名称

MIRS0902 完了報告書

番号

MIRS0902-DSGN-0004


版 数 最終更新日 作 成 承 認 改 訂 記 事
A01 2010.3.5 佐藤 佐藤 初版


0. 目次

0.目次
1.本ドキュメントについて
2.開発計画と実際の日程の比較
3.作業時間
4.問題点と対策について
5.競技会結果
6.総括

1. 本ドキュメントについて

本ドキュメントは、MIRS0902の開発経過についてのまとめである。

2. 開発計画と実際の日程の比較


開発計画を以下に示す。

s_flow1.jpg
fig1. 開発計画

実際の開発の日程を以下に示す。
s_flow1.jpg
fig2. 行われた開発の日程
この表からみると、全体的な流れとして遅れがあったといえる。
エレキは追加で製作したものや、途中でケーブルの不具合などに見舞われ、遅れてしまったと思われる。
そしてソフトは最初に予期せぬトラブルなどに見舞われ、 そのトラブルによる遅れが最後まで続いてしまったと考えられる。

3.詳細

全ての作業時間を以下に示す。

佐藤 浅田 高崎 渡邊 高橋孝
403.5 358 267 201 183.5 274 72.5

この時間数は、だいたいの数値であるが、リーダーに負担をかけすぎたので全体で平均的に頑張れればもっとよかったかなと思う。

4.問題点と対策について

メカニクス
・各センサの調整や基盤の整備がやりづらい
MIRSのボード設置変更と配線をまとめしばることで環境を整えた。

・タッチセンサの感度が悪い
タッチセンサの当たるパネルの形状を変更してみたりしたが、新しい形状は競技場を破壊してしまう可能性があるため元の形に戻し、少しタッチセンサの位置を変更した。

・白線センサが誤認識することがある。
白線を認識するために光の量を多く集めることができるよう白線センサのまわりを紙で覆ってみたが、位置によって集めすぎてしまい、白と誤認識することが増えてしまったためやめて普通のもので位置を調整することにした。

・MIRSの移動速度が低いと、サスペンションがうまく機能しない
サスペンションのハネの強さを調整することで、攻略できるようにした。


エレクトロニクス
・移動検知システムの構成不可能
 移動検知システムはマウスクロックと同期し、PICに信号を送るが、1つのピックで同期、非同期の信号を制御することが困難であり、挫折した。

・LED動作確認機能の非同期信号の受信
 最初は、PCからの信号をそのまま受信しており、PICで信号を読み取ることが不可能であった。
そこでMAX232Cの互換ICを用いて信号の最適化を行った。

・電源ボードの動作変更
 ボタンを1度押すだけでチャタリング等関係ないようにプログラムを作成したが、それだと衝撃などでOFFが押されてしまうと電源が落ちてしまう。
そのためOFFのみ長押しで反応するように変更した。


ソフトウェア
・MTCBボード
今回この不具合が最後の週辺りで発生してしまいモータードライバICを5個ほどつぶしてしまった。
対策としては、このようなボードを作成する際に、道通確認をしっかりとし、その他部品を実装したあとにも道通確認を念入りに行えば、大丈夫だと思った。

・一定距離でとまるモーター制御
モーターの制御に関して、一定距離で止まるようにはじめは設計していたのだが、うまくとまらなかった。
その上今回の競技会では迷路ということで、何かアクションがあってとまったほうが良いだろうと考え使わなかった。

・競技場の仕様変更
競技場の使用が途中で変更になったり、少しの部分で障害になってしまうことが多かった。
初めてなので仕方なかったが、その点について何度も考えなおしたりした。

5.競技会結果

一回、二回、ともに最初の数字認識に失敗し、その場でリタイヤ。 ということで、0点で競技会終了であった。

6.総括

MIRS0902の総括

ハード(メカ)

主な活動は、タッチセンサ・ダンパーの追加、基盤の移動、サスペンションの追加、ケーブルなどの整理です。
メカの仕事は、競技会までにある程度間に合わせることができました。
しかし、微調整にあまり時間をかけなかったので整備面が少しよくないと思いました。

