MIRS97システム提案書

製作者 D3 15 番清水正宏 提出日 1997年11月13日

Last Up Date:1997/11/12

INTRODUCTION

私が提案するのは、積極的に動いて相手を探索し、攻撃するMIRSであり
以下にそのシステムの概要を示す。

CONTENTS

  1. 戦略と特徴
  2. センサ配線図
  3. 検討事項
  4. 外観イメージ
  1. 戦略と特徴
    • 戦略の概要

       まず、右へ直進し、進入禁止ゾーンに入らない程度に壁に近づいて競技場内を反時計周りに回る(fig.1)。この時超音波センサを用いた、敵MIRS探索モードになる。敵を見つけた場合、その方向へ直進し攻撃する(fig.2)。この攻撃モードのときは、赤外線センサがもっとも優先される。その後、ある一定条件が満たされたならば、再び敵MIRS探索モード(二回目以降の敵探索モードは、時計周りでも反時計周りでも可能)に入り、その後は以上の行動を繰り返して、敵MIRSに勝利する。

      (fig.1) (fig.2)
      ※ 上の(fig.1)(fig.2)において太い線がそのモードにおける行動である。

    • 特徴の説明  以下のような特徴がある

      • 壁に衝突しないようにして敵MIRSを探索するため、無駄な衝突(敵MIRSや壁との)を防ぎ、より長い期間のMIRSの安定した動作をさらに確実なもにする。

      • 理論的に、MIRSが競技場1辺に沿って走行間に必ず敵MIRSを発見するので、より早い攻撃を可能にする。

      • それぞれのセンサの得意分野だけを使用しているので、センサの誤動作が少ない(と思われる)。

  2. センサ配線図

    ★ (fig.3)赤外線センサ・超音波センサ

       赤外線センサの配置法は、敵を捕らえやすくするために、機体の前方にやや弧を描くようにして8個すべてを設置。
     超音波センサは、機体と平行な競技場の壁との距離を測るために設置するので、前と左右にそれぞれ1個づつの合計3個設置する。
    ★ (fig.4)タッチセンサ

     タッチセンサは、図のように4個所に設置し、各場合の反応は、

    右斜め前に進む
    左斜め前に進む
    左前急激に右斜め前に進む
    右前急激に左斜め前に進む
    ※ BACKする動作は、自殺行為につながると考え用意していない。

     

  3. 検討事項
    1. 各モードにおける技術的な実現法
      1. スタート直後(敵MIRS探索モードに入る前)

        使用センサ:ロータリーエンコーダ、タッチセンサ

        敵MIRSを向いて自機をセットしたときの方向前として、自機を右向きに設置して、スターと後ロータリーエンコーダを用いて、距離を測りながら進入禁止ゾーンの寸前まで進み、そこで反時計周りに90度回転する。

        ※この時、MIRSのタイヤが走行中にスリップしない限りロータリーエンコーダの値が狂うことは考えられない。

      2. 敵MIRS探索モード

        使用センサ:超音波センサ、タッチセンサ

        • 探索中(敵が見つからない)場合

          すべての超音波センサが値を出していることが前提で、機体の前方に設置した超音波センサの値が進入禁止ゾーンに入る直前の値を出したら、そこで前進を止め反時計周りに90度回転する。そして、敵を見つけるまでその動作を繰り返す。

        • 探索完了(敵を発見した)の場合

          • 1個の超音波センサが値を出していないとき

            値を出していないセンサの方向に機体を向ける。

          • 2個以上の超音波センサが値を出していないとき

            右方と前方前方へ向いて、攻撃モードへ移行
            左方と前方同じ位置しか見ていない機体前方のセンサよりも、左方のセンサの反応を優先し、左方を向いて攻撃モードへ移行。
            右方と左方左方を向いて攻撃モードへ移行。

            ※ いずれの場合でも右方のセンサの反応を無視しているのは、自機の位置から考えて、右方に敵MIRSがいることは考えられない為。

      3. 攻撃モード

        使用センサ:赤外線センサ、超音波センサ、タッチセンサ

        赤外線センサで敵MIRSを探索しながら前方へ直進し、赤外線の反応があった場合、追跡する。超音波センサは、再度、敵MIRS探索モードに移行する時のために作動させておく。

    2. 補足
      ☆ある一定条件について

       このある一定条件とは、再度敵MIRS探索モードに移行するときに必要で、その条件は以下の通り。

      • すべての赤外線センサに反応がない。
      • すべての超音波センサが値を出している。

  4. 外観イメージ
    (fig.5)(fig.6)

以上が私のMIRSにおけるシステム提案の内容である。


All contents copyrights (C) 1997, Masahiro Shimizu
masahiro@eces.numazu-ct.ac.jp