沼津高専 電子制御工学科 |
電源ボード調査報告書 |
MIRS0202-TECH-0008 | |
改訂記録 |
版数 |
作成日 |
作成者 |
承認 |
改訂内容 |
A01 |
2001.12.11 |
若林 |
岩城 |
初版 |
・目的
このドキュメントは、電源ボードの使用方法と、使い道を調査、把握するため作ったドキュメントである。
電源ボードの実装図
・機能概要
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電源制御ボードは、主に2つの機能を持つ。
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1.各ボードの電源として+5Vの電圧を出力する回路。
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2.非常停止スイッチ用コネクタにより、モーターの電源のみをカットする事を可能にする。
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下図に構成図を示す。図中の1,2の機能について説明する。
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1. 定電圧電源回路
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+5Vの電圧を3Aまで安定して出力できる電源回路を構成する。
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2.ON−OFF制御回路
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駆動用の電源を、スタートスイッチでON、非常停止スイッチ用コネクタが導通することでOFFになるようにする。
図1.電源ボードのブロック図
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各機能について詳述する。
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1, 定電圧電源
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この部分では、MIRS上の全ての回路に電力を供給するための回路である。電源としては、ラジコン用の7.2Vのニッカド充電用電池を用いる。これはフル充電では8Vほどまであるが、そのうち電圧は落ちてくる。通常の定電圧レギュレータICを用いると、5Vを発生させる為には7V近く必要となり、これでは電圧が落ちてきた時に安定した電力を供給することができなくなってしまう。そのため今回は、低損失のレギュレータ(最低入力電圧6.0V)を用いる。また、今回は3Aというかなり大きな電流が必要となり、ここではそれだけの電流を流しだす事が出来るようにする。
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2, ON−OFF制御部
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この部分では、スタートスイッチが押されたら、モータに電力を供給し、非常停止スイッチ用コネクタが導通したら、それらをOFFにするための回路である。また。ドーターボードにそのON,OFFの信号を送信する機能も兼ねている。ここは、リレーによる1ビットのデータ保持機能を持つ回路となっている。
・インターフェイス
電源ボードのインターフェイスをここに示す。
CN1、2(バッテリーへ)
No. |
ピン名称 |
方向 |
内容 |
1 |
Vin |
IN |
+7.2V電源 |
2 |
GND |
- |
GND |
バッテリーからCN1,CN2に接続して電源入力をします。
CN3(MPCへ)
No. |
ピン名称 |
方向 |
内容 |
1 |
Vout |
OUT |
|
|
2 |
GND |
- |
GND |
CN3からモーター駆動用電源である7.2Vを出力します。
CN4(ISAラックへ)
No. |
ピン名称 |
方向 |
内容 |
1 |
Vcc |
OUT |
+5v |
2 |
GND |
- |
GND |
CN4から回路系電源5Vを出力します。
CN5(ドーターボードへ)
No. |
ピン名称 |
方向 |
内容 |
1 |
open |
|
open |
2 |
Vsig |
OUT |
ON/OFF信号 |
3 |
GND |
- |
電源出力の動作状況を示すON/OFF信号を出力します。
CN6(非常停止スイッチ用コネクタ)
No. |
ピン名称 |
方向 |
内容 |
1 |
swsig out |
OUT |
|
2 |
swsig in |
IN |
|
CN6の1,2ピン間にスイッチを接続することにより非常停止スイッチを追加することが出来ます。(1、2ピンが非道通になるとSTOP)
MIRS0202においての使用についての考察
電源ボードはすべての機器へ適切な電圧、電流を供給することが目的である。従ってその長所や短所、また仕様を詳しく調べることが必要であると思われる。