名称 | MIRS1101 システム開発計画書 |
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番号 | MIRS1101-PLAN-0003 |
最終更新日:2011.7.12
版数 | 最終更新日 | 作成 | 承認 | 改訂記事 |
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A01 | 2011.7.08 | 望月麟太郎、村松茂 | 初版 | |
A02 | 2011.7.12 | 望月麟太郎、村松茂 | 村松(牛丸) | 動作仕様およびテスト仕様修正 |
本ドキュメントは、MIRS1101の戦略・アルゴリズム設計及び開発工程について記したドキュメントである。
承認・2011.7.12・議事録3
目次
走行制御の基本動作を高い精度で行えるようにすることで、各仕掛け攻略の確実性を実現する。
迷路攻略の主軸として、迷路の攻略法として知られる左手法を採用する。
これを実現するために、超音波センサを1つ左向きに取り付け、壁との距離を随時測定する。
通路走行中の方向修正にもこの超音波センサを利用する。
壁との距離を一定に保つようにすることで、方向修正を行う。
この開発では、例外動作は通路走行中の壁への接触のみを想定する。
並列動作の検討
機体の制御などを受け持つmainタスクのほかに、各種sensorを制御するsensor監視タスクを設ける。
sensor監視タスクは、超音波センサおよびタッチセンサ、白線センサ、ロータリーエンコーダの値を常に共通変数へ書き込む。
ロータリーエンコーダの値をリセットするときのみ、mainタスクからsensor監視タスクへ指令が出る。
mainタスクは共通変数の値を読むことで常に最新の各種センサの状態を知ることができる。
状態遷移図を以下に示す。
状態の定義は以下の通り。
白線検知を行いながら通路走行を行う。
白線を検知した場合は停止し、数字認識中に移行する。
白床を検知した場合は停止し、ゴールと判定して競技終了とする。
画像取得から数字認識処理、進路選択までを行い、各仕掛け攻略中または通路走行中に移行する。
各仕掛けに対し、仕掛けまでの通路走行から仕掛け通過まで、行動戦略に応じた走行を行う。
仕掛け通過を判定したら通路走行中に移行する。
プログラム全体のフローチャートを以下に示す。
番号 | 機能名 | 機能概要 | 使用する要素 | |
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要素機能 | 1-1 | 直進走行 | 指定した距離を、指定した時間で直進する。 | |
1-2 | 回転走行 | 指定した角度を、指定した時間でその場回転する。 | ||
1-3 | 周回走行 | 指定した半径で、指定した角度を、指定時間で、指定方向に周回する。 | ||
1-4 | 超音波距離計測 | 超音波で物体との距離を計測する。 | ||
1-5 | タッチセンサ認識 | タッチセンサのON/OFFを認識する。 | ||
1-6 | 白線認識 | 白線を認識する。 | ||
1-7 | 数字認識 | DB上にある数字を認識する。 | ||
補正・復帰機能 | 2-1 | 正対補正 | 前面左右の超音波センサを使い、正面の板に正対する。 | 1-2, 1-4 |
2-2 | 方向補正 | 左向きの超音波センサを使用し、左側との壁との距離を一定に保つ。 | 1-1, 1-2, 1-4 | |
2-3 | 通路復帰 | タッチセンサが反応したら、通路中央に復帰する。 | 1-1, 1-2, 1-4, 1-5 | |
仕掛け通過 | 3-1 | T字路動作 | 1-1, 1-2, 1-4, 1-6, 1-7, 2,1 | |
3-2 | ロータリー通過 | 1-1, 1-2, 1-3, 1-4 | ||
3-3 | 小部屋通過 | 1-1, 1-2, 1-4 | ||
3-4 | 鍵通過 | 1-1, 1-2, 1-4, 1-5 | ||
3-5 | ゴール | 1-1, 1-6 | ||
通路走行 | 4-1 | 通路走行 | 1-1, 1-2, 1-4, 1-5, 1-6, 2-1, 2-2, 2-3 |
単体テスト仕様
走行制御
直進走行:1mを前後左右±5cm以内の精度で直進する。(±5%)
回転走行:90°を±4.5°以内で回転する。また、180°を±9°以内で回転する。(±5%)
周回走行:半径35cmの円を、半径1.75cm・周回方向±18°以内で1周する。(±5%)
超音波距離測定:20cmから2mまでを5%精度で計測する。(±5%)
白線認識:25cm/sで走行中に幅5cmの白線を通過したとき、90%(テスト10回中9回)認識する。
数字認識:50cmの距離で正対したとき、2つの数字を90%以上の確率で認識する。
統合テスト仕様
各仕掛けについて。
どのコースを選んでも通過することになる鍵の成功率を90%とする。
小部屋の成功率を90%、ロータリーの成功率70%とする。
⇒迷路全体の成功率80%以上を目指す。
1-1 直進走行
1-2 回転走行
1-3 周回走行
1-4 超音波距離測定
1-5 タッチセンサ認識
1-6 白線認識
1-7 数字認識
2-1 正対補正
2-2 方向補正
2-3 通路復帰
3-1 T字路動作
3-2 ロータリー通過
3-3 小部屋通過
3-4 鍵通過
3-5 ゴール
4-1 通路走行
競技プログラムの開発工程を以下に示す。
作業内容 | 項目 | 7月 | 8月 | ||||||||||||||||||||||||||
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12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | ||||
関数調整 | 要素機能 | 直進走行 |
期 |
一 |
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回転走行 | |||||||||||||||||||||||||||||
周回走行 | |||||||||||||||||||||||||||||
超音波距離測定 | |||||||||||||||||||||||||||||
タッチセンサ認識 | |||||||||||||||||||||||||||||
白線認識 | |||||||||||||||||||||||||||||
数字認識 | |||||||||||||||||||||||||||||
補正・ 復帰機能 |
正対補正 | ||||||||||||||||||||||||||||
関数作成 | 方向補正 | ||||||||||||||||||||||||||||
通路復帰 | |||||||||||||||||||||||||||||
通路走行 | 通路走行 | ||||||||||||||||||||||||||||
仕掛け 通過 |
T字路動作 | ||||||||||||||||||||||||||||
ロータリー通過 | |||||||||||||||||||||||||||||
小部屋通過 | |||||||||||||||||||||||||||||
鍵通過 | |||||||||||||||||||||||||||||
ゴール | |||||||||||||||||||||||||||||
単体テスト | 要素機能 | 直進走行 | |||||||||||||||||||||||||||
回転走行 | |||||||||||||||||||||||||||||
周回走行 | |||||||||||||||||||||||||||||
超音波距離測定 | |||||||||||||||||||||||||||||
タッチセンサ認識 | |||||||||||||||||||||||||||||
白線認識 | |||||||||||||||||||||||||||||
数字認識 | |||||||||||||||||||||||||||||
補正・ 復帰機能 |
正対補正 | ||||||||||||||||||||||||||||
方向補正 | |||||||||||||||||||||||||||||
通路復帰 | |||||||||||||||||||||||||||||
通路走行 | 通路走行 | ||||||||||||||||||||||||||||
統合テスト | 仕掛け 通過 |
各仕掛け | |||||||||||||||||||||||||||
迷路全体 |