MIRS1402 管理台帳へ戻る


名称 MIRS1402 標準機デモ競技用システム開発報告書
番号 MIRS1402-REPT-0005

版数 最終更新日 作成 承認 改訂記事
A01 2014.9.19 野中 初版
A02 2014.9.29 大山、藤原 開発プロセスの分析の本文を追加

目次




1.はじめに

本ドキュメントは、体験入学のデモ走行会での結果を示したドキュメントである。

2.競技会の結果

デモ走行会での競技結果:

1位


直進走行は標準機をスタート地点に置く際ななめに置くと道に沿って直進せず壁にぶつかることがあった。また、壁検知はうまく壁との距離が測れなかった為、ロータリーエンコーダでスタート地点からの距離を測ることで数字認識できる距離まで進んだ。

3.開発プロセスの分析

デモ走行競技会中起こった失敗とその原因、改善点を挙げる。

3.1 走行中標準機が動かなくなる

原因

モータドライバの発熱。温度計を用いて走行時の温度を調べたところ、1分後には81.8℃であった。モータドライバの動作保障温度が-30~75℃である為、停止したと見られる。

対策

モータドライバにヒートシンクを取り付ける。また、モータ制御ボードを新たに設計する。


3.2 正対補正が出来ない

原因

超音波センサは60cmまで測定できるようにしていた。しかし、正対補正を50cm離れたところで行おうとした為、角度がついたときに測定限界を超えてしまったと考えられる。

対策

超音波センサを調整し、測定距離を伸ばす。他に超音波センサを用いず、直進走行の精度を高め、正対補正を不要とする方法もある。


3.3 タイヤがすべる

原因

バッテリーを片側だけ乗せていた。

対策

左右のバランスが取れるようにもう片方にもバッテリーを乗せる。オリジナルMIRSを作成する上でも、左右のバランスについては気を付けたい所である。


3.4 標準機の走り出しの速さが左右で異なる。

原因

モーター内部のコイルの初期位置が左右で異なる。

対策

走行前にモータを空転させ、ばらつきを抑える。ローターの多いモータに変更する。




沼津工業高等専門学校 電子制御工学科