5.システム基本機能の詳細
- MIRSの外観
- MIRSを真上から見た図を右に示す。
MIRSのタイヤの間隔は、できるだけ広くして曲がる時の性能をよくする。
正面の赤外線センサーの両サイドに板を付けて感知する範囲を真正面にのみ限定する。
- システム動作モード
- 図1にシステム動作モード遷移図を示す。
超音波捜索モード
まず、前進する。
- 左右の超音波センサーの取り込む距離が突然変化したら値が変化したセンサーのほうを向く。(図2)
- 赤外線センサーが反応したら赤外線追跡モードに移る。
- 赤外線センサーが反応しなかったら超音波捜索モードを始めから繰り返す。
- 相手が正面からむっかてきたときは赤外線捜索モードに移る。
- 壁まで進んでも相手が見つからなかった時は、回避モードに移る。
赤外線捜索モード
- 相手が近くまできたら、後ろに下がりながら曲がる。
曲がる方向は壁から遠い方とする。
90度向きが変わったら少し下がり停止する。もし、後ろの距離が少なく後退できないならば、その場に停止する。
- 相手が正面か横を通れば赤外線センサーが、相手のLEDを捕らえるだろうから、赤外線追跡モードに移る。そうでなくても赤外線センサーが反応すれば 赤外線追跡モードに移る。
超音波センサーには反応があり、赤外線センサーに反応がなかったら、反応があった方向に90度回転して超音波捜索モードに移る。
相手がぶつかってきても、超音波センサーか赤外線センサーに反応するまで止まっていれば、後ろにまわられる可能性は無い。
- 30秒たっても、センサーに何も反応がなかったら、そのまま直進して超音波捜索モードに移る。
赤外線追跡モード
- まず、赤外線をキャッチした方向に正面を向けるため回転する。このとき相手の赤外線を見失う事も考えられるが、この場合の処理は(c)で述べる。
- 追跡は、正面の2つの赤外線センサーによって行う。常に2つ両方のセンサーが赤外線を捕らえ続けられるように進行方向を調節する(図参照)。
- 追跡中、赤外線を見失ってしまっても、相手は自分より前方にいると見なせるので、その場で回転し、前方の超音波センサーが相手を捕らえるようにする。ただし、片方の車輪を軸としてまわるやり方とする。
その後、壁に垂直な向きになるように回転し超音波捜索モードに入る(図参照)。
万が一180°くらい回転しても相手が見つからない場合は、回避モードに入る。
回避モード
壁の近くまで直進しそこで逃走中に壁から遠い側のタイヤを停止させ急速に向きを180度回転する。(図参照)
- 回転中に赤外線センサーが反応したら赤外線追跡モードに移る。
- 回転中に回転方向の超音波センサーに何も反応がなければ,相手は,後ろにくっついていると思われるので,再び回避モードを繰り返す。
- 回転中に回転方向の超音波センサーに反応があったら、追跡されていたか、離れて追跡していたという事なので、180度回転した後、超音波捜索モードに移る。
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