 2個 |
タクトスイッチ(黒色) | 秋月電子通商 | タクトスイッチ(黒色) | 20円 | 2個 |
PICマイコン PIC16F84A−20I/P | 秋月電子通商 | PICマイコン PIC16F84A−20I/P | 500円 | 2個 |
丸ピンICソケット (18P) | 秋月電子通商 | 丸ピンICソケット (18P) | 80円 | 2個 |
トランジスタ2SC1815GR 60V150mA (20個入) | 秋月電子通商 | トランジスタ2SC1815GR 60V150mA (20個入) | 200円 | 1パック |
絶縁型ラジアルリードタイプ積層セラミックコンデンサ 0.33μF50V5mmピッチ | 秋月電子通商 | 絶縁型ラジアルリードタイプ積層セラミックコンデンサ 0.33μF50V5mmピッチ | 40円 | 2個 |
絶縁型ラジアルリード型積層セラミックコンデンサー0.1μF50V10個入5mm | 秋月電子通商 | 絶縁型ラジアルリード型積層セラミックコンデンサー0.1μF50V10個入5mm | 100円 | 1パック |
電池ボックス 単3×2本用 BH−321−1AS | 秋月電子通商 | 電池ボックス 単3×2本用 BH−321−1AS | 60円 | 1個 |
アンプモジュール | 秋月電子通商 | 10W+10WステレオD級アンプモジュール(USBI/F付き) | 600円 | 1個 |
マイクロスピーカーユニット | 秋月電子通商 | HDR9225−010020 | 100円 | 1個 |
三端子レギュレータ | 秋月電子通商 | LM2940CT−12 | 100円 | 2個 |
放熱器 | 秋月電子通商 | 放熱器(ヒートシンク)25x24x17mm | 20円 | 1個 |
三端子レギュレータ | 秋月電子通商 | LM2940CT−5.0 | 100円 | 2個 |
基板取付用USBコネクタ(Bタイプ メス) | 秋月電子通商 | 基板取付用USBコネクタ(Bタイプ メス) | 50円 | 2個 |
合計 | 16039円 |
MIRS1403の開発スケジュールを以下に示す。
(開発スケジュール表)
今回のドキュメント作成も前回に引き続きギリギリの工程となってしまいました。
次こそは絶対にこの反省を生かすと、そう決めました。
班員に対する指示が遅れてしまったのが、最大の反省点です。
以降のドキュメントはスムーズに進行させていきます。