勝敗判定装置の説明


1 勝敗判定装置の機能概要
 勝敗判定装置は、2つの機能を持つ。1つは、相手MIRSに押されたことを感知すること。2つめは、相手MIRSに自分がいる位置を教えるための機能である。1つめの機能は、マイクロスイッチにより実現し、2つめは、赤外LEDを用いて実現する。また、赤外線LEDは38kHzのパルスで発光させる。さらに、受光器の特性上、600μsの周期で変調する。
2 回路構成
 図1に回路構成図を示す。図1より@からBの機能について説明する。
@勝敗判定用スイッチ
この部分は、相手MIRSに押された事を感知するための装置である。回路としては、ノーマルコネクトのスイッチの用い、押された事によってこのスイッチが切られた時にそのことがPower Distributorボードに伝わるようになっている。
ALED発光回路
この部分は、通常のLEDを発光させるための回路である。赤外線は人の目には見えないので、この機能をつけた。
B赤外LED発光回路
この部分は、赤外線LEDを発光するための回路である。今回使用した赤外線受光素子IS1U60は、38kHzでパルス発光された赤外線しか受光しないものである。この事は、余分な赤外線を遮断する上で大切な機能である。しかし、そのため、38kHzでパルス発光しなければならない。また、この受光素子は、38kHzでパルス発光された赤外線でもずっと発光され続けているものはノイズとみなしてしまう。そのため、さらにこの赤外線を600μsで変調する。これらの発振回路はタイマICのμPD5555を用いている。また、赤外線LEDのドライバICとして、SN75453(デュアルぺリフェラルORゲートIC)を用いた。