- はじめに
この仕様書は、MIRS0103のFPGAボード内のFPGAチップに構成するアドレスデコーダの取扱方法と機能詳細を記載したものである。
- 取扱い説明
- Maxplus2での回路情報の呼び出し方法
- 圧縮ファイルの内容
add_dec.zip には以下のファイルが入っています。
- add_dec.vhd
- アドレスデコーダのVHDLファイルです。
- 機能説明
- 機能概要
MIRSATLM
FPGAボードアドレスデコーダはISAバスから送られるアドレスにより、FPGAチップ内に構成される他のモジュールの選択を行うためのものであり、FPGAボード内のFPGAチップに構成される。
- 機能詳細
アドレスデコーダに入力される8bitのアドレスSA8...1から(A8が最上位ビット)、FPGA内の各モジュールを選択するためのモジュールセレクタ信号を作り出し、出力する。アドレスとモジュールセレクタ信号の関係はTable.1を参照。モジュールセレクタ信号は"H"で有効となり、CPUと接続先のモジュールとの間で入出力処理を行うことができるようになる。また、FPGA内の各モジュールはいずれも16bitのデータ入出力を行うため、いずれかのモジュールセレクタ信号が有効になると、CPUに16bit入出力を行うことを知らせるためにIOCS16に"L"を出力する。いずれのモジュールセレクタも有効でない時、IOCS16はハイインピーダンスを出力する。(このモジュール内では"IOCS16"に'H'を出力して、モジュールの外で3-STATEを用いてハイインピーダンスを作り出す。)
Table.1 アドレスとモジュールセレクタ信号の関係表
アドレス |
有効になるモジュールセレクタ信号 |
選択されるモジュール |
選択される機能 |
0000 0001 0000 00*0 |
LCD_ADD0 |
LCD_M |
液晶ディスプレイボードのモジュールセレクタ。アドレスで *
となっているところはアドレスをそのままLCD_Mに出力する。 |
0000 0001 0001 0000 |
MPC_ADD0 |
MPC_M |
右MPC(Motor Power Control)信号データの入出力 |
0000 0001 0001 0010 |
MPC_ADD1 |
MPC_M |
左MPC(Motor Power Control)信号データの入出力 |
0000 0001 0011 0000 |
USS_ADD0 |
USS_M |
使用する超音波センサの選択と超音波送信信号の送信 |
0000 0001 0011 0010 |
USS_ADD1 |
USS_M |
超音波センサモジュールの割り込み信号処理 |
0000 0001 0100 0000 |
TP_ADD0 |
TP_M |
タッチセンサ、パワーオン信号の読み込み |
0000 0001 0100 0010 |
TP_ADD1 |
TP_M |
タッチセンサ、パワーオン信号処理モジュールの割り込み信号処理 |
0000 0001 0101 0000 |
IRS_ADD |
IRS_M |
赤外線センサの信号読み取り要求 |
0000 0001 0101 0010 |
IRS_RS |
IRS_M |
赤外線センサ信号の処理(リセットのみ) |
- インターフェース
Table 2 アドレスデコーダのインターフェース
信号名
|
信号の方向
|
接続先
|
機能
|
B_SA[1...8] |
IN |
ISAバス |
アドレスバス |
IOCS16 |
OUT |
ISAバス |
16bit I/Oサイクルに1ウェイトで応答 |
LCD_ADD0 |
OUT |
LCD_M |
LCDモジュールセレクタ信号 0 |
LCD_ADD1 |
OUT |
LCD_M |
B_SA1をそのまま出力 |
MPC_ADD0 |
OUT |
MPC_M |
MPCモジュールセレクタ信号 0 |
MPC_ADD1 |
OUT |
MPC_M |
MPCモジュールセレクタ信号 1 |
USS_ADD0 |
OUT |
USS_M |
USSモジュールセレクタ信号 0 |
USS_ADD1 |
OUT |
USS_M |
USSモジュールセレクタ信号 1 |
TP_ADD0 |
OUT |
TP_M |
TPモジュールセレクタ信号 0 |
TP_ADD1 |
OUT |
TP_M |
TPモジュールセレクタ信号 1 |
IRS_ADD |
OUT |
IRS_M |
IRSモジュールセレクタ信号 |
IRS_RS |
OUT |
IRS_M |
IRSモジュールセレクタ信号1 | | |