沼津高専 電子制御工学科
MIRS2002競技規定
MIRS02SF-CURR-0003
改訂記録
版数 作成日 作成者 承認 改訂内容
A01 2002.10.1 大原 大原 初版
A02 2004.1.30 大原 大原 U競技内容を改訂。V競技規定の3.競技場、5.判定および6.禁止事項の一部を改訂

MIRS2002 競技規定

目次

I.競技名
II.競技内容
III.競技規定
  1. 競技
  2. ロボット
  3. 競技場
  4. ポスト
  5. 判定
  6. 禁止事項
  7. その他

I.競技名

MIRSオリエンテーリング 

II.競技内容

競技場内に設けられたポストに取り付けられたスイッチを、指定されたポスト番号順に押下するまでの時間を争う自律移動ロボットによるオリエンテーリング競技。

 注)ポスト番号はポストに取りつけられた赤外線信号より判断する。以後、ポストに取り付けられたスイッチを押下することを、ポストを獲得するという。

III.競技規定

1.競技

  1. 競技は開始の合図でロボットから手を離した時点から計時を開始する。
  2. 競技開始からすべてのポストを獲得するか、5分が経過した場合に競技は終了する。
  3. 競技は競技順を決める1回の試技と2回の本戦で行う。
  4. 試技と本戦ではポストの数および位置が異なることもある。
  5. 本戦の1回目の競技順は試技の順位の低いものから行う。
  6. 本戦の2回目の競技順は本戦1回目の順位の低いものから行う。
  7. 順位は本戦2回の合計で争う。
  8. 試技、本戦1,2のそれぞれの間にロボットの改良、ソフトウェアの変更を行ってもかまわない。
  9. ポストの獲得順を指定する。
  10. MIRSは、横の縁から1.8m、後ろの縁から45cmの位置を中心にした32cmの正方形のスタートエリアから、前方(正面)を向いた状態でスタートさせる。

2.ロボット

  1. 一体型で1台でなければならない。
  2. 競技中に分離してはならない。
  3. 自律型でなければならない。
  4. ロボットの大きさは、競技開始時において底面が一辺32cmの正方形内に納まるものとする(重量、高さの規定は設けない)。
  5. 電力は、ロボット自身に搭載する電池から供給するものとし、外部から供給をしてはならない。

3.競技場

  1. 競技場の大きさは3.6m×3.6mとし、周囲はフェンスで囲まない。
  2. 競技場の縁から15cm内側に幅5cmの白色テープを貼り付ける。
  3. 通常の照明を行なった室内に競技場を設置する。

4.ポスト

  1. ポストの形状は直径20cmの円を底面とする高さ30cmの円柱とする。
  2. ポストの色は白色とする。
  3. ポストは両面テープで床に固定されている。
  4. ポストには図1に示す位置にスイッチが設けられている。


  5. 図1.ポスト外観図 (ポストスクリプト形式頭脳winCAD形式


  6. ポストのスイッチの上部には赤外線LEDが設けられており、スイッチが押下されると消灯する。赤外線LEDは38kHzの符合化された赤外線を発光する。
  7. スイッチは2つのマイクロスイッチ(SS-5GLD)より構成され、蝶番によって取りけられた75mmX45mmX1.5mmの塩ビ版を介して押下される。
    ポストのスイッチの形状を図3に示す。(MIRS2000のポストスイッチに準じている。)


  8. 図3.スイッチ(ポストスクリプト形式頭脳winCAD形式


  9. ポストの数は3〜5個とする。競技に使用する個数は、競技前に公表する。
  10. ポストの設置位置およびスイッチの方向は競技開始まで公表しない。
  11. ポストは競技場の縁から45cm以上離れて設置される。
  12. ポストとポストの間は互いに45cm以上離れて設置される。

5.判定

  1. 競技順位は、本戦の2回の競技の合計獲得ポイント数が多いものを上位とする。
  2. 合計獲得ポイント数が同じ場合は、2回の合計消費時間が短いものを上位とする。途中で競技を棄権した場合は、競技時間いっぱいを消費したものとみなす。なお、途中棄権した競技のポイント数は、棄権以前に獲得したポイント数とする。

     注)ポストのコード判別を基準として順番に獲得したポストのポイント数は1ポストあたり3点、それ以外は1点とする。ただし、No.1のコードのポストを獲得した場合は常に3点とする。

6.禁止事項

  1. ロボットの車輪は、競技中に白線の外側に2つとも出てはいけない。これに反した場合は、競技を中止し棄権と同等の取扱とする。
  2. 選手は、スタート時にロボットの起動スイッチを押すことを除き、競技中にロボットに触れることはできない。これに反した場合は、競技を中止し棄権と同等の取扱とする。
  3. ポストにタッチセンサなどで触れることは許されるが、強い力を加えるなどして移動させたり倒してはならない。これに反した場合は、ペナルティとして消費時間に1分を加える。
 

7.その他

本競技規定は、スタッフが開催するマネジャー会議において、改訂することができる。 
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