94MIRS V−Project
基板詳細設計仕様書
(MMIボード:2版)

改訂記録
項 番版 数年月日 作 成 者  改 訂 内 容 
1初版95.3.9谷口
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目次

  はじめに

  1、MMIボードの部品に関する詳細
    1.1 メインボード
    1.2 フロントボード

  2、MMIボードの回路の詳細
    2.1 メインボード
    2.2 フロントボード
    2.3 インタフェース

  3、基板製作上の注意

  4、基板に関する登録物


はじめに

 本仕様書では、基本設計書に記載されていたMMI(マン・マシン・インタフェース)の初版に ついての概略をさらに詳しくのべる。


1.MMIボードの部品に関する詳細

1.1 メインボード

8KB

IC1:74LS161(16ピン)
4ビットバイナリ(2進化16進)カウンタ
CN1の5ピン(TOUT)からの出力を2ピンのCLK入力に入力する。
出力4ビットのうち下位2ビットを用いてパルス点灯をさせる。 ここで1、7、9、10ピンは、highにしておく。

IC2:PC817(4ピン)
LED−フォト・トランジスタ
勝敗判定装置からの信号を電気的に絶縁するためにもちいる。

IC3:74LS08(14ピン)
2入力ANDゲート
IC14とあわせてパルス点灯をさせる信号を作る。

IC4:74LS06(14ピン)
インバータ
Green,Red−Led.の信号を通す。また、Handshake2
(CN1の4ピン)の信号を通し、Handshake1(CN1の2ピン)へ入力する。

IC5:74LS04(14ピン)
NOTゲート
4ビットディップスイッチの信号を反転させる。

IC6:74LS04(14ピン)
NOTゲート
7Seg.−Led.の桁選択信号を各桁の74LS10へ振り分ける。

IC7,IC8:74LS10(14ピン)
3入力NANDゲート
桁選択信号とラッチタイミング信号(CN1の4ピン)が全てハイレベルの時

IC9,10,11,12の5ピン(LE:ハイレベルで表示
データをラッチ
する。)のラッチ命令が解除される。その時に表示データを書き込む。

IC9,IC10,IC11,IC12:MC14513B(18ピン)
ラッチ機能付きデコーダ
このICは、BCDコードの入力を7Seg.−Led.出力に変換するデコーダ
である。5ピンをハイレベルにすると入力データをラッチする。3ピンはハイ レベル、8ピンはロウレベルにしておく。

IC13:74LS14(14ピン)
インバータシュミットトリガ
IC2の出力のハイレベル、ロウレベル判別をする。

IC14:74LS00(14ピン)
2入力NANDゲート
IC3とあわせてパルス点灯をさせる信号を作る。

IC15:74LS00(14ピン)
2入力NANDゲート
チャタリング防止回路用

CN1:40ピンコネクタ
CPUボードとのインタフェースに用いる。

C1〜C12 :104
バイパスコンデンサ


1.2 フロントボード

4KB
7Seg.3,7Seg.2,7Seg.1,7Seg.0:T312
7Seg.−Led.

D1:Red−Led.  D2:Green−Led.

SW1:押しボタンスイッチ  SW2:4ビットディップスイッチ

CN2:MOREX3ピンコネクタ  勝敗判定装置とのインタフェースに用いる。

CN4:60ピンコネクタ  メインボードとのインタフェースに用いる。


3KB  ※ 今回、MMIボードをフロントボードとメインボードに分けたが、研究当初の予定では、右の図のようにフロントボードとメ インボードは、一体化させるはずであっ た。しかし、研究の途中で小型の7Seg. -Led.が入手できない事がわかったためボードを分離する事となった。












2、MMIボードの回路の詳細

2.1 メインボード

MMIボードの回路は、
  1. パルス点灯発生回路
  2. 桁選択回路
  3. 勝敗判定信号処理回路
  4. チャタリング防止回路
  5. データラッチON/OFF及びデータ処理回路
の5個に分ける事ができる。
  1. パルス点灯発生回路について  この回路は、IC1、IC3、IC14からなり、下位の桁から順に上位の桁へと、パルス信号を送る。これは、MC14513Bの1KB入力が、ロウレベルになると、他入力に関係なく(ただし、1KBのみハイレベル)、全セグメント出力がブランク(非点灯)になることを利用するためである。

  2. 桁選択回路について  この回路は、IC6からなり、2進2ビットのデータ書き込み桁選択信号を各桁のデータラッチON/OFF回路へと振り分ける働きをする。

  3. 勝敗判定信号処理回路について  この回路は、IC2、IC14からなり、勝敗判定装置からのON/OFF信号を電気的に絶縁し、CPUボードに送る働きをする。

  4. チャタリング防止回路について  この回路は、IC15からなり、フロントボードの押しボタンスイッチからの信号のチャタリングを防止し、CPUボードに送る働きをする。

  5. データラッチON/OFF及びデータ処理回路  まず、データラッチON/OFF回路は、IC7、IC8からなり、桁選択回路からの桁選択信号とHandshake 2からの信号によってデータを書き込むデコーダのラッチ機能をOFFし、データが書き込まれた後ラッチ機能をONさせる。つぎに、データ処理回路であるが、これは、IC9〜IC12からなり、BCDコードで入力されたデータを7Seg.−Led.用の信号に変換する。また、そのデータをラッチする働きも持つ.


