MIRSの感想 
D4 42 渡辺篤史

   MIRSが始まったばかりの、3年後期のころは、ほとんど手を抜いてやっていました。MIRSという物 を甘く見ていたからであります。何か調べるにしても、先輩達がやってきたファイルを開いて、ただ眺めてい るような感じでした。
 そして、そうしている間に4年へと進級してしまいました。僕はメカ担当で、メカは作ってしまえば後はな んにもないからと聞いていました。だから4年に進級しても甘く考えていました。『どうせそのうち何とか完 成はするだろう、そうすれば後はエレキ・ソフトの問題じゃん。』こんな考えが始めはよぎっていました。し かし、実際に製作に取り掛かるといろいろな問題点が出てきました。簡単には作業が進まなかったのです。タ ッチセンサなんかが良い例です。みんなと話し合っていろいろ考え、いろいろ試作品を作ってもみました。で もなかなか良いものができないのです。他の班が順調にできて行くので、僕の中に積もっていくのは、焦りと 不安ばかりでした。そんな中でも、何とか中間発表までには仕上げる事ができました。しかし、その時にも問 題点が山積みになりました。
 冬休み明け、その問題点についてどうするかという話し合いに大量の時間を費やしました。そして行き着い た結果は、シャーシ,タッチセンサを作り直そうということでした。はっきり言ってショックでした。今まで 僕がやってきた事は何だったのだろう。そんな思いが頭をよぎりました。そして、今までの事に後悔をしまし た。始めからしっかりとした計画を立てていればこんな事にはならなかったのです。
 結局作り直しをし、本番前までには間に合う事ができました。すると他の班とほとんど見劣りしないぐらい に仕上がりました。これでばっちりじゃんと思っていたら、競技会の結果は散々たるものでした。ここでもシ ョックを受けました。こんな事を言ってはいけないと思うのですが、ソフトに問題があったとしか言えないで す。しかし、競技会の結果がどうであれ、MIRS全体を通して良い経験をしたと思います。チームで運営を しているのだから自分だけが良くてもいけないと言う事など、これから社会に出ていく上で必要になってくる 事を学ばしてもらったという気がします。とにかく、MIRSはとても異議の有るものであったといえると思 います。できることなら、もう一度始めからMIRSを作ってみたいです。 

平成9年2月26日
演習室にて