歯すじが軸に平行な直線である円筒歯車。
製作が容易であるため、動力伝達用に最も多く使われている歯車。
歯すじがつるまき線である円筒歯車。 平歯車よりも、強く、静かな歯車として、広く使われる。
軸方向力(スラスト力)が発生する。
左右両ねじれはすば歯車を組合せたもの。 軸方向力(スラスト力)が発生しない長所がある。
歯すじがピッチ円すいの母直線と一致するかさ歯車。
かさ歯車としては、比較的に製作が容易であるため、動力伝達用かさ歯車として最も普及している。
*ギア選択の注意
すぐはすば歯車歯車を選択した場合、軸方向力(スラスト)を考える必要がある。スラスト力を抑える方法として、軸受け部にこの力を抑えることのできるものを選ぶという方法がある。スラスト力は、はすば歯車にも発生する。しかし、今回MIRS製作にあたって、はすば歯車(運動の伝達が円滑で、騒音が少ない)の性質よりも、この力を無くすために平歯車の選択を考える。
スラスト
かさ歯車は、円錐形状をしているために軸方向(スラスト)力が生じる。
3. 使用箇所
モータから伝達される動力をギアを介してタイヤに伝える。MIRS0201では、駆動系に作動歯車を使用するため、これらを構成している、すぐばかさ歯車が必要となってくる。作動歯車は、すぐばかさ歯車を使わず平歯車で代用できるが、ギアを複数に介すためバックラッシによる遊びが大きくなる問題がある。
バックラッシ
一対の歯車がスムーズに無理なく回転するには、バックラッシが必要である。バックラッシとは、一対の歯車をかみあわせたときの歯面間の遊びのことで、測定する方向によって、円周方向バックラッシjt 、法線方向バックラッシjn 、中心距離方向バックラッシjr 、回転角度バックラッシjθ( °)などに分類される。
4. 設計
各歯車には許容トルクというのもがあるがMIRSの重量等の実際の条件がまだ未定なため、歯車の許容トルク(材料)を選ぶ必要がある。