5.PD
試験日 :1995年10月29日(土),30日(日)
試験者 :土屋 啓、平澤剣吾、溝口敬浩
試験場所:電子制御工学科棟3階実験室
使用器具:可変電圧源(Max 15V)2台、電源配線ケーブル
デジタルテスター
周辺回路:勝敗判定装置(試験済)、接続ケーブル
検査手順書:V94-SPEC-006(VPRO)
検査結果
- 試験項目1
- 回路図を参照し、パターンの導通チェックをする。
→異常なし
- 試験項目2
- CN3にバッテリー、CN5に勝敗判定装置を接続し、メインスイッチをONにする。赤色LEDが点灯し、CN4の2−3pin間に+5Vが出力される。また、勝敗判定装置のLEDが消灯し、CN6の2−3pin間が0Vであることを確認する。
→バッテリーが用意できなかったので、代わりに電圧源を7.2Vにセットして使用した。発煙なし、火花なし、発熱なし、異臭なし、特に異常なし。
- 試験項目3
- スタートスイッチを押す。勝敗判定装置が点灯し、CN6の2−3pin間が5Vとなることを確認する。
→勝敗判定装置のLEDは、一瞬点灯したがそのまますぐ消えてしまう。修復後異常なし。(修復方法は後述「修復」の項を参照)
- 試験項目4
- 勝敗判定装置を押し、CN6の2−3pin間が0Vになり勝敗判定装置のLEDが消灯することを確認する。→異常なし
- 試験項目5
- メインスイッチを一度OFFにし、CN1にもバッテリーを接続する。その後、再度メインスイッチをONにし、緑色LEDが消灯、CN2が0Vであることを確認する。
→ここでも、バッテリーの代わりに7.2Vにセットした固定電圧源を使用した。異常はなかった。
- 試験項目6
- スタートスイッチを押す。緑色LEDが点灯し、CN2にCN1の入力電圧が現れることを確認する。→異常なし
- 試験項目7
- 勝敗判定装置のスイッチを押す。緑色LEDが消灯し、CN2が0Vになることを確認する。→異常なし
試験終了
修復
今回のPDボードのテストでは、スタートスイッチを押したとき勝敗判定装置のLEDが一瞬しか点灯しない、という問題が生じた。
- 症状
- スタートスイッチを押す。勝敗判定装置のLEDが一瞬だけ点灯して消える。CN2、CN6の出力も一瞬のみである。しかし、リレー1(透明なリレー)は、目に見える限りでは、しっかりとONになっている。
- 原因と対策
- レギュレーター、DC−DCコンバーターなどは、規定通りの電圧を出力しているので問題なし。勝敗判定装置と結ばれるケーブルの異常かと思い、CN5の1−2pinを短絡して実験したが同様の結果だったのでケーブルにも異常なし。リレーと2つのダイオードが怪しいので、これらを取り外して調べることにした。リレーはON/OFF各接点とも異常なし、ダイオードも異常はなかった。よって、半田付け不良、もしくはパターンの不良と考えられる。再度リレーなどを取り付けるときに細心の注意を払って半田付けした。実験したところ問題なく動作した。