MIRSの感想

MIRSの感想

mirs9502
志沢 裕幸


 MIRSの感想と言う事で、私は3年生に幾つか参考にして欲しい事を書いておきます。
 まず、時間がありません。皆さんが思っているほど余裕はありません。はっきり言って授業時間では、動きません。動くどころかMIRSが組みあがらない事まであるでしょう。そして試験走行どころか、本番で動かない事も当たり前になってしまうでしょう。ですから、メカの担当の人は早いうちに組み上げてしまい、タッチセンサなどの調整、強度、構造のチェックをする事をおすすめします。エレキの人はひたすら基板のバグ取りになります。ここで出来た基板から手の空いている人にテストしてもらう事をおすす召します。ソフトの人ですがこれが問題です。ソフトはメカとエレキが終わらないと試せません。そこで今のうちから先生や来年の卒研生と仲良くなっておいて、製作したソフトを試させてもらえるような環境を作っておくべきです。これが出来ないと、かなりきつい事になると思います。ソフトに関しては今年の卒研生の林さんが作ってくださったハード関係の関数を利用すると簡単ですが、試せるMIRSがあれば関数から作った方が自分のソフトとの相性がいいでしょう。
 つぎに、連絡方法を決めておきなさい。簡単にメールを出せばいいなどと考えてはいけません。メールでは見ない可能性もあります。ですから日頃からの連絡方法、非常時の呼出などの連絡方法を決めくことと、休日に来れるかどうか、いつなら残ってやっていけるかどうかを確認できるようにしておきましょう。でないと、せっかく日曜日に出て来たのに、何をやったらいいのか解らなくてもだれにも聞けないなんてこともあります。もちろん作業の進行状況を表にして書き込みしておくのもいいでしょう。とにかく、班員の意志疎通が出来るようにしておきましょう。
 次にソフトの人だけにですが、はっきり言って思いどうりに動かすには時間がかかります。また走行している床の状況にかなり左右されます。そこで競技会の会場と同じ条件で練習走行が出来る場所を、先生に要求しましょう。もし教室が使えないといって来たら、別の場所で練習していても同じ様に出来るようにマット敷きにしてもらいましょう。これは出来ないかもしれないけど。
 ソフト開発の鍵を握っているのは、経験者の卒研生です。ソフト開発を行う前に一度でも卒研生を捕まえてみんなで一緒に教えてもらう時間を作ってもらいましょう。でないと、どっから手を付けていいのか解らなくなります。ソフト開発の初めはTMPというテストプログラムを読むか、去年の人のプログラムを見せてもらう事になるでしょう。どちらにしても、初めは卒研生の助言が必要です。

 以上のような事を書いたのは、自分がこういった事で困ったからです。感想とは少し違いますが、1年半やってこんな風に感じたと言う事を少しでも伝えたかったからです。

   MIRSの開発は、設計する、製作する、運用するという三段階を1年半かけて行う授業でした。設計だけや製作だけなら今までも別の授業の中でありましたが、こういった物が一つになった時どれほど難しい物になるかやっとわかりました。一人ではなく共同作業で一つの事を行うには、全員の意志疎通が大切だと言う事がわかりました。他にも、基本設計の大切さや、そこから作られる詳細設計の難しさ、そして中途半端な詳細設計書で作る事の難しさ。これらの辛さは、全部自分達の積み重ねたものだと思うと始めからもっとやっておけば良かった、そう感じます。


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