第24回モード解析研究会


日時:平成16年4月23日(金)13:00〜18:30

場所:(株)クボタ 本社阪神事務所 セミナールーム(3号館1F)


内容:

13:00-13:10

1. 開会の挨拶   吉村 卓也(主査 都立大)



13:10-14:00

2. エンジン動弁系の動的挙動解析技術の開発

(株)クボタ 入谷 孝

 エンジン動弁系は高出力と低公害性を両立させる重要な機構であり,正確なタイミングで開閉する動弁系を設計する為には,設計初期段階において稼動時の動的挙動を予測する解析技術が必要不可欠である.動的挙動であるスプリングサージ,バルブジャンプ・バウンス,の計測結果に基づいて,特に挙動が複雑なバルブスプリングにおいて新しい機構解析技術を開発し,動的挙動を高精度で解析可能な設計ツールとして完成させた.



13:40-14:50

3. 伝達関数合成法によるサスペンションの振動解析 〜路面入力騒音性能の向上検討〜 

(株)トヨタコミュニケーションシステム 上山さぎり,城戸一郎

 部品同時開発を目指して,サスペンション分系とタイヤ分系に対する振動特性のあり方を各分系の伝達特性と分系間の振動連成の観点から検討した.検討対象はFF車80Hz域の車内音とした.有限要素モ デルを用いた伝達関数合成法にて解析した.振動連成解析では2つの分系の結合部である車軸軸受け部complianceの考察から,目標とする全系固有振動数と分系間伝達力を実現する各分系振動特性を導出した.



14:50-15:10

−休憩−



15:10-16:00

4. 振動エネルギを考慮したテニスラケットの反発特性について

京都大学大学院 松久 寛,宇津野秀夫

 モード解析を利用して,エネルギーの視点からテニスボールとラケットの反発特性の関係を解析的に導く.ボールを2自由度系、ラケットを梁とみなし,両者がそれぞれ初速度を持って衝突した場合の過渡振動を接触ばねを用いて計算し,両者分離後に各モードに配分される運動・振動エネルギーの比率から,ボールの反発特性と打撃位置やスイングスピードとの関係を定性的に説明する.



16:00-16:50

5. トポロジー最適化による機能構造物の創成設計法

京都大学大学院 西脇眞二

 一般の機械構造は,システムの安定性を確保するため,剛性の最大化や固有振動数の最大化を目標として設計されることが多い.しかし,機械構造に柔軟性や,特定の固有振動数と固有モードを有する動的特性を適切に付加することが可能となれば,全く新しい機能を有する機械構造を設計することができる.本研究ではトポロジー最適化と多目的最適化手法に基づき,このような新しい機能をもつ構造物の創成設計技術を開発した.



16:50-17:10

6. 今後の研究会活動について

〜 終了後,懇親会(参加費\1,000,終了後〜18:30)を予定しております 〜

なお,会場案内についても,幹事(鞍谷)までお問合せください。

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