ここでは、MIRS の生命の源となる「電源」について調査しました。別紙に「3端子レギュレーター」について詳しく調査した資料を用意しましたので、そちらと併せてご覧ください。
これを見ると、電源は3系統に分けられます。TTL用の+5V電源とRSー232C用の電源±12V、そして駆動用の電源+7.2Vです。
まず±12Vの電源はRS−232C用であるため、MIRS 本体に外部端末が 接続されているときでしか使用しません。そのため MIRS の 7.2Vの電源から 作り出さなくても外部電源が使用できるので、こちらを使用します。
また、MIRS にはその供給用のジャックをとりつけておきます。その外部電源
組立の際には3端子レギュレーターの 78/79 シリーズを使用します。
別紙「3端子レギュレーターについて」 参照)
TTL用の5Vの電源は本体の 7.2V バッテリーより3端子レギュレーターで 5Vに変換して作り出します。まだ、実際のボードがあがっていないので 電流の容量が分かっていませんが、2A 用か 4A 用を使用します。
この際気をつけなければならないことは、ロジック回路の電源となるので ノイズができるだけ乗らないように工夫しなければなりません。まず、2本 あるバッテリは、モータを使用する駆動用のバッテリとは別にしモータの 回転ノイズが乗らないようにします。そして、平滑コンデンサもなるべくIC に近いところに配置し外部ノイズを防ぎます。
もう一つは、電源電圧が 7.2V で 要求電圧が 5.0V と入出力電圧差が 1.2V しかないので、78シリーズ等に必要な最低の電圧差3Vに満たない のです。(別紙「3端子レギュレーターについて」参照)そのため、入出力間電圧の少ない低損失型の3端子レギュレータを使用します。
駆動用の 7.2V 電源は、バッテリーから直接供給します。ただし、前項にも 述べたように、ノイズでのロジックの誤動作を防ぐため、TTL用の5Vの バッテリーとは別のバッテリーを使うようにします。
トランジスタ技術増刊号