はじめに

 ここでは以下にPDボードの詳細を示すものとする。


  1. 機能概要
       Power Diesributor は、主に、3つの機能を持つ。
       1つは、MPUセンサ基板のための+5Vの電圧を出力する電源回路で、
       これは、低損失リニアICによって実現する。
       2つめはRS−232Cのための±12Vの電圧を出力する電源回路で、
       これはDC−DCコンバータによって実現する。
       3つめは、スタートスイッチが押されてから、
       勝敗判定装置が押されるまで電力をモーターと勝敗判定装置へ供給するための回路である。

  2. 構成図

    1から3の回路の説明

    1. 定電圧電源     :+5V、約3A        
    2. DC−DCコンバータ:+7.2Vから±12Vに変換   
    3. ON−OFFの制御 :StartSWでON、勝敗判定装置でOFF


  3. 回路構成解説
    1. 定電圧電源
          この部分では、MIRS上の全ての回路に電力を供給するための回路である。
          電源としては、ラジコン用の7.2Vの充電用電池を用いる。
          これは、フル充電では、8Vほどまであるが、そのうち電圧は落ちてくる。
          通常の定電圧レギュレータを用いると、5Vを発生させる為に7V近く必要とする。
          これでは、電圧が落ちてきた時に、安定した電力を供給できなくなってしまう。
          そのため、今回は、抵損失のレギュレータ(最低入力電圧6.0V)を用いる。
          また、今回は3Aというかなり大きな電流が必要となり、
          ここではそれだけの電流を発生させる。
    2. DC−DCコンバータ
          この部分は、RS−232Cを使用するための電源となる。
          必要な電圧および電流は、±12V、100mAである。
    3. ON−OFF制御部
          この部分では、スタートスイッチが押されたら、
          勝敗判定装置及びモータに電力を供給し、勝敗判定装置が押されたら、
          それらをOFFにするための回路である。
          ここは、リレーによる1ビットのデータ保持機能を持つ回路となっている。


  4. 基板配置


    コネクタの品名
      CN1:MOLEX(53259-0220): 9.1 × 14.2 (mm)
      CN2:MOLEX(53259-0220): 9.1 × 14.2 (mm)
      CN3:MOLEX(53259-0220): 9.1 × 14.2 (mm)
      CN4:MOLEX(53259-0420):16.1 × 14.2 (mm)
      CN5:MOLEX(5046-04A) : 9.5 × 13.3 (mm)
      CN6:MOLEX(5046-03A) : 7.0 × 13.3 (mm)


  5. ピンアサイン

    ※  ←はボードへの入力、→はボードからの出力、--は方向が無い ことをあらわす。



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Written by Takahashi