沼津高専 電子制御工学科
I/Oボードの調査報告書
MIRS9903-TECH-0005
改訂記録
版数 作成日 作成者 承認 改訂内容 提出先
A01 2000.1.24 小杉 小杉 初版 MIRS9903

1 I/Oボードとは

 ここでは少なくともこれだけは知っておいてほしい機能を示す。詳しくは以下のHPへいってみてください。
・Input/Output、メモリ、割り込みの働きを持つ。ボード上でバッテリーによるバックアップが可能。
・IPはI/Oからの信号によらずにon/offが可能。 ・割り込みは全面的に指示を受ける。相互のIPは二つに分割された割り込み要求により動作を行う。
・割り込み要求を受けた相互のIPは、自身の8bitのVECTORを供給しなければならない。このVECTORは、VMEbusに受け取りを知らせるサイクルで、割り込みバス間に供給される。
・精密なディジタル作用と共に、アナログの使用も可能である。
・INDUSTRY PACK AとBがあり、MIRSではAにロータリーエンコーダボード、BにIP‐Dig48が搭載されて いる。
I/Oボードの場所:fig.1に示す。
fig.1

 

2 ロータリーエンコーダボードについて

 2.1 ロータリーエンコーダボードの機能説明

 ロータリーエンコーダボードは、ロータリーエンコーダ信号処理回路とタッチセンサ信号処理回路を1つにまとめ、Industry Packの形にしたもので、以下に示す機能を持つ。
・ロータリーエンコーダの信号処理であるカウント機能
・カウンタのリセット機能 ・タッチセンサによるスイッチ割り込み機能
・割り込みサイクルに必要になる割り込みVector発生機能
・ソフトウェアによる割り込みマスク機能
・初期化機能

2.2 回路構成

 ロータリーエンコーダボードは、大別してロータリーエンコーダ信号処理回路とタッチセンサ信号処理回路、そしてVIPC310とのインターフェイスのための制御回路からなる。 @ロータリーエンコーダ信号処理回路   ロータリーエンコーダ信号処理回路は、ロータリーエンコーダの2相の信号からロータリーエンコ ーダの回転数と回転方向を測定し、CPUの命令にしたがってデータの出力をおこなう。  回路はロータリーエンコーダ接続回路とカウンタ回路、カウンタリセット回路から成る。 Aタッチセンサ信号処理回路   タッチセンサ信号処理回路は、タッチセンサの信号からスイッチ割り込みの割り込み要求をおこな う 。回路は、タッチセンサのチャタリング防止回路と割り込み信号発生回路、タッチセンサステー タス出力回路、割り込みVECTOR発生回路から成る。 Bインタフェイス仕様と制御回路   制御回路は、CPUからの命令の解読とVIPC310とのI/Oのタイミングの制御の役目を持つ。  

3 IP−Dig48について

IP-Dig48には、MC68230 PARALLEL INTERFACE/TIMER(PI/T)が二個搭載されている。 PI/Tは、その内部にTIMERを持っているが、このTIMERは24bitのダウンカウンタを含んでいる。タイマの基本的使い方としては、
 1.設定周期毎のタイマ割り込みが可能(ロータリーエンコーダで役に立つ。)
 2.設定周期の方形波をTOUTより出力。
3.TINが立ちあがると、設定値からカウンタがカウントダウンしていき、TINが立ち下がると止まる
またUnderflowになると、TOUTに一発パルスが発生する。
関連情報
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