9.各回路の機能・性能

9.1 MPUボード
・名称:VSBCー1 Single Board (68HC000) Computer Module for the VMEbus
・CPU:MC68HC000 クロック:12.5kHz
・サイズ:100×160(mm)
・製造元:PEP Modular Computers
・RAM:SRAM 256KB×2
・ROM:EPROM 128KB
・Serial I/O:MC68230PIT:16(2×8)digital lines and 4 handshake lines
・Real−time clock:Day of week counter, periodic interrupts
・Interrupt handlar:7level
・VME−bus interface:A24:D16/D8 MASTER
・POWER:+5v 750mA,±12v 100mA
9.2 超音波センサ回路

 この機能は指定した超音波センサから超音波を送信させ、受信する 迄の時間をカウント値として測定するものである。センサ選択信号を 出力すると同時に出てくる信号をトリガとして用い、0.35msに 引き伸ばし、それから40kHzの超音波を作り出し、送信する。最 小測定距離20cm,測定精度±1cm以内(温度保正後)。 一定時間内に反射波を受信できなければ、カウンタはアンダーフロ ー信号を出力し、受信信号,又はアンダーフロー信号は割込み要求信 号となり、データを読み込ませる機能を持つ。

9.3 ロータリ・エンコーダ

 この機能は、ロータリ・エンコーダからの信号を取り込み、カウン タでカウントし、CPUの要求に応じてカウント値をえるものである。

・カウンタは、12ビット・バイナリ・アップ・ダウン・カウンタもちいる。
・カウント値は2の歩数表示で、ロータリ・エンコーダが正転時はアップカウント、逆転時はダウンカウントする。
・データ出力は、8ビットのパラレルデータを2回に分けて出力する。
9.4 MMI(マシンインタフェース)
・4桁の7SEG−LEDにより、0000から9999までの表示。
・Green,Red−Led.により、マシンの状態を表示。
・押しボタンスイッチによる割込み信号発生機能。
・CPUより読み取りかのうな4bitスイッチを有す。
9.5 PWM制御機能

 周期1.56kHzの方形波のdutyを0から50まで128段階で変化する機能を持つ。 この回路は、LSI68230によって制御され、右速度・方向データは68230のpor tAから、左速度方向データはportBから与えられる。68230のToutを用いて、 200kHzのCLKを得る。

9.6 赤外線センサ

 赤外線センサ回路は、赤外線の受光状態を2値(有,無)で得ることができる。この回路は、赤外線センサ信号回路内の受光素子から送られてくるHorLの信号を処理し、信号に状態変化が起きた時に、割込み要求信号をCPUに送る機能を有する。最大8個のセンサを処理できるが、本システムでは使用する。

9.7 電源回路

7.2vのNi−Cdバッテリより、
   +5v   最大3A
   ±12v  最大100mA
をエレクトロニクス回路に供給する能力を有する。
 パワーコントロールボードはメインスイッチとスタートスイッチに接続され、メインスイッチにより5v電源が入り、スタートスイッチにより駆動用電源が入るようになっている。また、勝利判定装置が押されるまで電力をモーターと勝利判定装置へ供給する機能を有する。
 次に、Power Distributorについて述べる。

Power Distributorは3つの機能がある。
1.MPU,センサ基板のための+5vの電圧回路が。これは、低損失リニアICによって行なう。
2.RS−232Cのため±12vの電圧を出力する電源回路。DC−DCコンバータによって行なう。
3.スタートスイッチが押されてから勝利判定装置が押されるまで電力を、モータと勝利判定装置へ供給するための回路。
以上である。

9.8 モータ
・モータ型番:RE025−055−34EBA200A
・トルク定数:16.30[mNm/A]
・端子間抵抗:1.34[ohm]
・無負荷電流:53.90[mA]
・端子間電圧:7.2v 
9.9 電池

Ni−Cd電池,1700SCRを使用。

・電圧:7.2v
・容量:1700mAh 9.10 タッチセンサ

 マイクロスイッチを用い、異物との接触を判断するものである。