9.各回路の機能、性能
- 9−1 MPUボード
- 名称
- VSBC−1 Single Board (68HC000) Computer Module for the VMEbus
- CPU
- MC68HC000(クロック 12.5MHz)
- ROM
- 64〜512kB
- RAM
- 128〜1024kB
- サイズ
- 100×160mm
- 電源
- DC 5V(±5%),750mA
- DC±12V RSー232Cを使用する時は必要。
- 製造元
- PEP Modular Computers
- 詳細は、VSBC-1 Users Manual Document No.525-UM-0002、MPUの調査記録参照)
- 9−2 I/Oボード
- 名称
- VIPC310
- サイズ
- 172mm(deep)×128.5mm(high)×13.6mm(thick)
- I/O Interconnect
- Two 50-pin .100inch flat cable connector
- このI/Oボードに,MC68230が2個乗っているIP−Digital48と、ロータリーエンコーダー・タッチセンサ回路を載せる。
- (other/ki_rorta.sam,dig48.sam,rt1.sam,rtsecp.sam,midrep5.samを参照)
- 9−2−1 ロータリーエンコーダー回路
- ロータリーエンコーダは、a,b2相入力式のものを、2個まで取付可能である。
- カウンタは、12ビット・バイナリ・アップ・ダウン・カウンタを用いる。
- 駆動輪が逆転の時にはカウンタはダウンカウントし、0以下になるとカウント値は2の補数表示となる。
- データ出力は、8ビットのパラレルデータを2回に分けて出力する。
- 9−2−2 タッチセンサ回路
- タッチセンサは、3個取り付ける。
- タッチセンサの割り込み信号は3つのセンサの入力のORとする。
- 9−3 I/Oサブボード
- このボードは、赤外線センサ回路、超音波回路、PWM回路を搭載する。
- ボードは卒研生の作成したボード(other/iosub.sam、io_chu.sam参照)を使用する。
- 9−3−1 超音波センサ回路
- この回路は指定した超音波センサから超音波を送信してから受信するまでの時間をカウント値として測定するものである。センサ選択信号をを選択すると同時に出力される信号をトリガとして使用し、ワンショット回路によってそれを0.35msに引き伸ばしたパルスと40kHzのCLKを合成した送信信号を作り出す。これを音波に変換してスピーカから発信する。性能としては、測定距離20cm、測定精度±1cm以内(温度補正をした後)とする。反射波を受信したらアンプで受信信号を増幅し比較回路を通してPITに割り込みを入れ測定距離を出力する。
距離のカウントの仕方は、H2ピンからのトリガによるワンショット回路と同時にPIT内蔵されているタイマを動かし受信と同時にとめてその距離を計測する。このタイマはダウンカウンタであるので、オーバーフローの際にはアンダーフロー信号を出力し割り込み信号とする。(other/ooishi/*.sam参照)
- 9−3−2 赤外線センサ回路
- MIRSの機体に、パラボラ型に配置された8つの赤外線センサによって、相手MIRSの後尾から発する赤外線センサをキャッチし、相手の位置、方向を確認する。受信したHIorLOWの8bitの信号をI/Oサブボードへ送る。LEDから発振するパルスは、別紙規格表(井浪所有)による。
- 9−3ー3 PWM回路
- この回路は、PI/T68230からの左右の速度・方向データから、8bitカウンタを用いて、それとの比較によりPWM信号を作り出す。これによりDuty比を128段階に変化させる。
- 9ー4 電源回路
- この回路は、7.2VのNiCdバッテリにより、各ボードにより+5Vの電圧を供給するものである。RS232Cを使う時は±12Vが必要となるがこれは外部から供給するようにする。
メインスイッチで、各ボードへ電力供給のON,OFFをして、スタートスイッチが押されてから、勝敗判定装置か押されるまでの間、モーターと、勝敗判定装置に電力を供給する。
- 9ー5 マンマシンインタフェイス回路
- この回路は4つのスイッチ(トグルスイッチ)でMIRSのボードを設定し、7segLED1つと8のLEDでMIRSがどの動作モードであるかを表示する。ここではスタートスイッチ、メインスイッチ、リセットスイッチを取り扱う。卒研のボードを一部改良して使用(other/mmi9参照)
- 9−6 ギヤボックス、モータ
- MAXON34を使用、詳細は9403班所有の仕様書参考
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