システム概要

本システムは、貸与されるMPUボード及びI/Oボードを用い、自立型小型知能ロボットを制作する。
本システムは超音波センサ、赤外線センサ、ロータリエンコーダ、サーボモータを用い相手機を捜索、追跡し勝敗判定装置を押すことを目的とする。
これらを実現するための機能として情報収集機能、情報処理機能、駆動機能を有する。本システムの移動は2つの車輪で行いそれぞれが独立駆動する。
また、すべての事項はMIRS競技規定に適合するように設計する。


外観


 
動作概要

1.開始モード

開始時の相手MIRSの進行方向の確認を行う。
SL2とSR2をS1と平行にし、SL3とSR3は高速で順番に切り替え、MIRSを 壁と垂直に進行させる。
また、ロータリーエンコーダを用いて常に自機MIRSの場所を座標を用いて把握する。
S1とSL2とSR2により相手MIRSの進んだ方向を確認し追い込みモードへ移行する。

2.探索モード

目的は、相手MIRSを見失ったときの探索である。
このときに超音波センサーを用いて座標補正を行い、ロータリーエンコーダの値を初期化する。
SL2とSR2を、SL3とSR3に平行にし、SL3とSR3は高速で順番に切り替え、MIRSを壁と垂直に進行させる。
相手MIRSが超音波センサーにかからず壁にぶつかってしまったときは、180度回転しまた前進する。

3.追い込みモード

目的は、相手MIRSを追い込みつつ赤外線を発見することである。
AR1に相手MIRSを追い込んでいるときは、SR3を使用し、SL2をS1とSR2をSR3と平行にする。
AL1に相手MIRSを追い込んでいるときは、SL3を使用し、SR2をS1とSL2をSL3と平行にする。
MIRSを壁と垂直に進行させ、相手MIRSをAR1またはAL1に追い込み範囲を狭くしていく。
正面のセンサー壁を相手MIRSが横切ったら、センサーの利用形式を変えまた前進する。
右または左のセンサー壁を横切ったならば、相手MIRSの居る方向に90度回転しセンサーの利用形式を変えまた前進する。

4.追跡モード

目的は、相手MIRSの赤外線を追い攻撃することである。
赤外線センサーを頼りに常に相手MIRSを正面に捕らえ、勝敗判定装置を押す。

5.回避モード

目的は、相手MIRSの攻撃もしくは壁への衝突の回避である。
TL2、TR2、TL3、TR3がONのときは相手MIRSである可能性大なので、一定距離後退しONのはいった方向へ90度回転する。
そして探索モードに移る。
T1がONのとき、S1による距離により相手MIRSか壁か判断する。
相手MIRSならば一定距離後退し探索モードに移る。
壁ならば一定距離後退し180度回転、その後位置補正をし探索モードに移る。
赤外線センサR5〜R8が反応したときはその方向へ回転し赤外線を追跡する。


ハードウェア構成


上の図は、MIRS9701の構造概要を示している。
センサ類の位置は、外観に示す。
基盤シャーシにサーボを取り付け、VMEラックにそれを制御するサーボ及び超音波センサ制御ボードを組み込む。


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