モータデータに関する解説
- 定格出力
- この値は推奨運転範囲内で運転した時に得られる最大出力を示す。モータタイプにより異なる。
- 公称電圧
- 全ての公称値はこの電圧で運転した時のである。この値は無負荷状態で最大許容回転数を超えないように設定してある。実際のアプリケーションでは当然この値に限定されない。定格出力を達成するためにより高い電圧を許容できる。それにともない最大出力も増加する。
- 無負荷回転数
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公称電圧で無負荷状態での回転数である。入力電圧に比例する。
- 停動トルク
- 停止状態で発生するトルクで、起動トルクとも呼ばれる。ロータ温度の上昇はこの停動トルクを低下させる。
- 回転数/トルク勾配
- この勾配はモータについて多くのことを語る。この勾配が小さくなるほど、負荷の変化に対する回転数の変化が小さくなる。
- 無負荷電流
- 無負荷でのモータ消費電流。ブラシとベアリングの摩擦により生じ、回転数によっても微少に変化する。
- 起動電流
- 端子間電圧÷DC抵抗。停動トルクに比例する。
- 端子間抵抗
- 25℃における端子間抵抗値。起動電流を決定する。
- 最大許容回転数
- 通常、運転中にこの回転数を超えては成らない。これを超えるとコミニュケーションに問題を発生させる恐れがある。すなわち、モータの寿命を縮める要因になる。
- 最大連続電流
- モータをこの電流値で連続運転させ、その時の周囲温度が25℃である場合、巻線の温度は最終的にロータ最高許容温度に達する。これは放熱対策していない場合の電流値で、モータの取り付け状態により、増加できる可能性がある。
- 最大連続トルク
- ロータの温度が25℃の時の理論値。(最大連続電流と最大許容回転数を参照。)
- 最大効率
- 無負荷電流と起動電流から求めることが出来る。最大効率は通常、停動トルクの約1/7の点で得られる。この運転点は、必ずしもモータの最適負荷の点であるとは限らない。
- トルク定数
- =発生トルク÷消費電流。モータにより特定の値を示す。
- 回転数定数
- ますつによる損失を無視した時の単位端子間電圧当たりの無負荷回転数を示す。逆起電力定数の逆数である。
- 機械的時定数
- 停止状態から無負荷回転数の63%まで加速するのに要する時間である。
- ロータ慣性モーメント
- 端子間インダクタンス
- 静止時に1kHzの周波数で端子間を測定したロータのインダクタンスである。
- 熱抵抗
- ハウジング/周囲間の放熱対策していない時の熱抵抗である。放熱対策を施した場合は、この値を低減することがでる。
- 熱抵抗
- ロータ/ハウジング間の熱抵抗。