1.目的

 本仕様書はMIRS競技規定に基づき、我々1994年度MIRS開発チーム 第5班の作成する自律型小型知能ロボットの基本仕様を記述する.

2.システム概要

 本システムは、競技主宰者(学科)より貸与される、MPU及びI/Oボードを用い、自律的に行動する小型知能ロボットを実現する.本システムの移動は2つの車輪で行い、PWM制御による2輪独立駆動方式とする.情報収集機能として、超音波距離計測機能・赤外線探知機能・車輪の回転数を計測する機能・接触検知機能を有しており、これらから得られた情報をもとに、後に述べる行動計画に基づく動作をソフトウェアにて実現する.本システムの大きな特徴は、RS−232Cを介して外部端末より人間が操作できる機能(リモートコントロール機能)を持ち、その行動をMIRS競技において再現できることである。また,すべての事項はMIRS競技規定に適合するよう設計されている.

3.緒言

重量
5Kg以内

大きさ
25cm(縦)×25cm(横)×35cm(高さ) 以内であること.

電源
駆動系と制御系は電気的に完全に分離されており,各消費電力は 20分の連続運転が可能な電源容量を有すこと

消費電力
駆動系 36W以下.(7.2V1700mAhのNi-Cd電池の制限による)
制御系 20W以下.(5V,3A 電源回路の制限による)
MPU
VSBC1(PEP社製).詳細は8章を参照.

駆動系制御方式
PWM制御による2輪独立駆動方式

最大走行速度
1m/s

情報収集機能
超音波距離計測機能×3,赤外線センサ×8,ロータリエンコーダ×2.

勝敗判定装置
MIRS競技規定に適合するもの.

動作モード
通常モード・ペナルティ戦モード・テストモード・リモコンモードを有すること
各モードの動作については5章・10章及び11章で述べる.