本MIRSの最も特徴的な部分は、リモートコントロール機能を備えているところである。このリモートコントロール機能は、細かい動作をデータとしてプログラムする際に仕事の負担を軽減する。
その方法はMIRSに外部端末(PC−98noteなど)をRS−232Cにより接続して端末から動きのデータを送り込み、MIRSはそのデータに沿って行動するようにする(→リモコンモード)
本機能では次の2つの操作方法がある。ひとつは外部端末にジョイスティックやマウスを接続してリアルタイムに動かす方法であり、もうひとつはキーボードやマウスによって端末の画面に表示した仮想競技場に動きの軌跡を描いてそのライン上を動くようにするものである。前者はより人間的な動きをさせたいときに、後者は理論的な動きをさせたいときに有用である。
リモコンモードで作成されたデータは外部端末側で拾得する。データにはタイムスライスされた微少時間の間の左右のモーターの出力率を記録する。この微少時間は小さければ小さいほど動きの再現性は優れてくるが、あまり小さすぎるとデータの肥大化とMIRSのCPUへの負担につながるので時と場合に応じてサンプルタイムを調整する。そして、このデータをフロッピーディスクにファイルとして記録し、そのデータを最終的にROMに取り込みMIRSに搭載する。