電源投入時またはリセットボタン押下時に起動され,処理終了後初期行動タスクを起動する.初期診断プログラムの実行,ハードウェアの初期設定,タスクの初期化,掲示板(BB)の初期化を行う.また,DIPスイッチを読み込み,動作モードをBBに書き込む.DIPの状態によっては,リモートタスクを行動計画タスクとともに起動する.
初期設定タスクにより起動され、処理終了後行動計画タスクを起動する。自己位置を競技場コーナーに移動し、掲示板(BB)のリセットを行なう。コーナーに移動するのに必要な初期値は、総合試験により決定する。
タイマ割り込みにより起動される.ロータリエンコーダのカウント値を読み込み,自己位置(X,Y,Θ:姿勢角)を計算しBBに格納する.処理終了後,次のタイマ割り込みを設定する.また,LED表示モードがX,Y,Θのいずれかであれば7SegLED表示タスクを起動する.(7SegLED表示タスク用のBBを参照することにより何を表示しているか知ることができる).タイマ割り込み間隔については,総合試験で決定するが,総合試験版では50msに設定する。
状況によりタイマ割り込みから起動される場合とハードウェア割り込みから起動される場合の2通りがある。3つまたは1つの超音波センサにより距離を測定し結果をBBに格納する.LED表示モードが超音波センサ状態を示していれば,7SegLED表示タスクを起動する.超音波センサの値とロータリーエンコーダの値が大幅に異なる場合は、自己位置補正タスクを起動する。タイマ割り込み間隔については,総合試験で決定するが,総合試験版では,100msに設定する.
ハードウェア割り込みにより起動され,赤外線センサの状態をBBに書き込む.LED表示モードが赤外線センサ状態を示していれば7SegLED表示タスクを起動する.
ハードウェア割り込みにより起動される。各タッチセンサの反応の組み合わせに対応した回避行動に移る。
7SegLEDの表示内容を更新する.4桁のうち最上位桁は下位3桁の表示内容を示すIDでIDは0から9までの数値でMMIの押しボタン割り込みによりカウントアップされる.
BBに掲示された情報に基づき,MIRSの行動を決定する.このタスクより走行制御タスクが起動される.
行動計画タスクから起動される.起動時に軌跡と目標位置が与えられる.起動後,BBに実行中コードを書き込み,タイマ割り込みにより0.05秒毎に再起動され与えられた新たな軌道と目標値に対する差を補正しながら移動する.目標位置に到達したときは実行完了コードをBBに書き込む.実行中に実行を強制停止する機能を有する.
超音波センサ制御タスク等から起動される.左右の超音波センサの測定したデータに基づき,左右方向(XかYかはMIRSの姿勢及び現在位置により決定する)を補正する.タイマ割り込み間隔については,総合試験で決定する.
BBに掲示された情報に基づき,RS−232Cポートを使用してデータの送受信を行う.送受信のタイミングは,総合試験計画で決定する.