沼津高専 電子制御工学科 |
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改訂記録 |
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版数 |
作成日 |
作成者 |
承認 |
改訂内容 |
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A01 |
2009.9.18 |
佐々木 |
武藤 |
初版 |
1.本ドキュメントについて
行動制御に関する協議において、デジタルコンパスモジュール(電子コンパス)を利用し、正確な補正動作を実現しようという
方針が決まった。本ドキュメントは、使用するコンパスを購入するにあたっての調査報告書である。
2.デジタル・コンパスモジュールについて
デジタルコンパスとは、地磁気を検知し電気信号に変換することができる素子である。
予算で購入可能なモジュールを調査したところ、RDCM-802(秋月電子)とHMC6352(Strawberry Linux)の2つが挙がった。
以下に簡単な仕様を載せる。
@RDCM-802(秋月電子)
8方向を3bitの信号でパラレルに出力する。TTLまたはCMOS互換出力である。
出力信号の処理が比較的簡単である。
電源電圧:5V(±10%)
電源電流:12mA(max)
分解能:45°
精度:±5°
出力:3bitパラレル(VL=0.6V、VH=4.4V)
価格:3,400円(2009.9.18時点)
AHMC6352(Strawberry
Linux)
I2C接続の方位センサである。分解能、精度が高い。
電源電圧:3.0V(min2.7V、max5.2V)
電源電流 1.0mA(@3V)
分解能:0.1°(0〜359.9°)
精度:1.0°
出力:I2C接続
価格:7,350円(2009.7.14時点)
@,Aから出力される信号はPICで処理できるため、開発に際してどちらも技術的には困難でないと考えられた。
そこで今回は、精度の高いAHMC6352を購入することに決まった。
3.使用目的
主にDBの画像取得の前、直進動作中、各種旋回中に角度補正をかけるために使用する。
地磁気による絶対目標を得ることによって、タイヤ等の駆動系で生じる誤差の軽減が大いに期待される。
また移動経路を記録する際に、方角の情報を使うことができる。
4.I2Cについて
I2CとはInter-Integrated Circuitの略である。2本の信号線によって、比較的近い場所にあるデバイス間の情報伝達を
行うためのシリアルインターフェースである。信号線は、シリアルデータ(SDA)とシリアルクロック(SCL)からなる。
I2C対応のデバイスは基本的にインターフェース用の回路を内蔵しているため、接続のための外付けの部品は必要ない。
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