最終更新日:2013.6.27
版数 |
最終更新日 |
作成 |
承認 |
改訂記事 |
A01 |
2013.6.27 |
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初版 |
ドキュメント内目次
1.本ドキュメントについて
公式にドキュメントとして公開するほどでない内容や、後でドキュメントにまとめるためのメモ等を置いておきます。
今年のMIRSの環境導入や、調査結果などもこのドキュメントにまとめておくので役立ててください。
2.環境設定について
- vimについて
初期の状態で、vimがインストールされていない場合、(インターネットに接続されていれば)
sudo apt-get install vim
として、vimがインストールできる。vimのほうが編集がしやすいので、まず始めに導入すべきです。
- Omake(おーめいく)について
現在使用しているGNU makeの代わりにOmakeを利用する。
GNU makeに比べて、複数のディレクトリに分けられたソースファイルのビルドが簡単に行えるというメリットがある。
(以降詳細を書く:執筆中)
- motionについて
従来の画像処理ではuvccaptureを利用して、カメラの画像を得ていた。
しかし、このコマンドでは、1fps以上のスピードで画像を出力することが不可能である。
そこで、新しい画像取得の手段として、motionというアプリケーションを導入する。
実機で以下のコマンド
sudo apt-get install motion
を実行することで、motionというアプリケーションが導入できる。
このアプリケーションは、動体検出のために作られたアプリケーションである。
詳細な動作内容や設定方法については、
motion webhome
を参照。
このアプリケーションを、1pixelでも変化があったときに画像出力するように設定すれば、任意のfpsでの撮影が可能である。
設定ファイルはデフォルトで/etc/motion/motion.confに置いてある。
主要な設定項目について、以下に述べる。左が変数名、右側が値だと考えれば良い。
framerate 2
フレームレートの設定。2-100まで設定できる。
threshold 1
動体検出の閾値。1にすると、1pixelでも変化があれば、画像出力を行う。
ffmpeg_cap_new off
動画出力。offにすると、動画を出力しないようにできる。
target_dir /tmp/motion
出力先の指定。
jpeg_filename input
出力ファイル名の設定。
上記のような設定にして、motionを起動すれば、input.jpgに画像が出力され続けるはずである。
起動には少し時間がかかる。
motionを別プロセスとして使用する限り、ファイルへ書き出し、読み出しが必要であり、処理が遅くなる。
対策として、RAMディスクを利用する。
これは、MG3のドキュメント内でも「RAMディスク化」として書かれていたものである。
RAMディスクとは、主記憶装置の一部を補助記憶装置と同様の方法でアクセスできるようにする手法である。
RAMディスクを使用することで、ファイル入出力の高速化ができる、補助記憶装置の寿命を縮めにくくできるという利点がある。
LinuxではRAMディスク形式の共有メモリ(shared memory)として、/dev/shm/ が用意されている。
ディレクトリ/dev/shm/ 内でファイル入出力を行うことでRAMディスクを利用できる。
また、設定によって、マルチスレッドで複数カメラを利用することができる。
- GUI環境について
GUI環境を利用するには、ssh に -X オプションを付ける方法と、実機でstartxする方法がある。
sshを使用する方法は、mg3のドキュメントにあるので、ここでは、startxを用いる方法について述べる。
startx は、XwindowSystemを使うためのコマンドである。使用にはrootの権限が必要である。
GUI環境を利用すると、処理の重さが目立つが、システム管理ー>システムモニタを開くと、update-apt-xapian-index というプロセスがCPUリソースを独占していることがある。
このようなときには、
sudo apt-get purge apt-xapian-index
として、アプリケーションを削除してしまうと、軽くなることがある。
(万が一異常がでた場合は、sudo apt-get install apt-xapian-index として、再導入すると良い)
USBメモリのマウント先が見つからない時は、startxをすると見つかることがある。
ログアウトを行うと、コンソール画面に戻ることが出来る。
- 安全なシャットダウン
コマンド
shutdown -h now
を使用するのが良い。
システムがハング(停止状態)になっても、[Alt+Ctrl+F2]等で他の端末に切り替えると動く場合がある。
可能な限り、電源を直接切断しないように努力するべきである。
沼津工業高等専門学校 電子制御工学科