今、MIRSをおえて結果的にはよかったなあと思います。
僕はエレキ担当でした。ロジックアナライザーやオシロスコープを使えるようにもなりました。導通チェックを通して回路も少しは面白くなりました。自分でバグを見つける楽しさと、見つけて直したときの喜びを知りました。これは自分でやらなければなかなか味わえるものではありません。自分はこの喜びを一番味わった人間の一人だと思います。それぐらいがんばったと自分では思います。
3年の後期からMIRSは始まったわけですが、当初はまただるい教科が増えたと思いました。いろいろとコンピューターで調べたり、まだ何をやるのかよく分からないままに計画を立てたりで、先が見えませんでした。しかしこの時は4年になればMIRSなんてすぐ完成するだろうと思っていました。
4年の最初は3年の時と同じようなことをしましたが、より細かなことを調べ、明日にでも作りはじめられるようにしなければなりませんでした。去年のMIRSを実際見たりしてイメージをわかしていましたが、いまいちMIRSというものがわからず戸惑っていました。この時はすでに”MIRSなんて絶対に完成しない”という気持ちでいっぱいでした。
夏休みからいよいよ形を作りはじめました。メカは塩ビ板をきったり、穴を開けたりしはじめ、エレキ面ではエッチングを始め、部品を基板に取り付けました。僕は勝敗判定装置の係で、同時にそのリーダーでした。しかし思っていた以上にすぐ完成してしまいました。他の基板はいろいろとミスが出たりで苦労していたのに、これで完成といっていいのかと思いました。夏休みの時点では、まだ完成に疑問を持っていました。
ぼくがほんとうにMIRSが面白いと思いはじめたのは、後期が始まるあたりからでした。エレキとしてすべてのボードを完成させる様になってからです。毎日が導通チェックであり、バグ発見でした。TMPにかけてどの班よりも早く完成したときは、本当に嬉しかったことを覚えています。コネクタを作りはじめボード間のつがなりも分かってきました。同時にコネクタを作り間違えて煙を吹いたこともありました。今となれば煙を吹いたこともいい思い出となりました。
中間発表の時点では、うちの班は最悪だと思いました。他の班の人もほとんどの人がそう思っていたようです。しかしそれから班の人が頑張ってくれ、発表会には他の班と戦えるだけのマシンに仕上がりました。僕は2月に入り、いまいちやる気が無くなってしまったので他の人が頑張ってくれ助かりました。
うちの班は、2位でした。おまけに審査員特別賞をいただきました。とても喜ばしいことです。しかし、追い込みでいまいち頑張れなかった僕は、素直に喜べなかったです。優勝した班の人はとてもいい笑顔で喜んでいました。負けた班の人はとても悔しがっていました。それはどちらも本当に頑張っていた人でした。僕も本当に頑張りました。だから終わってからの感動をもっと味わいたかったです。それがMIRSをやり終えて一番悔やまれることです。
MIRSを通じていろいろなことを学べました。ぼくの将来にこの1年半のできごとが生かされるよう頑張りたいと思います。