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名称
MIRS1302 mirs1302 開発環境調査・構築報告書
番号
MIRS1302-SOFT-0002
最終更新日:2013.1.25
版数
最終更新日
作成
承認
改訂記事
A01
2013.1.25
山田
初版
ドキュメント内目次
1.本ドキュメントについて
2.環境設定
1.本ドキュメントについて
本ドキュメントは、MIRS1302において行われた環境構築の手順について説明するためのドキュメントである。
2.環境設定
wireless lan
無線LANでインターネットに接続するために設定ファイル/etc/network/interfacesを編集した。
コマンドiwconfigで無線LANがwlan4になっていたので、それに従って数字を変更した。
vim
初期の状態で、vimがインストールされていなかったので
sudo apt-get install vim
として、vimをインストールした。
motionについて
(導入する予定だったがOpenCVの機能を使用したほうが簡単で十分高速だったため、そちらを使用した。) 従来の画像処理ではuvccaptureを利用して、カメラの画像を得ていた。
しかし、このコマンドでは、1fps以上のスピードで画像を出力することが不可能である。
そこで、新しい画像取得の手段として、motionというアプリケーションを導入する。
実機で以下のコマンド
sudo apt-get install motion
を実行することで、motionというアプリケーションを導入した。
このアプリケーションは、動体検出のために作られたアプリケーションである。
詳細な動作内容や設定方法については、
motion webhome
を参照。
このアプリケーションを、1pixelでも変化があったときに画像出力するように設定すれば、任意のfpsでの撮影が可能である。
設定ファイルはデフォルトで/etc/motion/motion.confに置いてある。
主要な設定項目について、以下に述べる。左が変数名、右側が値である。
framerate 2
フレームレートの設定。2-100まで設定できる。
threshold 1
動体検出の閾値。1にすると、1pixelでも変化があれば、画像出力を行う。
ffmpeg_cap_new off
動画出力。offにすると、動画を出力しないようにできる。
target_dir /tmp/motion
出力先の指定。
jpeg_filename input
出力ファイル名の設定。
motionを別プロセスとして使用する限り、ファイルへ書き出し、読み出しが必要であり、処理が遅くなる。
対策として、RAMディスクを利用する。
これは、MG3のドキュメント内でも「
RAMディスク化
」として書かれていたものである。
RAMディスクとは、主記憶装置の一部を補助記憶装置と同様の方法でアクセスできるようにする手法である。
RAMディスクを使用することで、ファイル入出力の高速化ができる、補助記憶装置の寿命を縮めにくくできるという利点がある。
LinuxではRAMディスク形式の共有メモリ(shared memory)として、/dev/shm/ が用意されている。
ディレクトリ/dev/shm/ 内でファイル入出力を行うことでRAMディスクを利用できる。
GUI環境について
GUI環境を利用するには、ssh に -X オプションを付ける方法と、実機でstartxする方法がある。
sshを使用する方法は、mg3のドキュメントにあるので、ここでは、startxを用いる方法について述べる。
startx は、XwindowSystemを使うためのコマンドである。
ディレクトリの所有者の設定によってはrootの権限が必要である。
GUI環境を利用すると、処理の重さが目立つが、システム管理ー>システムモニタを開くと、update-apt-xapian-index というプロセスがCPUリソースを占領していた。
sudo apt-get purge apt-xapian-index
として、アプリケーションを削除したところ、少し軽くなった。
ログアウトを行うと、コンソール画面に戻ることが出来る。
シャットダウン
安全にシャットダウンを行うためにはコマンド
shutdown -h now
を使用する。
複数の端末
[Alt+Ctrl+F2]で他の端末に切り替えることができる。
沼津工業高等専門学校 電子制御工学科