2.2 フロントボード

フロントボードに関しては、特に詳しく説明する必要は無いと思われる。
来年度からの基板作成者には、フロントボードの更なる小型化とメインボードとの 一体化を望む。


2.3 インタフェース

以下に、コネクタのピンアサインを示す。

CON1
 ピン番号 方向※     内容  ピン番号 方向※     内容
 1  ← Vcc 21  − GND
 2  → Handshake 1 ※※ 22(PB0)  → 4ËÞ¯ÄÃÞ¨¯Ìß½²¯ÁON/OFF(0)
 3 未使用 TIN 23  − GND
 4  ← Handshake 2 ※※※ 24(PB1)  → 4ËÞ¯ÄÃÞ¨¯Ìß½²¯ÁON/OFF(1)
 5  ← TOUT 25  − GND
 6(PA0)  ← 7Seg.-Led.data(0) 26(PB2)  → 4ËÞ¯ÄÃÞ¨¯Ìß½²¯ÁON/OFF(2)
 7  − GND 27  − GND
 8(PA1)  ← 7Seg.-Led.data(1) 28(PB3)  → 4ËÞ¯ÄÃÞ¨¯Ìß½²¯ÁON/OFF(3)
 9  − GND 29  − GND
10(PA2)  ← 7Seg.-Led.data(2) 30(PB4)  ← テスト信号入力
11  − GND 31  − GND
12(PA3)  ← 7Seg.-Led.data(3) 32(PB5)  → テスト信号出力
13  − GND 33  − GND
14(PA4)  ← 7Seg.-Led.選択(下位) 34(PB6)  ← 勝敗判定装置ON/OFF信号
15  − GND 35  − GND
16(PA5)  ← 7Seg.-Led.選択(上位) 36(PB7) 未使用 未使用
17  − GND 37  − GND
18(PA6)  ← Red-Led.ON/OFF 38 未使用 Handshake 3
19  − GND 39  ← GND
20(PA7)  ← Green-Led.ON/OFF 40  → Handshake 4 ※※※※
※    方向は、”←”CPUボードからMMIボードへの入力
         ”→”MMIボードからCPUボードへの出力を表す。
※※   Handshake 1の信号は、Handshake 2の信号をインバータに通したものを出力する。
※※※  Handshake 2の信号は、デコーダのデータラッチのタイミング用である。
※※※※ Handshake 4の信号は、押しボタンスイッチのON/OFF信号である。


  CON2
 番号 方向※        内容
未使用 未使用
 ← 勝敗判定装置ON/OFF信号
 → 勝敗判定装置ON/OFF信号(折り返し)
※    方向は、”←”勝敗判定装置からMMIボードへの入力
         ”→”MMIボードから勝敗判定装置への出力を表す。


CON3(CON4)
番号 方向※       内容 番号 方向※        内容
 1 未使用 未使用 31 未使用 未使用
 2 未使用 未使用 32 未使用 未使用
 3 未使用 未使用 33  − GND
 4  ← 押しボタンスイッチON/OFF信号 34  → 7Seg.-Led.1信号(a)
 5  ← 押しボタンスイッチON/OFF信号 35  → 7Seg.-Led.1信号(g)
 6  −  GND 36  → 7Seg.-Led.1信号(f)
 7 未使用 未使用 37  → 7Seg.-Led.1信号(b)
 8 未使用 未使用 38  → 7Seg.-Led.1信号(c)
 9  ← 3ピンコネクタ(3) 39  → 7Seg.-Led.1信号(d)
10  ← 3ピンコネクタ(2) 40  → 7Seg.-Led.1信号(e)
11 未使用 未使用 41 未使用 未使用
12  − GND 42 未使用 未使用
13  ← 4ËÞ¯ÄÃÞ¨¯Ìß½²¯ÁON/OFF(3) 43  − GND
14  ← 4ËÞ¯ÄÃÞ¨¯Ìß½²¯ÁON/OFF(2) 44  → 7Seg.-Led.2信号(a)
15  ← 4ËÞ¯ÄÃÞ¨¯Ìß½²¯ÁON/OFF(1) 45  → 7Seg.-Led.2信号(g)
16  ← 4ËÞ¯ÄÃÞ¨¯Ìß½²¯ÁON/OFF(0) 46  → 7Seg.-Led.2信号(f)
17  − Vcc 47  → 7Seg.-Led.2信号(b)
18  → Green-Led.ON/OFF信号 48  → 7Seg.-Led.2信号(c)
19  − Vcc 49  → 7Seg.-Led.2信号(d)
20  → Red-Led.ON/OFF信号 50  → 7Seg.-Led.2信号(e)
21 未使用 未使用 51 未使用 未使用
22 未使用 未使用 52 未使用 未使用
23  − GND 53  − GND
24  → 7Seg.-Led. 0信号(a) 54  → 7Seg.-Led.3信号(a)
25  → 7Seg.-Led. 0信号(g) 55  → 7Seg.-Led.3信号(g)
26  → 7Seg.-Led. 0信号(f) 56  → 7Seg.-Led.3信号(f)
27  → 7Seg.-Led. 0信号(b) 57  → 7Seg.-Led.3信号(b)
28  → 7Seg.-Led. 0信号(c) 58  → 7Seg.-Led.3信号(c)
29  → 7Seg.-Led. 0信号(d) 59  → 7Seg.-Led.3信号(d)
30  → 7Seg.-Led. 0信号(e) 60  → 7Seg.-Led.3信号(e)
※    方向は、”←”フロントボードからメインボードへの入力
         ”→”メインボードからフロントボードへの出力を表す。


