次にこれらの回路の詳細を述べる。
カウンタ部
カウンタ部では、ロータリー縁コーダの信号処理を行う。縁コーダ用カウンタICμPD4701A(以後カウンタICと呼ぶ:NEC)を用いて、ロータリーエンコーダの回転数をカウントする。この時、ロータリーエンコーダの信号がカウンタICのスレッショルドレベルを満たすように抵抗値(R1からR6)を設定する。この値は使用するロータリーエンコーダによって変わる。
スイッチ部
カウンタ部に用いたカウンタICで、タッチセンサの信号処理も行う。タッチセンサには、チャッタレススイッチを用いる。チャタリング除去回路にはRSフリップフロップを用い、74LS279で作成する。カウンタICによりタッチセンサの状態を読み取り、スイッチフラグ(以後SF*)を発生させる。なお、このSF*を制御回路に取り込んで割り込み信号を発生させる。
制御回路
制御回路部では、I/Oボードとのインターフェイスを行う。その役目は、CPUからの命令解読とタイミングの制御、割り込み信号の発生、バスリセット時にはカウンタをリセットし、タッチセンサの割り込みを禁止する。回路の小型化のために、PLD(16V8)2個を用いて作成する。
割り込みVECTOR発生回路
割り込み時のVECTORはロータリーエンコーダのカウント値を出力するのと同じデータバスに載せるので、カウント値と割り込みVECTORの出力の切り替えに3ステートバッファを用いる。回路はを74LS244を用いて作成する。割り込みVECTORの設定用に8ビットのディップスイッチを用いる。スイッチはロータリーエンコーダボードをI/Oボードに搭載したままでも操作できるように横向きのディップスイッチA6DR-8を用いる。