電源ボードの説明
- 1 電源ボードの機能概要
- 電源ボードは、以下に示す機能を持つ。
- 各ボードの電源として+5Vの電圧を出力する機能。
- RS−232Cのための±12Vの電圧を出力する機能。
- MIRSの競技中のみモータと勝敗判定装置を動作させる機能。
- バッテリによって供給される7.2Vの電圧を6Vに落としてモータにかける機能。
- 2 回路構成
- 図1に回路構成図を示す。図1より1から3のブロックの機能のついて説明する。
- @定電圧電源回路
- この部分は、MIRSのすべての回路に電力を供給するための回路である。電源としては、ラジコン用7.2Vニッカド充電電池を用いる。これはフル充電では8Vほどまであるが、そのうちに電圧は落ちてくる。通常の定電圧レギュレータICを用いると、5Vを発生させるためには7V近く必要となり、これでは電圧が落ちてきたときに安定した電力を供給することができなくなる。そのためこの回路では、定損失のレギュレータ(最低入力電圧6.0V)を用いている。また3Aという大きな電流が必要となり、ここではそれだけの電流を流しだすことができるようにしている。
- ADC−DCコンバータ
- この部分は、RS−232Cを使用するための電源となる。必要な電源は、±12V,100mAである。
- BON−OFF制御部
- この部分は、スタートスイッチが押されたら、勝敗判定装置及びモータに電力を供給し、勝敗判定装置が押されたら、それらをOFFするための回路である。またMPUボードにそのON、OFFの信号を送信する機能も兼ねている。ここは、リレーによる1ビットのデータ保持機能を持つ回路となっている。