ディスクとファイルの管理

現在、電子制御工学科では、学生一人当たり、500 Mbyte のディスク を割り当てています。このディスクには、クォータ制限を行っており、 500MB を越えて新たなファイルを作成することができないように設定し ています。したがって、この限られたディスク容量を、有効に使うこと が求められています。

ディスクを有効に使うためには、

等がポイントです。そのためにも、普段から、ファイルをディレクト リに階層化して整理しておくことが大切です。

  1. ディスクの使用量の確認
    > du -s directory-name
    というコマンドを用いると、指定したディレクトリ以下で使用している ファイルの合計の大きさを確認できます。

    したがって、自分のディレクトリのディスクの使用量を知るためには、

    > du -s ~user-name
    とします。表示される数字の単位は、512 byte です。したがって表示 された数字を 2 で割ったものが、Kbyte 単位のだいたいの使用量です。

    -k オプションを付けることにより、直接 Kbyte 単位で表示することも 可能です。したがって、

    > du -sk ~user-name
    とすれば、自分のディレクトリのディスク使用量を、Kbyte 単位で表示 します。

  2. ファイルの圧縮

    UNIX でのファイルの圧縮形式は、compress または、gzip という コマンドを用います。

    compress を用いた場合、ファイルの最後の拡張子は、「.Z」となり、 gizp を用いた場合は、「.gz」となります。

  3. 書庫ファイル

    ファイルの圧縮を行う場合など、あるディレクトリにあるファイルを 一つのファイルにしてしまって扱うと便利なことが多くあります。 UNIX では、書庫ファイルにするために、tar というコマンドが標準的 に用意されています。書庫ファイルの作成と展開は、tar コマンドの オプションによって区別します。

    [註]
    DOS/Winodws では、lzh や zip という書庫ファイルがありますが、これ は、「圧縮された書庫ファイル」です。これに対し、tar ファイルは単に 複数のファイルを一つにまとめただけの書庫ファイルですので、圧縮するには、これ に compress や gzip コマンドをオペレートす必要があります。したがって、 このようにして作成された「圧縮された書庫ファイル」の拡張子は、 tar.Z や tar.gz になります。

  4. core ファイル

    アプリケーションが core dump して終了した場合や、C プログラム をコンパイルに失敗した場合に、core ファイルができます。この ファイルは場合よって、Mbyte 単位の非常に大きなものになります。 core ファイルは、コンパイルエラーの解析などに利用できますが、 通常は利用価値はありません。

    したがって、core file ができた場合には、すぐにそれを削除しておき ましょう。

    また、~/.cshrc に

       limit coredumpsize 0 
    というエントリを加えておけば、core dump した場合でも、core ファ イルは作成されないようになります。


Last update: May 27,1999 by ushimaru@ece.numazu-ct.ac.jp