赤外線センサの説明
- 1 赤外線周辺回路・赤外線センサの機能概要
- この部分は、赤外線センサを受光しその変化により発生するパルス信号を引き伸ばしI/O Subボードに送る機能を持つ。
- 2 回路構成
- 赤外線センサIS1U60はリモコン用の赤外線受光素子である。そのためパルス幅がリモコンのパルス幅の常識を越えるようなものであると、素子がノイズと判断し素子内の比較器のスレッショルド電圧をあげることにとり受光しなくなる。そこで図1(a)のように周波数38[kHz]の赤外線を600[μs]おきに発信する。そうすると図1(b)の波形を得る。
信号変調部
信号処理部の割込み信号発生部の原理はある時間Tのときの赤外線信号の状態とそれからt[μS](68230のToutより出力されるCLKによる)後の赤外線信号の状態とを比較し状態が変化していたときに割込み信号が発生するというものであるが信号を発生させるのに74LS574を使用している関係上、IS1U60が赤外線受光時に一発パルスを 出力するというのは好ましくない。そこで周辺回路で一発パルスを引き伸ばすことにより信号変調を行う。
一発パルスを伸ばす方法
74LS123はトリガパルスを入力することにより、抵抗とコンデンサで設定されたパルス幅(twQ)を出力し、さらに再トリガパルスを入力することによりパルス幅を伸ばすことができる。そこで赤外線を38[khz]の周波数で600[μs]おきに送信することにより受光時には"H",非受光時には"L"を出力できるようになる。当然600[μs]という数字は設定パルス幅より短くなっている。