沼津高専 電子制御工学科
CPU(MPU)ボードの調査
MIRS9901
改訂記録
版数 作成日 作成者 承認 改訂内容
A01 2000.1.29 岩田 佐田 初版

調査1



MPUボードの機能概要

  1. 名称
    VSBC-1 Single Board(68HC000)Computer Module for the VMEbus

  2. 製造元
    PEP Modular Computers

  3. CPU
    MC68HC000 /12.5Hz (16.7MHzに変更可能)

  4. RAM
    128〜1024kB(現在 512kB)

  5. ROM
    64〜512kB(現在64kB)

  6. 必要な電源
    DC 5V(±5%)、750mA(シリアルI/O非動作時)
    DC ±12V *シリアルI/Oを使用する時には必要な場合がある。
    *RS-232Cを使用する時には必要。

  7. 基板上の電源
    Li電池800mAh

  8. サイズ
    100×160(mm) (シングルハイト ユーロカード)

  9. フロントパネルの幅
    4TE (20.3mm)

  10. フロントパネルの機能
    Haltランプ、RESETボタン、Abortボタン、15ピンサブソケット×2

  11. 時計機能(RTC)
    DP8573を搭載
    12/24時間時計、曜日カウンタ、アラーム、タイム割り込み

  12. クロック
    CPU ×1
    System ×1
    RTC ×1
    DUSCC ×1

  13. 割り込み
    7つのレベルの割り込みが可能(信号IRQ1〜IRQ7を利用)
    割り込みマスクレジスタの設定が可能
    #設定されている割り込みベクタ#

    レベル7 Abortスイッチ
    レベル7 ACFAIL信号
    レベル6 RTC/TICK
    レベル5 DUSCC(これはオートベクタではない)
    レベル4 SYSFAIL信号
    レベル3 PI/T
    レベル2 SCSI

  14. ハードウェア監視機能
    MAX691による。400ms(変更後)ごとに合図がないと、異常が起きたとみなして、 システムをリセットする。

  15. タイムアウト機能
    以上が発生して、データ転送が7μs停止した場合、信号を発生する。

  16. ボード上のコネクタ
    50ピンSCSIコネクタ
    40ピンPI/Tコネクタ

  17. シリアルI/O
    2つのポートが使用可能 (68562DUSCCが提供)
    #オプション#
    それぞれのシリアルポートに1つずつ必要
    RS-232C 50〜 76800
    RS-422 50〜307200
    RS-485 50〜500000
    20mACループ 50〜 9600
    *光ファイバによる接続は最長1km(光ファイバコネクタを含む)

  18. パラレルI/O
    MC68230PI/T
    8bit × 2ポート
    ハンドシェークピン × 4
    ハードウェア割込み可能
    タイマを理込みが可能
    光セントロニクスアダプタが使用可能
  19. VMEバス関係
    インターフェイス:A24 D16/8,MASTER
    コネクタ :DIN41612C型,96ピン,P1コネクタ



調査2




  1. RTCとは?
    Real Time Clockの略
    MIRSの電源がおちても止まらないように、LITHUM BATTERYがついている。

  2. 割り込み
    7つの割り込みが可能
    MIRS9901では、以下の項目で使用。
    ・赤外線(スイッチを発見)
    ・超音波センサ(ポールに追突)
    ・タッチセンサ(ポールに追突)(ソフト上の割り込み)

  3. アキュームレータ
    アキュームレータは、通常もっとも頻繁に使用されるレジスターで、メモリ間の データ転送や比較・演算等を行う際に、一時的にデータを格納しておく為に使用 する。
    データ転送を行う場合には、あるメモリ内容を直接別なメモリに移すことが できないので、一度アキュームレータに取り込み、それからそれを別なメモリ に移す。

  4. MPUの命令実行手順
    《1命令の実行》
    例えばプログラム・カウンタが0100である時、MPUが“INC 89AB”という命令 を実行すると仮定する。
    @アドレス・バスに0100を、またR/W端子から“H”を出力し、データ・バス からINC命令のオペコード(7C)を読み込む。
    Aアドレス・バスに0101を、またR/W端子から“H”を出力し、データ・バス から第1オペランド(89)を読み込む。
    Bアドレス・バスに0102を、またR/W端子から“H”を出力し、データ・バス から第2オペランド(AB)を読み込む。

    注意)ここまでの手順を“フェッチ・サイクル”という。また、命令の読み込み が終了すると、MPUは命令を解釈し実行する。(エグゼキュート・サイクル)

    Cアドレス・バスに“89AB”を、またR/W端子から“H”を出力し、データ ・バスから現在の89AB番地の内容(0F)を読み込む。
    DMPU内部で命令(インクリメント)を実行する。
    Eアドレス・バスに89AB、データ・バスに新しいデータ(10)、R/W端子から“L” を出力し、89AB番地に書き込む。



調査3



調査3


参考資料

URL:http://www2.denshi.numazu-ct.ac.jp/mirsdoc/mirs97/tech_data/MPU_board/