 

3、基板製作上の注意

3.1 メインボード

メインボードの基板製作上の注意としては、
  1. コネクタのランドの径が小さいため、ドリルで穴を開ける最は、銅箔をはがさないように気をつけること。
  2. ICの向きがそろっていないため実装図などを参考にして、正しくICをはんだ付けすること。
  3. このボードでは、スルーホールの数が多い為、経費節約と導通の確実さから、下の図に示した様に接続した。
 3KB

3.2 フロントボード

フロントボードの製作上の注意は、メインボードとほぼ同じである。
特に注意する事は、7Seg.−Led.のピンアサインは、型によって大きく違うことである。


※TMPの時に注意する事
GNDとVccが短絡していないことを確認する。


4、基板に関する登録物

 目次       登録物   登録先 ファイル名
4.1.1 MMIÎÞ°ÄÞ(初版)回路基板関連(その他) V94-CARD-013
4.1.2 MMIÎÞ°ÄÞ(初版)詳細設計書 V94-CARD-113 mmishou.sam
4.1.3 MMIÎÞ°ÄÞ(初版)回路基板回路図(OrCAḐ²Ù) V94-CARD-213 mmi.1
4.1.4 MMIÎÞ°ÄÞ(初版)回路基板部品表 V94-CARD-313 mmibuhin.sam
4.1.5 MMIÎÞ°ÄÞ(初版)回路基板ÊßÀ°Ý、実装図(ÊßÀ°ÝCAḐ²Ù) V94-CARD-413 mmi.dbh
4.1.6 MMIÎÞ°ÄÞ(初版)回路基板改造仕様書 V94-CARD-513 MMIÎÞ°ÄÞ改造仕様書1
4.2.1 メインボード回路基板関連(その他) V94-CARD-014
4.2.2 MMIÎÞ°ÄÞ(2版)詳細設計書 V94-CARD-114 mmishou2.sam
4.2.3 メインボード回路基板回路図(OrCAḐ²Ù) V94-CARD-214 mmi.1
4.2.4 メインボード回路基板部品表 V94-CARD-314 mmibuhin.sam
4.2.5 メインボード回路基板パターン、実装図(ÊßÀ°ÝCAḐ²Ù) V94-CARD-414 gmmi.dbh
4.2.6 メインボード回路基板改造仕様書 V94-CARD-514 MMIÎÞ°ÄÞ改造仕様書2
4.3.1 フロントボード回路基板関連(その他) V94-CARD-015
4.3.2 MMIÎÞ°ÄÞ(2版)詳細設計書 V94-CARD-115 mmishou2.sam
4.3.3 フロントボード回路板回路図(OrCAḐ²Ù) V94-CARD-215 mmi.1
4.3.4 フロントボード回路基板部品表 V94-CARD-315 mmibuhin.sam
4.3.5 フロントボード回路基板パターン、実装図(ÊßÀ°ÝCAḐ²Ù) V94-CARD-415 fmmi.dbh
4.3.6 フロントボード回路基板改造仕様書 V94-CARD-515 MMIÎÞ°ÄÞ改造仕様書2
4.4 MMIÎÞ°ÄÞ作成手順書 V94-SPEC-013 mmisaku.sam
4.5 MMIÎÞ°ÄÞ検査手順書 V94-SPEC-014 mmikensa.sam
4.6 MMIÎÞ°ÄÞ取扱説明書 V94-SPEC-015 mmitori.sam
4.7 MMIÎÞ°ÄÞ固定用部品図 V94-PART-010 mmikotei.sam
4.8.1 MMIÎÞ°ÄÞ(初版)穴開け図 V94-PART-011 mmihole1.sam
4.8.2 MMIÒ²ÝÎÞ°ÄÞ穴開け図 V94-PART-012 mmihole2.sam
4.8.3 MMIÌÛÝÄÎÞ°ÄÞ穴開け図 V94-PART-013 mmihole3.sam
4.9.1 MMIÒ²Ý-ÌÛÝÄÎÞ°ÄÞ用¹°ÌÞÙ V94-PART-014 mmicab1.sam
4.9.2 MMIÒ²Ý-CPUÎÞ°ÄÞ用¹°ÌÞÙ V94-PART-015 mmicab2.sam
4.10 卒業研究論文 V94-SPEC-027 soturonn.sam



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