沼津高専 電子制御工学科
MIRSATLMモータ技術調査報告書
MIRS0101-TECH-0011
改訂記録
版数 作成日 作成者 承認 改訂内容
A01 2001.11.29 小畑 勝又 初版

目次

  1. DCモータとは
  2. DCモータの概要
  3. モータ特性カーブ
  4. 仕様

  1. DCモータとは

  2.  一般的に言う直流モーターであり、直流電源で回すことができる。 DCモーターは制御用モーターとして非常に優れた回転特性を有している。 例えば、大きな起動トルク、電圧変化に対するリニアな回転特性、入力電流に対する出力トルクの直線性、出力効率の良さなどおよそ制御用モーターに要求されるすべての性能を兼ね備えたモーターといえる。
    ※トルクとは、モーターの回転力のことであり、これが大きいほどその出力パワーも大きくなる。 ここでトルクとは日本語に訳すと回転力ということになるが、このトルクは直線運動における推進力に相当する。 また、トルクの単位は[kgf・m]で表されるが、これをSI単位系になおすと[N・m]になる。

  3. DCモータの概要
  4.  MIRSのモータパワー制御は大きく分けて2つの部分から構成される。 一つ目は、モータの回転数、方向の命令をISAバスから受けてその信号を速度信号と方向信号に変えてモータパワー制御ボードに送る部分でFPGAボード内に形成される。 もう1つは、その信号をアナログ信号に変換して実際にモータを駆動させるモータパワー制御ボードである。 そしてこの二つはドーターボードを介して接続されている。 モータの制御方法としては、PWM制御というものを採用している。
     PWM制御については
    PWM制御技術調査参照。


  5. モータ特性カーブ
  6. 仕様
  7.  MIRSのモータはmaxon社製のエンコーダ、ギヤ一体型のモータを使用する。 ロータリエンコーダについては、
    ロータリエンコーダ技術資料参照。

    table.2 モータデータ
    定格出力20[W]最大連続トルク24.45[mNm]
    公称電圧18.00[V]公称電圧時最大出力55200[mW]
    無負荷回転数10200[rpm]最大効率83.2[%]
    停動トルク219[mNm]トルク定数16.3[mNm/A]
    回転数/トルク勾配48.1[rpm/mNm]回転数定数585[rpm/V]
    無負荷電流53.9[mA]機会的時定数4.63[ms]
    起動電流13400[mA]ロータ慣性モーメント9.19[gcm2]
    端子間抵抗1.34[Ω]端子間インダクタンス0.12[mH]
    最大許容回転数11000[rpm]熱抵抗(ハウジング/周囲間)14.00[K/W]
    最大連続電流1500[mA]熱抵抗(ロータ/ハウジング間)3.10[K/W]


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