MPUボードの説明


1 MPUボードの機能概要

            名称 
                  VSBC−1 Single Board (68HC000) Computer Module for the VMEbus 
            製造元 
                  PEP Modular Computers 
            CPU 
                  MC68HC000 /12.5MHz(16.7MHzに変更可) 
            RAM 
                  128〜1024kB(現在 512kB) 
            ROM 
                  64〜 512kB(現在  64kB) 
            必要な電源 
                  DC  5V(±5%),750mA(シリアルI/O非動作時) 
                  DC±12V − シリアルI/Oを使用する時に必要な場合がある。 
                           RSー232Cを使用する時は必要。 
            基板上の電源 
                  Li電池 800mAh 
            サイズ 
                  100 × 160(mm) (シングルハイト ユーロカード) 
            フロントパネルの幅 
                  4TE (20.3mm) 
            フロントパネルの機能 
                  Haltランプ、RESETボタン、Abortボタン、15ピン サブDソケット ×
            2 
            時計機能(RTC) 
                  DP8573を搭載 
                  12/24時間時計、曜日カウンタ、アラーム、タイマ割り込み 
            クロック 
                  CPU    ×1 
                  System ×1 
                  RTC    ×1 
                  DUSCC  ×1 
            割り込み 
                  7つのレベルの割り込みが可能(信号IRQ1〜IRQ7を利用) 
                  割り込みマスクレジスタの設定が可能

            設定されている割り込みベクタ 
                  レベル7  Abortスイッチ 
                     7  ACFAIL信号 
                     6  RTC/TICK 
                     5  DUSCC    これはオートベクタではない 
                     4  SYSFAIL信号 
                     3  PI/T 
                     2  SCSI 
            ハードウェア監視機能 
                  MAX691による。400ms(変更可)ごとに合図がないと、 
                  異常が起きたとみなして、システムをリセットする。 
            タイムアウト機能 
                  異常が発生して、データ転送が7μs停止した場合、信号を発生する。 
            ボード上のコネクタ 
                  50ピンSCSIコネクタ 
                  40ピンPI/Tコネクタ 
            シリアルI/O 
                  2つのポートが使用可能 (68562DUSCCが提供) 
            オプション 
                  それぞれのシリアルポートに1つずつ必要 
                  RS−232C  50〜 76800ボー 
                  RS−422   50〜307200ボー 
                  RS−485   50〜500000ボー 
                  20mACループ 50〜  9600ボー 
                  光ファイバによる接続は最長1キロメートル(光ファイバコネクタを含む) 
            パラレルI/O 
                  MC68230PI/T 
                    8ビット × 2ポート 
                    ハンドシェークピン × 4 
                    ハードウェア割り込み可能 
                    タイマ割り込みが可能 
                    光セントロニクスアダプアが使用可能 
            VMEバス関係 
                  インターフェイス:A24 D16/8,MASTER 
                  コネクタ    :DIN41612C型 
                           96ピン、P1コネクタ 

1 電源ボードの機能概要

電源ボードは、以下に示す機能を持つ。

・各ボードの電源として+5Vの電圧を出力する機能。
・RS−232Cのための±12Vの電圧を出力する機能。
・MIRSの競技中のみモータと勝敗判定装置を動作させる機能。
・バッテリによって供給される7.2Vの電圧を6Vに落として
      モータにかける機能。

2 回路構成

図1に回路構成図を示す。図1より1から3のブロックの機能のつい
   て説明する。

@定電圧電源回路

この部分は、MIRSのすべての回路に電力を供給するための回
路である。電源としては、ラジコン用7.2Vニッカド充電電池
を用いる。これはフル充電では8Vほどまであるが、そのうちに
電圧は落ちてくる。通常の定電圧レギュレータICを用いると、
5Vを発生させるためには7V近く必要となり、これでは電圧が
落ちてきたときに安定した電力を供給することができなくなる。
そのためこの回路では、定損失のレギュレータ(最低入力電圧
6.0V)を用いている。また3Aという大きな電流が必要とな
り、ここではそれだけの電流を流しだすことができるようにして
いる。

ADC−DCコンバータ

この部分は、RS−232Cを使用するための電源となる。必要
な電源は、±12V,100mAである。

BON−OFF制御部

この部分は、スタートスイッチが押されたら、勝敗判定装置及び
モータに電力を供給し、勝敗判定装置が押されたら、それらをO
FFするための回路である。またMPUボードにそのON、OF
Fの信号を送信する機能も兼ねている。ここは、リレーによる1
ビットのデータ保持機能を持つ回路となっている。