MPU

 2.I/Oアドレスの設定法

 VIPC310上のI/Oのアドレス設定法は、二つの要素により決まる。一つは、ボードのベースアドレスである。二つめは、サ
ブスペースに要求されるアクセスと、IPのオフセットである。ベースアドレスの設定方法は、以下で説明する様に、四つのサブスペ
ースと、それらのオフセットによって決められる。

 VIPC310は、VMEbusのShort I/O又は、A16/D16空間中に、512バイトを占める。これは、IP空間
と、相互のIPのI/O間の16ビット*64ワードからなっているボードベースアドレスは、八個のシャント及び、ジャンパーによ
って設定される。このブロック配置の模様は、図3に示されている。

 シャントは接合されると、アドレスラインに”0”を与える。シャントは開放されると、アドレスラインに”1”を与える。例えば
7つのシャントの全てが接合された時には、$0000と言うベースアドレスが創造される。7つのシャントの全てが開放された時に
は、$FE00と言うベースアドレスが創造される。アドレスラインに対するシャントの位置の関係は、図2のチャートに示されてい
る。

 I/Oのベースアドレスのシャントは、メモリが使える状態であれば、VIPC310によってメモリーベースアドレスの選択もで
きる。例えば、I/Oのベースアドレスを$6000(A16空間中)とするなら、メモリーベースアドレスは、$600000(A
24空間中)となる。より多くの情報を得るために、"メモリーのアドレス設定法"と言う項目を参照してください。

 VIPC310では、次項図3に示される様に、I/Oベースアドレスに、$6000をセットしたものが送信される。

 VIPC310がVMEbus空間のA16中に占める512バイトは、四つのサブスペースに分割される(図4参照)。

 相互のIPは、128バイト(&H$80バイト)のI/O空間に一語16ビットの空間を64個持つ。大半のIPは、ロウオーダ
ーの時や奇数バイトでのみ使用される。これらIPによってバイトは、$1、$3等のオフセットの位置をアクセスする。このI/O
の奇数バイトは標準型のVMEbusと68000等の演算処理装置で与えられる。大半のIPは、I/O空間に割り当てられた全て
のバイトを使用することはできない。

 相互のIPは、使用していないバイトでデコードをすることが出来る場合もある。使用していない空間へのアドレス指定は、回路的
なCPUバスタイムアウトを侵害することからVMEbus BERRを起こすだろう。もしこのCPUの機能を止めたいならば、使
用していない空間へのアドレス指定をする時や、IPの空間にに差し込まない時、VMEbusは”ハング”する。

   シャントの位置    対応するアドレスライン 
E1-7からE2-7
A15
E1-6からE2-6
A14
E1-5からE2-5
A13
E1-4からE2-4
A12
E1-3からE2-3
A11
E1-2からE2-2
A10
E1-1からE2-1
A09
      図2 I/Oアドレスシャント割り振り

 I/Oのベースアドレスのシャントは、メモリが使える状態であれば、VIPC310によってメモリーベースアドレスの選択もで
きる。例えば、I/Oのベースアドレスを$6000(A16空間中)とするなら、メモリーベースアドレスは、$600000(A
24空間中)となる。

  サブスペースアドレス      サブスペース    
I/Oベース+$0000
IPA,I/Oスペース
I/Oベース+$0080
IPA,IDスペース
I/Oベース+$0100
IPB,I/Oスペース
I/Oベース+$0190
IPB,IDスペース
         図4 I/O空間マップ

 VIPC310では、図3に示される様に、I/Oベースアドレスに、$6000をセットしたものが送信される。

 1つのIPは、そのI/O空間内に偶数バイトを使えるかどうかわからない。もし、使えないならそれは、偶数バイトのアクセスに
反応するかできるかわからない。IPは、readとwriteで異なるマップを持っている。CPUのバスタイムアウト機能の用途
は、起こりうる無効なアクセスを試し、見つけ出す事を委ねられる。

 相互のIPは、ID PROMを持つ必要がある。このID PROMは、最少32バイトである。それは、大きいだろう。ID 
PROMは、IPに関する決められた情報を与え、それは、IndustryPack Specific ationに定義されて
いる。この情報は、IPのメーカー、モデルコード、改訂版レベルの製造に含まれる。それには、ドライバの同じ物であると確認する
コード、調整情報も含まれるだろう。ID PROMの、左のオーバースペースは、エンドユーザー、システムの積算器のために情報
を加える事で利用される。

      $3F     
2nn+1
    user apace    
2nn-1
$19
pack specific space
$17
CRC
$15
No of bytes used [=nn]
$13
Driyer ID, high byte
$11
Driyer ID, low byte
$0F
reserved     ($00)
$0D
Revision
$0B
Model No
$09
Manufacturer ID
$07
ASCII"C"     ($43)
$05
ASCII"A"     ($41)
$03
ASCII"P"     ($50)
$01
ASCII"I"     ($49)
       図5 IDPROM要求情報

 ID PROMは、代表的に自動構成、自動計測、改訂版保守の為のソフトウェアとして使われる。加えて構成された機能は、使用
できる。ID PROMは、アクセスされる事を要求したり、それらの情報がホストソフトウェアで使われる事もない。しかし、ID
PROMが臨界目盛や、構成情報を含んでいるとしたら、ソフトウェアの使用方は非常に促進される。

 図5は、相互のID PROMの要求情報を示している。


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