沼津高専 電子制御工学科
PIC調査報告書
MIRS0202-TECH-0016
改訂記録
版数 作成日 作成者 承認 改訂内容
A01 2002.12.11 梶谷吉雄・川口佳宏 岩城 初版


  1. 目的

    このドキュメントは、PICの使用方法と、使い道を調査、把握するため作ったドキュメントである。

  2. 基本的な概要


      PIC(ピック)PIC(Peripheral Interface Controller:周辺機器接続制御用IC)とは元々メインのCPUの機能を分散して周辺機器の制御を行うために開発されたICです。つまり、それほど高機能、高速性は必要としないが、周辺機器を制御するのに便利な機能は内蔵しているといった、使用目的が比較的明確な範囲に限られているマイクロコンピュータの1種です。
    だいたいの感じとしてはTK-85の液晶とテンキー以外をすべてひとつのICにまとめたようなものです。

    開発元:米国マイクロチップテクノロジ社(Microchip Technology Co.)
     名前 :PIC16/17シリーズ
    姿形 :18ピン、28ピン、40ピンDIP
     中身 :12ビット、14ビット、16ビットのRISC型コンピュータ
    一言 :小型ながら周りに電源とクリスタル発振子さえつなげば、
         LEDが直接駆動できる入出力ポートを個々にプログラム
         制御できる。最高20MHzという高速、電池駆動もできる低消費電力。



    《特徴》
    ・小型・・・・ 18ピンDIP、28ピンDIP、40ピンDIP
    ・高速・・・・ 最大1命令200ns、RISCアーキテクチャ
    ・広範囲な動作電圧・・・・最小2Vから6Vで動作 消費電力最小30uA
    ・メモリ・・・・512〜4KBのEEPROM
    ・入出力ピン・・・LED直接駆動可能な容量、入力/出力プログラマブル
    ・開発環境・・・・アセンブラ、シミュレータがBBSで提供されている
    ・ROMライタ・・・PICSTRATとして販売されている。簡単な自作も可能
    ・低価格・・・・秋葉原で1個500円〜で入手可能
    ・その他・・・・パワーオンリセット、ウォッチドッグタイマ内蔵
     A/Dコンバータ、シリアルポート、PWM出力付きあり

     PICには、目的に合わせて数多くの種類があります。
     わずか8ピンの小さなICの中に、マイクロコンピュータとしての機能が
    一通り納まっているものから、数多くの周辺機能を内蔵し、パッケージも
    40ピンや64ピンもある大型のタイプまで用意されています。
    さらにこれらのアーキテクチャが共通となっているため、大きなPICは、
    小さなPICの上位互換となっていて、同じプログラムで動かすことが出来
    ます。



参考文献
趣味の電子工作のようこそ(PIC)
電子工作室
マイクロチップジャパン
MicrochipTechnology社