ハード(エレキ)
エレクトロニクスでは、移動検知機能、LED動作確認機能、電源ボードの作成、ケーブル作成、回路作成などを行った。
なかでもLED動作確認機能のアセンブラでのプログラム作成には苦労した。

LED動作確認機能でシリアル通信受信を行うプログラムを作成した。このプログラムではスタートビット立ち上がりからのタイミング計算や、PIC16F84Aでの割り込みプログラムがうまくいかず時間がかかった。

全体としては、時間の使い方がよくなかったと思う。設計の段階ではうまくいったが、回路作成やプログラム作成にもう少し余裕を持たせて作成していけばよかったと思う。一年間でたくさんのことを学び、よい経験になった。

ソフトウェア
ソフトウェアについては、各センサを一つのプログラム行えるように改良した。
また、使用はしなかったが、2回目の競技を簡単に行えるようにマップ記憶ソフトを作成。
各課題のクリアプログラムなどを作成した。

各個人の感想、反省など


・武(マネージャ)

チームのマネージャとして、MIRSに携わることができてとても楽しかった。
チーム一丸となって、競技会に臨む事が出来た。
競技会前の一週間は毎日、夜遅くまで学校に残り、皆でデバッグを行った。
ソフトウェア担当の皆が、一人ひとり努力をしてくれたので、マネージャとしては助かった。

 また、色々な新しい機構や、アルゴリズム、を追加することが出来、満足だった。
最終的には、競技会で使わなかったものもあるが、ソフトウェアもエレキもやりたかったので満足だった。
競技会が、失敗に終わった原因としては、デバッグ不足があげられる。
無線LANを付けない状態で、動作試験したことも無かったのは、こちらに不備があったと思う。しかし、今年初めてのGeneration3rdということもあり、
教員側に若干の準備不足が見られた。
その状態で、全てのチームがここまで頑張ってきた事を考えれば、素晴らしい事だと思う。
確かに、まったく努力をしていない人も居るには居たが、
頑張っている人はそれ以上に多く居たので、クラス一体となって、MIRSに取り組んだといえると思う。

今回のMIRSによって、ソフトウェアの開発能力、チームリーダーとしての責任感、エレキとしての電子回路の知識を 身につける事ができた。
今まで、プログラムが得意と自負していたが、 MIRSでは力不足を感じた。
その分、C言語について再勉強するいい機会だったので、 今までよりもさらに、理解が深まった。
また、トランジスタによる増幅回路や、 PICによる電源回路を製作するにあたって、電子回路の知識も多く身につける事ができた。
これからは、MIRSで蓄えた知識を有効に活用して、過ごしていきたい。

佐藤(ドキュメントマネージャ)

今回MIRSという今後あるかどうか分からない、共同開発の機会を与えていただきとても良かったです。
ここで感じたことは、ひとりの力はとても小さいということでした。
C言語の授業をうけてきていたのでソフトくらい大丈夫だろうという考えがありましたが、はじめはまったく分かりませんでした。
作るときに調べてもさっぱり分からないことがあり、とても悩みましたが、周りの人に聞くとそれが一瞬で解決しました。
そして、作業していくうちにC言語の理解も前以上になったと思いました。

自分の思い通りになかなかならないという悔しい思いをいくつもしました。
そして、たくさん苦労もしましたが、開発という工程をこの時期に体験できてよかったと思っています。

また、ドキュメントマネージャという面ではやろうと考えていて出来ないことが多く、班の皆には迷惑をかけました。
もっと会議などをしっかり行えばよかったし、平行してドキュメントもしっかり作ってもらえればもっといいドキュメントになったのではないかと思いました。
後悔はたくさんありますが、私の能力が至らなかったということで次の機会などありましたらその機械にこの経験をいかし頑張りたいと思います。

渡邊(メカ)

僕はハードを担当しました。
開発計画とは、少しこと異なりますが順調に作業は進みました。11月の終盤からは、白線補正と通路のプログラムに取り組みました。
初めのころはプログラムが理解できませんでしたが、ソフトの人に聞きながら、少しずつ作成していきました。


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