MIRS97 システム提案書
D3 No、09 小野悟司
1、戦略と特徴
・探索・攻撃・回避・座標補正のそれぞれのモードに基づき、勝利を目指す。
・各モードの詳細、及び各モードの優先順位は、次項で説明する。
・自己の位置・向き(座標)をタイヤの回転数から把握しながら各モードを実行する。
・無駄な衝突は、上記の戦略を大きく狂わせるので避ける。
・超音波センサーにより、自己の位置・向き(座標)のできる限りの補正を行う。
2、検討事項
・各モードの優先順位
1、回避モード
2、座標補正モード(緊急時)
3、攻撃モード
*探索モードを基本モードとし、座標補正モード(通常時)は、探索モードと並行して行う。
・各モードの詳細
・探索モード
・進入禁止ゾーンのぎりぎり内側を時計回りに移動し、側面に備え付けた赤外線センサーを利用し、敵を探索する。
(敵のMIRSには、「進入禁止ゾーンに入らない」というプログラムが用意されている事が予想されるので、それを逆に利用する。)
・側面の赤外線センサーに反応があった場合は、前面の赤外線センサーで敵の勝敗判定装置を捕らえるために向きを45°回転させる。
・各四隅では、一度中央を向き、赤外線センサーに反応がないか調べる。
・しかし、赤外線センサーだけでは、敵のMIRSが赤外線センサーに対し、背面を向いている状態にしか反応がないので、敵の接近に気が付かない事が予想される。この対策として、同位置(側面)に超音波センサーを設置し、回避モードを用意して、この状況に備える。
・攻撃モード
・探索モードから攻撃モードに切り換える時の条件は、前面に備え付けた5つの赤外線センサーのいずれかに反応があった場合とする。
・前面の赤外線センサーに反応があった場合は、どの赤外線センサーに反応があったかを判別し、前面の赤外線センサーの中でも真正面を向く赤外線センサーが反応を受けるように角度を調整する。
・真正面を向く赤外線センサーが反応を受けたら、同位置(真正面)の超音波センサーにより敵のMIRSとの距離を測り、その距離の7割まで縮める。
(ただし、追尾行動の途中で真正面を向く赤外線センサーに反応がなくなったら、直ちに追尾行動を中断し、他の赤外線センサーの反応を調べ、反応があれば、再び真正面の赤外線センサーが反応を受けるように角度を調整し、反応がなければ、把握してるはずである座標をもとに探索モードへ戻る。)
(真正面の赤外線センサーに反応があるような敵のMIRSの角度では、同位置(真正面)の超音波センサーにも反応が返ってくるような角度であるはずなので、このプログラムは現実性が高い!!!)
・回避モード
・タッチセンサーに反応があった場合(攻撃モード実行中に前面のタッチセンサーに反応があった場合は除く)と、探索モード実行中に側面の超音波センサーに敵のMIRSの存在を示す反応があった場合に、各モードから回避モードに切り換えるとする。
・タッチセンサーに反応があった場合は、どのタッチセンサーに反応があったかを判別し、タッチセンサーの反応があった向きに正面が向くように角度を調整する。
(タッチセンサーの数を8個に増やして、反応があった向きがさらに正確にわかるようにする。具体的にはこの項の最後に改めて説明する。)
・探索モード実行中に側面の超音波センサーに敵のMIRSの存在を示す反応があった場合には、大きく分けて2種類の場合が考えられる。
1、壁と平行移動しているのに超音波センサーが返ってこなくなった場合
この場合には、敵のMIRSが自分のMIRSの右側面に存在していることはわかるが、自分のMIRSを認識できていて攻撃モードを実行しているのか、認識できていなくて探索モードを実行しているのか、また、自分のMIRSからどのくらいの距離にいるのか、などの敵のMIRSに関する情報は全く得られないが、最悪の事態を予想して、向きを90°回転させて待機し、敵のMIRSの動きに備える。
2、壁と平行移動しているのに壁より近い距離で超音波センサーが返ってきた場合
この場合にも、敵のMIRSに関する情報は少ないが、1の場合に比べると、敵のMIRSが自分のMIRSを認識できていて攻撃モードを実行している可能性が高い。回避処置は、1の場合と等しく、向きを90°回転させて待機し、敵のMIRSの動きに備える。
*タッチセンサーの数を8個に増やす方法とそれによる利点について、
・タッチセンサーの数を8個に増やす方法
タッチセンサーに用いる3個のスイッチの状態をそれぞれ単独に扱わず、3個のスイッチの状態を関連させて扱い、タッチセンサーの数を8個に増やす。
(タッチセンサーに用いる3個のスイッチを、それぞれ別の2進数が3個あると考えるのではなく、3桁の2進数が1個あると考える。)
・タッチセンサーが8個に増えたことによる利点
タッチセンサーが8個に増えると,敵のMIRSが存在する向きがさらに正確にわかるので、さらに適当な回避モードを選択し、実行できる。また、前面と左側面に備え付けた7個のタッチセンサーと、側面に備え付けた超音波センサーを利用すれば、正確な自己の位置・向き(座標)を再認識することができる。これは、座標補正モード(緊急時)で必要な大切な考えである。
・座標補正モード(通常時)
・探索モード実行中に、進入禁止ゾーンのぎりぎり内側を時計回りに移動時には、前面に備え付けた超音波センサーを壁に跳ね返らせながら移動して、自己の位置・向き(座標)を補正する。また、各四隅で中央を向いた時には、後面に備え付けた2個の超音波センサーを壁に跳ね返らせて、自己の位置・向き(座標)を補正する。
(各四隅で中央を向いた時には、向きを45°回転させているので、45°に傾けて設置している超音波センサーには反応が返ってくるはずである。)
・座標補正モード(緊急時)
・敵のMIRSと衝突したり、攻撃モードが失敗に終わったり、その他の原因で自己の位置・向き(座標)が、自己の認識している座標と、大きく狂った可能性がある場合に、座標補正モード(緊急時)に切り換えるとする。
・具体的には、前面に備え付けた4個のタッチセンサーと、側面に備え付けた超音波センサーを利用して、正確な自己の位置・向き(座標)を再認識する。
(前面に備え付けた4個のタッチセンサーが、同時に反応するような自分のMIRSの向きは、壁に対して垂直であることがわかるので、それを利用する。)
3、センサーの配置
front
#
A---------A--------A--------A--------A--------A---------A
l l
l l
l l
l >#
l l A,>:赤外線センサー
l l #:超音波センサー
l l x:勝敗判定装置
#-------------------------xxxx----------------------------#
rear
front
**************l***************l***************l**************
- -----------------------------------------------------------
* l l*
* l l*
* l l*
- l l-
* l l* *:タッチセンサー
* l l* -,l:センサーの切れ目
* l l* x:勝敗判定装置
-------------------------xxxx---------------------------
rear